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資格マニアの徒然草ブログ~人生は八合目からが面白い

このブログは、すでにアメーバブログに移行していますが、9月まで並行して更新していきます。今年は百名山完登が目標です。

司馬遼太郎~「花神」を読んで

2022年05月16日 | 読書感想

 

 司馬遼太郎の「花神」3巻を読む。文庫本の最後の解説に、対をなす小説に「世に棲む日日」があると書かれている。この「世に棲む日日」、吉田松陰と高杉晋作の物語、こちらは、かなり昔に読んでいた。従って小説の時代背景はすっと入って来る。

 もう一つ、「花神」とは中国では「花咲かじいさん」のことだそうだ。つまり主人公は、革命家が倒れ、その後に革命の花を咲かせる役だというのである。大村益次郎。靖国神社に大きな像がある人だ。

 というより、私は先日訪問した島根県は浜田城を、第二次長州征伐の時に、長州藩から打って出てきた部隊の隊長で覚えている。このときは、長州勢の勢いで、浜田藩は、城主が船で逃げ、藩兵は、浜田城に自ら火をかけた。侍である浜田藩兵は、農民の兵である長州勢に負けなかった、という証拠としたようだ。なんか情けないな。

 そして明治の幕開けに、上野の彰義隊との対決のあと、いずれ薩摩藩が暴発するであろうことを見越して(西南の役はその10年近く先だ、この先見性ってすごい)、大阪に政府軍の施設を作り、瀬戸内海から航路で武器などをすぐ運べるようにした。そして、暴漢に襲われ、一時は助かったがその後、死亡した。

 維新のいわゆる技術者だ。冷静に計算して、軍の配置を決める、ち密な計算からなるから、決して負けない。すごい人物だ。もし生まれ変わったら、このように生きてみたいと思う。

 ここまで書いて気がついた。生まれ変わったら・・と書くのは初めてのような気がする。今までは、これを取得したら、これをやろうなど、現世でのことしか思い浮かばなかった。

 だいぶ、トシ取ったかなあ。資格とっても使い道が少なくなり、現役からだんだん遠くなってきたように感じるが、まだ、受験指導も、登山も、お城も、温泉も、現役ですぞ。

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眠れないほどおもしろい、吾妻鏡を読んで

2022年05月08日 | 読書感想

 

 「眠れないほどおもしろい吾妻鏡」、タイトルのつけ方が、いいと言うか、大げさと言うか、と思いながら手に取った文庫本。そして、ほんとに、面白くて、一気に読んでしまった。

 「北条氏が脚色した、鎌倉幕府の公式レポート」だそうだ。この時代、今まで、あんまり興味もなかったが、こんなにすごいとは知らなかった。頼朝に北条義時、後白河上皇、登場人物は皆、すごい権力闘争をしている。

 ネタバレしないように、具体的なことは書かないが、源平合戦が終わり、鎌倉幕府、これで武家政権が開き、平和な時代が来た‥というのが自分の認識、まだお城や天守閣はなかったし・・この程度の認識だった、甘かったねえ・・

 結局、頼朝は兄弟を全部殺している。北条義時だって、鎌倉殿の13人のほとんどを謀略、討滅している。その頼朝は、後白河上皇は日本国第一の大天狗と言っている。

 「大河ドラマ鎌倉殿の13人」はまだ序盤、実際には、みんな悪い奴だ、でもテレビは、どんな描き方をするのかねえ・・

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紛争死史観と災害死史観

2022年05月06日 | 読書感想

 

 私は三橋経済塾の塾生である。毎月講演会がある。そのうちの4月期の講演VTRを聞いた。三橋さんと東大の鈴木教授の食料の話だった。VTRだからいつでも聴けるので便利だ。

 その中でロシアのウクライナ侵攻の話があった。私も、ウクライナ人の抵抗、ロシア人への憎しみが尋常でないことが分かってきている。コメンテーターの橋本徹が、すぐ降伏しろ、そのうちロシアも代替わりするから、また復興するよ、というのんきな考えは間違っている、と思い始めていた。世間も炎上していた。

 その講義中、ユーラシア人は紛争死史観、日本人は災害死史観だと聞いた。新しい知識だ。そして講義が終わって、標記の書籍を購入した。「国土学が明かす日本の再興」、と言う本だ。

 紛争死史観とは、ユーラシア人の特徴で、この大陸は、災害が少なく、死はほとんど戦争死だそうだ。戦争は、誰かが引き起こす、そしてやられた方は、犯人が分かっているから忘れない、従って、ウクライナ人はロシア人を3百年間も憎んでいる、忘れない。今、ロシアに降伏したら、どんな目にあわされるか、おおよそ想像がつくから降伏なんかしない。

 そう言えば、ローマ人の物語を読んだとき、戦争に負けた国は、皆殺しか奴隷になっていた。ソ連に負けた日本は、シベリアに奴隷として連れていかれ、何万人もの日本人が死んだ。ローマの昔からユーラシア人は変っていないのだ。

 一方、日本は、災害が多い。地震に洪水だ。こちらは一気にきて、終わるとやれやれ、生き残ったか、さあ、復興だ、とくる、災害死史観だ。自然災害は、犯人がいない。自然を憎んでもしかたがないのだ。日本人の史観がこのようになっているから、太平洋戦争の時、アメリカに原爆や空襲など、無差別殺人をされても、なぜか憎まなかった。これは日本人の持つ災害死史観の問題だそうだ。一方、紛争死史観では、相手を憎む。忘れない。こんな違いがあるのだ。チェ・ゲバラは、広島の原爆ドームを見て、なぜ日本人はアメリカを憎まないのだと不審そうに聞いた。わかるな。

 実は現役の頃、同じようなことを思ったことがある。私はガス会社の保安を預かる事業所の所長だった。ガスの災害は、大きく分けると、地震と爆発だ。地震、実はあんまり怖くはなかった。訓練も相当やっていて対応手順は頭に叩き込んでいた、自然相手だが、怖くはなかった。地震の責任もあんまり感じない。一方、爆発はそうじゃない。犯人がいる。ガス会社が起因なら管理が悪い、と行きつく。これは怖い、責任が一気にかぶってくる。この考えの違いが、災害死史観と紛争死史観なのかな。

 幸いなことに、私の時は、世間を騒がす爆発はなかった。地震は退職直前に東日本大震災が発生し、対応、幸い、ことなきを得た。紛争死史観と、災害死史観、世界の人の考えが理解しやすくなるよ。

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ときめき百名城巡り~鶴岡城がモデルかな、蝉しぐれ

2022年05月03日 | 読書感想

 

 登山とお城巡りの途中時間を使って読み終えた。私、蝉しぐれ、の映画は見ていない。コマーシャルフィルムなどでは、江戸時代の武士の生活、何だか、動きに乏しくて、平坦なドラマ、という印象だったが、なかなかどうして、サスペンスドラマに、ほのかに恋愛が入っているものだった。

 文庫本の表紙は、(右)上巻冒頭のシーン。ふくが毒へびにかまれ、そばにいた文四郎がふくの指を吸うシーンだ。そして、(左)下巻は、ラストシーン。偉くなったお福様が、昔をなつかしんで、こちらも奉行になった文四郎を誘う。最後に双方、好きだったと抱擁するシーンだ。

 当時は、自分達だけではどうにならない運命だった。まあ、それでも、ハッピーエンドなんだろうな。昨年訪問した、鶴ケ岡城のある鶴岡の街を思い浮かべながら、小説を読み続けた。藤沢周平さん、今さらだが、お城巡りが縁で、よい作家に出会ったようだ。

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定年格差を読んで

2022年05月01日 | 読書感想

 

 上記の新書を読んだ。著者は、企業の役員までやって、今はシニアの求人サイトを運営している方、86歳で現役だ。

 高年齢者雇用安定法が改正され、70歳までの継続雇用が努力義務になった。しかし、求人サイトを運営していて、企業のホンネは、そんな年寄り、雇いたくはないのが実情だという。そこで定年について今一度考え、どうしたらこれを乗り越えられるか、が書かれている。

 著者は、定年には、法令や企業が決めている「型式定年」、体力の衰えからくる「自然定年」、そして実質定年があるという。「実質定年」とは、自分で自分の定年を新たに設定する自律的な生き方だ。働きたいシニアは増えている。実質定年に備えているかどうかで、大きな格差が出る。大きな格差とは、幸せか、不幸せかという格差だという、これを定年格差と呼んでいる。

 翻って私の実質定年は、今思うと、早期退職を決めた55歳だった。実質定年からもう11年になる。著者は定年の格差を超えるための10の条件が必要だという。どんな条件か、そして私はその条件をクリアしていたか、改めて振り返ってみた。

①働く=幸せと認識する ⇒ その通りだと思う。私は66歳だが、今の仕事は現役、まだまだ続けるつもりだ。〇

②過去を捨てる ⇒ 半分その通り、過去の経験を仕事に生かしているからだが、新たに開拓したものも多い。過去をベースに、自分の成長ベクトルから新製品や新分野を開拓してきた。△

③痛い目に会う覚悟をする ⇒ 実際、痛い目にも会っている。〇

④「何でもやります」を口癖にする ⇒ 独立直後はその通りだったが、しばらくして仕事を選別できるようになった。△

⑤「好き」「得意」を掘り下げる ⇒ 資格を使って深堀りした、ズバリ、その通り。〇

⑥準備は早ければ早いほどいい ⇒ 40歳代後半から準備してきた、かなり早い方だろう。〇

⑦コミュニケーションとITスキルは磨き続ける ⇒ 独立後、コーチングスキルを学習し、IT資格もいくつも取ってきた。〇

⑧求人サイト、人材紹介会社をあてにしない ⇒ もともと全くあてにはしなかった。〇

⑨改めてマナーに気を配る ⇒ 一応、相当の注意はしているが、改めて、というと心もとない。△

⑩働く先を1つに絞らない ⇒ 再就職するのではない、独立開業だから、取引先は数社に及ぶ。〇

 という訳で、結果は、〇が7つ、△が3つ だった。読み終わっての感想だが、本書は「自律的な生き方をする」にはどうしたらいいのか、というのがテーマのようだ。読者の方は10の条件、いかがでしょうか。

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「ポリコレの正体」を読んで

2022年04月06日 | 読書感想

 

 最近、時々聞くようになった「ポリコレ」、よくわからないため、本書を手に取った。ポリコレ、「ポリティカル・コレクトネス」、「政治的な正しさ」だ。差別をなくそうとかいう意味だ。仕事柄、執筆をする。ビジネスマンをビジネスパーソンに変えていること位は、その通りとは思うが、最近の言葉狩り(森元総理の切り取り)とか、女子トイレに性転換者が入るなど、行き過ぎていることが多いと感じる。それもあって、本書を手に取った。

 結論、ポリコレは、一部のポリコレ活動家が極端な主張をしており、これを例によってメディアが煽っている、そして今は、一般人がSNSでさらに増幅している、という図式だ。発信元はアメリカだが、もう日本でも野党系の政治家、野党系の大手メディアがポリコレ活動家になっている。

 文中、なるほど、ということが出てくる。「女性は差別」されている、この例でよく出されるのが、世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数、日本は120位、先進国では最低だ。一方、国連開発計画のジェンダー不平等指数は24位と上位だ。世界価値観調査で各国の幸福度の男女比は、日本では女性の方が高く、その差の大きさはほとんど世界でトップだ。調査の指数は何をデータとして採用するかで違ってくる。つまりポリコレを強調したいときだけに使っているのである。

 森元総理の件は、森氏が関係者から聞いた話として、ラグビー協会の会議では女性は話が長かった、しかし、この会議(公演中の会議のこと)のメンバーはそんなことはない、的を得た発言をするから非常に助かっている、と言った。これが、なぜか、切り取られ、小さく日本の共同通信に載った。そして、ニューヨークタイムズやワシントンポストなどで「女は話が長い」女性差別だと、大々的に報道される。さらにこれが、逆輸入でお墨付きをもらったとして、日本のメディアが騒ぎ始め、SNSでそれに乗った芸能人などが大騒ぎした。そして最後は辞任となってしまった。このポリコレの海外メディアが曲者のようだ。この騒ぎは、昨年私が記事を書いた、参考まで。

 さて、このポリコレ、活動家が煽っているだけなら、いつか収まるが、この大きなうねりは、しばらく収まりそうにない。ブラックライブスマターBLMなどは勢いを増している。一部の極端な活動家の動きを知っているかどうかはともかく、テニスの試合で大坂なおみさんが黒人の犠牲者名前を身につけて抗議をしていた。日本の女子大では、LGBTのTの方(トランスジェンダー女性)向けに、入学を許可する制度を設けようだ。次のパリオリンピックでは、トランスジェンダー女性が、女子の部を席巻するんじゃなかろうか。

 まだまだ、続きそうだ。対策? 今はまだ、世の中の動きをよく知ることかな、役所や企業によっては、すでにトランスジェンダー女性に、女子トイレを使わせる動きもあるし。へんな世の中になってきたね。

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戦いの中、石垣を積む穴太衆「塞王の盾」を読んで

2022年04月02日 | 読書感想

 

 直木賞の作品、今村翔吾の「塞王の盾」を読んだ。時代は戦国時代、城の石垣を積む「穴太衆」(あのうしゅう)の物語だ。ストーリーを描くとネタバレになるから、それは少しだけ。

 穴太衆が、戦(いくさ)の時に石垣を積むのを「懸」(かかり)というが、その「懸」の場面がハイライト。ストーリーに関することを一つだけ書く。大津城で、敵が大砲を打ち込んで来て、石垣が少し壊れる、次の大砲が飛んでくるまでの間に、石垣を補修する。関ヶ原の決戦まで時間が刻々と迫っている。このあたりが手に汗握る場面だ。

 そして物語を読んで気づいたことが三つ。一つ目は、琵琶湖の湖面より高い位置に堀の水を入れる。これは、サイホンだ。以前、金沢の兼六園にもサイホンの原理で川から水を入れたと聞いたことがある。

 二つ目は、蒲生氏郷。(がもううじさと)。大津城の城主京極高次の凡将ぶりに比べて、精悍な武将に描かれている。しかし、この前に読んだ、「天を衝く」の九戸城攻めでは、策もなくダメな武将として描かれていた。小説によってこんなに変わるもんかねえ。

 最後の三つ目、穴太衆は、石垣は五百年保って一人前だという。五百年ねえ・・そういえば石垣と言えば、藤堂高虎、彼の築城は四百年前。まだ百年は保ってもらわないといけない。どの城が穴太衆のものがわからないが、そんな気構えがあるんだねえ。

 百名城を巡っているせいか、石垣の物語、穴太衆の物語、面白いですよ。五百五十頁の厚みのある本、一気に読んでしまいました。

 

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ときめき百名城巡り~九戸城が舞台、秀吉に喧嘩を売った男、「天を衝く」

2022年03月26日 | 読書感想

 長い長い小説だった。2冊で1千ページ以上だが、夢中で読んだ。史実なんだが小説だ、脚色されていることもあるだろうが、面白い。最後はもったいなくて、1日30ページほどにセーブして終了。

 「続・百名城に行こう」、というスタンプ帳に載っていた九戸城(くのへじょう)、この城は、秀吉の天下統一の最後の合戦の舞台と、書かれていた。天下統一の最後は、小田原合戦と思っていたが、その後があったのか、日本史教科書には出て来ないな、と思い、ネットで調べてみたら、出て来た書籍だ。新刊はもう発売されておらず、中古本を購入、中古本と言っても、清潔できれいな本だった。

 九戸政実(くのへまさざね)、南部の武将だ。度肝を抜く戦いが得意で、読んでいて痛快だ。負け戦もあるが、ほとんどが奇襲などで勝っている。最後、5千の兵で、秀次の軍(蒲生氏直など)6万を相手に、九戸城に籠城、相手を翻弄した。最後は、だまし討ちで秀次の軍が勝ったが、九戸党、アッパレである。

 伊達政宗や津軽為信など、東北の戦国武将も登場する。お城はその後、改築されてはいるが、当時のも残っているという。難を言えば、地図が全く載っていないので、城や、戦いの地理的関係がわからないことかな。

 九戸城、たまらなく行ってみたくなった。暖かくなったら、岩手県は二戸市の九戸城、登城したい。(でも新幹線ダメだからしばらくはお預けだ) 続・百名城で、ここは行ってみたい! と思う城は初めてだ。訪問記は力、入れて書きます。

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清須会議を読む

2022年02月03日 | 読書感想

 先日お城巡りで登城した、清須城。ここが舞台になった小説を読む。「清須会議」、久しぶりに面白かった。この文庫本、著者は三谷幸喜氏、別に名作と言うわけではない、清須会議という映画があったが、このストーリーのようだ。そして全編、現代語でシナリオになっている。こシナリオでそのまま映画が撮影できるようだ、面白い構成だ。

 登場人物は、会議に出席する羽柴秀吉、柴田勝家、丹羽長秀、池田恒興等の武将、それに犬千代(前田利家)、黒田官兵衛、お市の方、秀吉の妻寧々、三法師の母親松姫、織田兄弟の信雄、信孝などだ。

 主役は、羽柴秀吉と柴田勝家。その行動から見ると、秀吉がだいぶ上だ。勝家は、織田家を再興しようとしているが、秀吉は自分が天下取りをしようとしている。そこが全く違う。さすが、トップに立つべき人は、高い目標を持っている。秀吉の場合、論理力は黒田官兵衛が知恵を出し、コミュニケーション力は本人が秀でている。

 高い目標では、イチローや、本田圭祐などは子供のころから高い目標・夢を持っていて、それを大変な努力で実現した。秀吉もいつの頃か天下人を夢見て、その実現に努力した、その一部が清須会議だろうと想像する。

 戦国時代に「会議」とはやや不思議だが、同じ織田家中の出来事、いきなり戦(いくさ)もできないだろう。戦国だが、会議になる。

 議長や会議メンバーを誰にするか、そしても最も重要な、「根回し」はどうか、など、現代と全く同じだ。私もサラリーマン時代は、同じ悩みを持ち、どうやって会議を運営して行こうか、試行錯誤していたから、この文庫本は、よくわかる。サラリーマン諸氏、面白いですよ!

 

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図解オンライン研修を読んで

2022年02月02日 | 読書感想

 私の研修オンライン化が始まってもう2年近くになる。私は定期には危険・有害業務の特別教育と、資格試験、それに新人研修を実施している。

 何気なしにネットを見ていたら目に入った下記の書籍を購入。年末に受講したZoomのセミナーと合わせて、私にとってのオンライン研修の改善点を書き出す。

 ①研修に生徒役を設けること。質問は?講師が言ってもなかな手が上がらない。遠慮するのだろうか、そこで生徒役を設けて質問したり、確認をする。

 ②ブレイクアウトセクションの設定は手動で、ブレイクアウトは自動でするもんだと、思い込んでいた。組み合わせを上手にすると、そのグループは盛り上がるはず。

 ③顔出し、しないのもOK、私の講座でも資格試験の準備講座は、知識を得るのが目的だ。企業の階層別研修のようにコミュニケーションが目的ではない、それなら、顔出ししないでリラックスして聴いてもらうのも手だ。

 ④プログラムに余白の時間を、いつもギリギリまでカリキュラムを詰め込んでいる、時間が余ったらどうしようと思うからだ。余裕の時間を見て、この余裕時間で、感想を自由にしゃべってもらう、講師がカリキュラムにない問題を出し、皆で考えてもらうなどがある。

 ⑤ブレイクレイクアウトセクションなどでは、自己紹介をしてもらう、心理的安全性を高め、喋りやすくするためだ。

 最後に受講したセミナーと、この書籍、それにネットのどこかで読んだ記憶から記憶に残った2つの研修ツールを追記する。一つは、「マイクロラーニング」、短い時間で繰り返し学習する方法だ。これは私の研修にぴったりの手法だ、私の研修に取り入れるべく、もっと突っ込んで研究しよう。

 また「VR(仮想現実)を使った研修」がこれからは大きく伸びるようだ。VRを使った研修とは、例えば障碍者やLGBTを疑似体験し、当事者の心情を理解する研修だ。私の研修ではあまり使うシーンはないが、確かに有効だろう。

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新版日本国記と言霊主義

2021年12月16日 | 読書感想

 

 

 標記の新版日本国記を読んだ。文庫本だ。2018年の第1版も読んでいるが、だいぶ改訂されている。第1版とあわせると、ミリオンセラーになったそうだ。

 しかし、なぜかマスコミは報道しない。マスコミは右翼っぽい百田さんが嫌いなようだ。将棋の藤井聡太さんが大ファンだが、これも知らせない。なんだなあ・・

 さて、読んだ感想だが、まず読みやすい。そして著者の推理はコラムで、推理と、断っている。そしてその推理も、複数の案から一番無理のない結論にもっていってるから、変だな、と言うところがない。すいすいと中身が入ってくる。日本史のような難しい本は、すらすら読めるのが一番大切なことだと思う。

 前回も書かれているが気になった箇所を一つ。言霊主義(ことだましゅぎ)。未来は不透明だ。悪い方の予想は、不吉なこと、言葉に出して言うとホントに起こるから、言わない、考えないことだという。幕末のペリーの来航で、幕府は、結局大した準備もしなかった。太平洋戦争で、負けるのはわかっていたが大本営は、言い出せなかった。

 この言霊主義は今も生きている。最近では、福島原発の事故がそうだ。事故を心配し出すと世間が心配するから、言わない、対策も考えなかった。起きたらあの通りだ。

 これ、企業なら、BCPだ。事業継続プラン、今でこそ普通名詞になったが、これ、以前は、やってない企業は多かった。私も35年ほども前に、上司に呼ばれ、「今の仕事でワーストテンは何か」と問われたことがある。今で言うリスク管理、BCPのことだろうか。

 その後、退職する5年前には、自分の事業所の「リスクの発生確率と発生時の影響度」をマトリクスにして、リスクマップを作って管理していた。おととしかな、商工会議所からの依頼で、この話とリスクマップの作り方をセミナーで講演した。

 新型コロナの発生直後で、これ以降は、集合研修はなくなってしまった。あんまり関係ないけど言霊主義はいけないよ。

 

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1%の努力は強みと機会の組み合わせ

2021年10月17日 | 読書感想

 

 ひろゆき氏の「1%の努力」という書籍を読む。ひろゆき氏は最近よく聞く名前だが、本名は、西村博之氏、こちらは聞いたことのある名前だ。2チャンネルの創設者だと聞くと、ああ、あの人か。

 1%の努力とは、99%は努力しないでユルイ生活をして行こうというもの。氏のいう、「努力」とは、自分の嫌いなものを一生懸命やるのは努力となる。逆に、好きなものをやるのは努力とは言わない。好きなものはいつまででもやれるからだ。そして、その努力でない、好きなことを、儲かりそうな分野、人がやっていない分野に突っ込んできたという。

 ここまで読んで、ハッと、気が付いた。これって、SWOT分析のことだ。SWOT分析とは、自社の内部環境をS強み、W弱みに分け、外部環境をO機会、T脅威に分け、そこから自社の進むべき方向を考えるものだ。

 そして、一番いいのは、内部環境である自社の強みSを、外部環境である機会Oに突っ込むことだ。つまり好きなことを、一番儲かりそうな分野に突っ込めば、最も成功する可能性が大きい。

 自分も10年前に独立開業した際、自分の強み、好きなこと(資格だ!)を最も競合の少ない、ガス事業の分野をターゲットにしてきた。そして、そこそこ成功し、ウイングを広げている。

 本書では、ほかに7つのエピソードや49の思考ツールなど数多くの役立つ情報が載っている。帯には、34万部突破!とある。この本も自分の気に入った百冊の一つかな。赤付箋を貼っておこう。

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アホか。

2021年10月10日 | 読書感想

 

 百田尚樹さんの新書である。タイトルの通り、ばかばかしい人たちの事件・ニュースが書かれている。聞いたことのあるものとしては、中学生とセックスしてもいいという国会議員、交番でセックスした警察官、競馬の馬を蹴るのは駄目、都議会議席ファースト、勝手に愛人と書くな、蛇にペニスなど・・

 よくこれだけ覚えていると思われるが、実は、私、百田尚樹チャンネルの有料会員で、会員になると、このばかばかしいネタが毎週メールで送られてくる。そのネタの量は結構なボリュームだ。それで、この本と重複する内容があるためだ。ネタ、一つずつの感想は書かない。ばかばかしいし、一度噴き出して、終わり、というものがほとんどだから。

 その百田さん、小説家だが、もう十年年近く、続けて毎年百万部を売り上げているという。今年はさすがに届かず、残念と言っていた記憶がある。百万部、、仮に1冊千円と仮定すると、印税はたいてい10%、1冊百円で、百万部だから毎年1億円の収入か、税金を差し引いても、す、すごい。

 これだけ収入があっても、言論活動は止めない、ツイッターを見ているとこれも好き放題、喋っている。年齢は私とほぼ同じ、私以上に、彼は人生楽しいだろうね。

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高齢者はネトウヨになりやすいと

2021年09月09日 | 読書感想

 

 時間の隙間を縫って本を読む。今回は、佐藤優氏の「還暦からの人生戦略」。佐藤氏は、以前朝のラジオ番組を聞いていた時から知ってる。外務省出身でロシアに詳しい。

 書籍の内容は、還暦を過ぎたら考えることだが、私は65歳、還暦を5年も過ぎている、そして実際に行動に移しているかはともかく、ほとんどが考えたことのある内容だった。

 その中で、新しいことが一つ、高齢者は「ネトウヨ」になりやすいそうだ。ネトウヨ、ネットの右翼だ。現役時代から開放されて、時間ができて、歴史を学ぶ。その中で狭隘なナショナリズムに陥ってしまうそうだ。そういえば、ユーチューブなどでも中国、韓国を徹底的に貶すものが目立つ、それらしいタイトルが並んでいるな。

 そして陰謀論に取り付かれてしまう。昔から世界を動かしている人物には、フリーメイソンが多い。そこでフリーメイソンには、秘密のネットワークがあって、世界を裏で動かしているのはフリーメイソンだ、という陰謀論に取り付かれてしまう。

 佐藤氏は言う。「相関関係」と「因果関係」を区別しろと。相関関係はAとBは似ている、因果関係はAならばBだ。これ、似てはいるが全く違う。話を聞いてなんだか腑に落ちないのが相関関係を因果関係に置き換えている場合だろう。

 私ももう高齢者、ネトウヨとか陰謀論の気配がないとも言えない。気を付けないとね。

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あの時言うべきだったか、認知のゆがみ

2021年09月02日 | 読書感想

 「ダラダラせずにやるべきことに集中する技術」という、長いタイトルの文庫本を読む。電車のなかの読書用だ。著者は、行動科学のコンサルタントの方。私も、結構思い当たることも多いし、現役時代、知らず知らずに習慣化していたことも多く載っている。

 今日はその中での一つを紹介。「認知のゆがみ」。認知のゆがみとは、ウイキでは、「誇張的で非合理的な思考パターン」と書かれている。歪んだ考え方のことだ。私も、一人でずっと考えていると、このようなパターンになってしまうことがある。特にコロナで他人様と話す機会が少なくなっていると、これが生じやすいだろう。

 この書籍では、会議で、ある発言をするかしないか迷う、マイナスのリアクションが大きいんじゃないかと、考えてしまい、発言しない、このようなケースしょっちゅう出くわすんじゃなかろうか。

 著者は、会議の場合は、あらかじめ、言うべきことを書き出しておけ、という。そして、想定されるリアクションを考えて、トータルでプラスかマイナスかを考えろと。しかし、相手があるから、言わないと分からない。言わなきゃ損をすることの方が多いという。

 まあ、会議では、その通りだが、ふとした日常会話のときは、紙に書きだして考える時間もないし、実際のところ、難しい判断だ。私も、企業時代、上司との定期面接時に、言おうかやめようか、随分迷って、止めたことがある。あのとき言っておいたら、大げさだが、その後の人生変わったかも。

 車中、スマホじゃ飽きた方のために、勧める文庫本です。

 

 

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