論語と算盤 (角川ソフィア文庫)渋沢 栄一角川学芸出版このアイテムの詳細を見る |
診断士の自己啓発講座マスターコースの先生から紹介された本、渋沢栄一翁の「論語と算盤」を読んでみた。本屋に行って本名を言うと、渋沢栄一ですね、と言って本棚を紹介してくれた。角川ソフィア文庫705円である。
渋沢翁は「日本の実業界の父」と呼ばれる。本の書かれた時期は、大正2年だから、ほとんど江戸時代から明治時代のことである。従って文章も、ビジネス誌や小説を読み慣れている現代人にとっては読みずらく、お勧めという内容ではない。
本の内容は、孔子の儒教の書いた「論語」の倫理観を持って、商売をしなさい、ビジネスはお金儲けと道徳のバランスである。という内容だ。
所所、昔聞いたことのある論語が登場する。若いうちからよく勉強しなさいとか、罪は金銭ににあらず、使う人の心次第だ、など。また、なんとこの時代にテーラーの科学的管理法のことが出てくる。中小企業診断士の学習では、経営戦略の初めの部分に登場する内容である。
明治時代の内容だから読みずらく、一般人にはお勧めではないが、「論語と算盤」という本の題名、概要などは知っておくべきでしょう。