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資格マニアの徒然草ブログ~人生は八合目からが面白い

このブログは、すでにアメーバブログに移行していますが、9月まで並行して更新していきます。今年は百名山完登が目標です。

三大管理とは

2015年05月13日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 最近のこんなニュースから。韓国のピョンチャンオリンピックの準備が遅れている。なんでもジャンプ台が検査不合格になって、大幅な手直しが必要という。そして遅れ気味の工事をオリンピックに間に合わせるには、さらにコストがかかるという。

 文章は正確ではないが、こんな意味の記事だったと思う。さて、ものつくりには、三大管理というのがある。コスト管理(原価管理)、工程管理、品質管理の3つである。そしてこの3つは各々関連がある。

 検査不合格の施設を改修するのは、コストをかけて品質を上げるもので、コストと品質は正比例の関係だ。また、工程と品質の関係も、急いで作るとやっつけ仕事になり品質は落ち、ゆっくり作ると丁寧な仕事で、品質は良くなる。これもすぐわかる。

 問題は、工程とコストの関係だ。一般に、工程を遅くすると、コストはかかる。期間が長いため、固定費がかかるためだ。そして工程を早くすると、一定の速度までは、コストはだんだん安くなる。ところが、急ぎ過ぎると、工程間がバッティングしたり、調整したり、さらには時間外の賃金が必要になったりして、逆にコストがかかる。つまり、経済速度というのがある。先の韓国の記事は、経験的にわかっている人が書いた、あるいはわかっている人から聞いたことを書いたものだろう。

 さて、このコスト・工程・品質の関係を一般化すると下図のようになる。これは実は土木施工管理技士の問題なのである。資格試験も時には役立つこともあるね。

 

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土木施工管理技士1級講座をスタート

2015年04月27日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 昨日から、土木施工管理技士1級の受験講座を開始した。ある企業さんからの依頼によるものだ。学科は全部で4日コースだ。初日は土木一般、2日目は専門土木、3日目は施工管理、そして4日目は午前が施工管理、午後が模試である。

 初日は、冒頭ミニテストを実施。成績はまあ、こんなもんだろう。昨年のこの試験の全国平均の合格率は50%。これを目指すのかな。

 テキストは市販のものを使う。テキストは私が作ったものじゃないから、過不足がある。そのため、私がサブテキストを作って、当日配布する。これに沿って解説した後、過去問題の演習、その解答と解説を行う。昨日は、時間的にかなりギリギリで最後は10分オーバーで終了。

 私の講座は、質問は、個人ごとに最後にしてもらうことにしている。Q&Aタイムだ。講座が終わって、しばらく講師席に残り、質問を待つ。昨日も1名の方が質問してきた。

 この方式は、質問の意味が分からないと、質問者と講師間でやり取りが発生してしまい、時間がかかって、他の人たちに迷惑になる可能性があるのと、皆の前では質問しにくい、ことがあるためである。

 それにしても、終日の講義は疲れる。さて、次回第2日は5月17日。連休中は、第3日と第4日分のサブテキストや問題の見直しをする。今年の資格試験の準備講座の始まりだ。

 

 

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土木2級動画講座学科PPT作成完了

2015年03月22日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 土木2級の動画講座、2月から収録を開始している。一番大変なのは、使用するパワーポイントの作成であるが、学科のこのPPTの作成が終了した。パワーポイント270枚だ。

 私の講座は、演習問題と、ポイント解説からなるが、演習問題は過去問題から作るのでさほど時間はかからない。しかし、ポイント解説は、いわゆるテキストに当たる部分で、この作成には時間がかかる。過去5年の問題を分析して、それに重要だがまだ出題されていない事項をPPTにまとめる。文字で説明が難しいものは、絵を入れる。従って作成に1枚平均30分はかかる。全部で270枚になったから、1枚30分として作成時間は135時間だ。

 収録は原則週に1回のペースで進んでいる。学科は4月半ば、この後実地試験と模擬試験。こちらは5月半ばくらい。でも、講座は、学科のVTR編集が終わればスタートする。それまでには、講座の新規募集ホームページも作らないと。

 

 

 

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2級土木講座の紹介VTR収録

2015年02月18日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 2級土木施工管理技士の動画講座を始める。取り敢えず、講座の紹介とサンプル講座を収録した。コスチュームは作業衣にヘルメット。

 講座紹介VTRはユーチューブにすでにアップされている。こちらです。また、サンプル講義もアップされている。こちらです。これから、3か月ほどかけて収録作業に入ります。5月頃開講の予定です。ここでは講座紹介に使われている画像をアップしておきます。  
  
 
  
 
 
   

 

 

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ワークマンでコスチュームを購入

2015年02月01日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 ワークマンに初めて行った。撮影用のコスチュームを購入するためだ。実は、来月から土木施工管理技士2級のインターネット動画講座の撮影を予定している。その時の撮影時にコスチュームを身に付けてくれと、動画会社のスタッフから言われた。

 そこで、作業衣とヘルメットを購入したというものだ。ヘルメットは、サラリーマン時代は、会社はもちろん、自宅にも地震の出動用に押入れに入れておいた。自分で買うのは初めてである。ワークマンも入るのは初めてである。作業用の衣服や靴、ヘルメット、軍手などがいっぱいだ。まさかここで買い物をするとは思っていなかった。

 

 

 そして、動画の背景を作った。パワーポイントで10枚ほどだ。ここに私が映って、喋る。来週がプロモーション用の撮影だ。トップの画像は、昨年トルコはイスタンブールに行った時の海峡大橋の画像だ。画像も市販のいいものを使おうと思うと、結構な値段になる。私は自前の写真をたくさん撮っているから、こういう時に使える。

 

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BCP継続研修は震災時企業の地域貢献

2015年01月29日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 私の場合、資格の更新は、中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー、BCP事業継続管理者、販売士についてやっている。これ以上は増やさないつもりだ。

 そしてそのBCP事業継続主任管理者の継続研修に参加した。この資格も更新制度があり、年に2回、終日の継続研修がある。私は昨年に続いて2回目の参加だ。

 内容は、講演が2本、ワークショップが3時間。新御茶の水の中央大学だ。講演は、「地域貢献、地域との連携」、もう一つは「レジリエンスとBCM」、そしてワークショップは、「10年後のBCP」。

 地域貢献の話は東日本大震災で、企業が何をしたか、が興味があった。上場企業100社中、人材派遣、金銭支援、物資提供のうち、一つ以上実施した企業が90社、すなわちほとんどの企業が何等かの社会貢献を実施している。幾つか実施例も話された。資生堂尾ビューティーコンサルタントの避難所巡回、富士写真フィルムの写真洗浄(これ聴いたことがある)、味の素の健康・栄養セミナーなど。これらは「震災と企業の社会性・CSR」という書籍に出ているらしい。

 ワークショップは、BCPが日本に導入されてから10年、それなりに企業も進歩した。次の10年でどうなっているか、という課題。皆、空気のような存在になっているんじゃないかという意見。

 ファシリテーターからは、経営者に寄り添ったBCPを考えろ、という。グループ内のワークで、中小企業診断士からひと言というから、私が中小企業の経営戦略ととBCPの関係をSWOT分析で話したら、皆ぽかんとしていた。そうか、BCPの資格者は、企業経営はわからないらしい。1時間半の議論と1時間半の発表・質疑。抽選でリーダー・発表者が決めれてたが、当たった人は大変なようだ。私は弥陀くじ、一つだけずれて、助かった。

 この研修会、事業継続の知識補充にはちょうど良い研修会であった。これで資格も更新できた。

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1級土木実地試験合格率は39.5%

2015年01月16日 | 土木施工管理技士資格とその活用
1級管工事施工管理技士 実地試験対策 (国家・資格シリーズ 154)
クリエーター情報なし
弘文社

 1月13日に、1級土木施工管理技士実施試験の合格発表があった。この試験は、私が、昨年ある企業の受験講座で、研修講師をしたため、合格率には関心がある。結果、全国の平均合格率は39.5%。28千人が受験して11千人が合格している。この39.5%は、最近では一番高いんじゃないだろうか。

 この5年の合格率は、21年度が19.1%、22年度が18.5%、23年度が20.8%、24年度が34.6%、25年度が35.3%だから、やはり一番だ。

 実地試験は経験記述と専門技術の試験に分かれている。受験生の課題は、経験記述である。例年、施工管理や工程管理、安全管理、品質管理等の分野から、どれか一つのテーマが与えられ、そのテーマについて経験記述を書く。

 21年度のテーマが「施工段階での出来形管理」、22年度は「計画と自然条件の相違により実施した品質管理」、23年度は「安全管理」、24年度が「工程管理」、25年度が「品質管理」だ。21,22年度のテーマがややこしく、合格率が低いが、23年度以降、ノーマルなテーマになってから、合格率はアップしている。

 受験生は、出題の可能性のある分野の論文を準備しておけば、対応できる。私の受験準備講座では、3つの分野の論文をあらかじめ作って、それを受験者全員と個別面談して、添削した。今回の試験問題のテーマは、「安全管理」。受験生は比較的書きやすかったのでないだろうか。合格率39.5%はそのせいもあるだろう。

 さて、私の講師をやった会社の受験生の合格率はどうだろう。速報はメールで戴いたが、かなり良い結果のようである。詳細が出たら、また報告します。よかった!!

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1級土木実地試験講座を開催

2014年09月09日 | 土木施工管理技士資格とその活用
1級土木施工管理技術検定 実地試験 平成26年版 (図解でよくわかる)
クリエーター情報なし
誠文堂新光社


 2週連続で日曜日は、ある建設会社さんからの依頼で、1級土木施工管理技士の実地試験準備講座を開催した。この実地試験は、専門科目が6問出題され、このうち3問を選択する。このウエイトが60%、残りの40%は、工事現場の経験記述である。経験記述は、工程管理、安全管理、品質管理などが指定されるため、各々について事前に準備をしておく。これがなかなか難しい。

 以前は、参考書に載ってる例をコピーしていたものが、現在は自分の経験を書け、となっていてウソがばれると資格は取り消しになる。合格率が30%台とちょっと厳しいのは、この当たりが原因か。というわけで、この経験記述にウエイトを置くことにした。

 受験者には、まず事前に経験を書いてきてもらう。そして会場別室で、私がそれを読んで、その場で添削をする。初日は、一人10分しかないため、この作業が結構きつい。2問分の添削をしたため、延べ30人、終わると夕方になってしまった。正直、ヘトヘトになってしまった。

 二日目は、工程管理と、安全管理を自宅の宿題として、再チェック。そして品質管理を当日の課題とした。この日も延べ30人と面談。今度は少し慣れたのか、いくらか余裕をもってアドバイス。

 道路が狭く、小型機械を入れたなら、その正式名称を、ユンボは商品名だから、バックホウやパワーショベルなど。そしてアームの回転半径を入れると、何メートルの狭い道路で使えるかがわかるでしょ!などとアドバイス。

 結果は、大半が標準以上の論文になった。試験と結果発表が楽しみになった。来年も仕事がもらえるかは、この結果次第である。
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事業継准主任管理者継続研修に参加

2014年08月28日 | 土木施工管理技士資格とその活用
 事業継続准主任管理者という資格を昨年取得した。BCP作成の専門家である。この資格も継続研修がある。今回初めての継続研修であった。御茶ノ水で終日開催。

 午前は、事務局長から内閣府事業継続ガイドラインの第3版の解説、次にこの団体の役員ローデン氏の「レジリエンス」。内容はいいのだが、資料やパワポが英語である。イヤ~。

 午後は、ワークショップ。メンバーは8人、ほとんど大手企業のBCP担当リーダー、コンサルタントである。このワークショップ、ちょっと変わっていて、議論するテーマを何にするかをまず議論する。そして決まったら、ホワイトボードに書き出す。9班分揃ったら、そのテーマが別の班に割り振られる。そして、割り振られたテーマを議論する。

 我々が出したテーマは「事業継続能力の測定・評価」、そして頂いたテーマは「BCPの組織内への浸透」。各自思うことをポストイットに書き出し、並べ替えて、整理する。1時間ほどだ。

 小休止後、講師の方が発表テーマを選ぶ。指名された班が発表し、その後質疑応答、そして講師の方から解説。1テーマで30分ほどもかかる。講師の方のコメントが、なかなかレベルが高い。

 訓練はその会社の何の変化を期待するのか→目標時間内で目標を達成できるかを検証するのだ。BCPは経営者の理解が進まないのはなぜか→導入時にそもそもBCPの意味を十分理解していないからだ。

 そして事業継続能力とは、そしてその測定とは何か→能力とは、自社で設定した目標期間と取引先から要請される期間の二つがある。自社で設定した期間クリアできるかは、訓練で確認する。取引先ができるかを判定するのはかなり難しいが、訓練を取引先に公開する、という方法がある。これは厳しい。
 
 トヨタは、取引先に、1か月後には、リスタートできるようにせよ、と指示しているそうだ。私の感想では、いずれ、復旧期間の指示、訓練の公開等がスタンダードになってくるかもしれない。かなりレベルの高い、価値のある研修であった。
     
 
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1級土木実施試験講座が完成

2014年08月09日 | 土木施工管理技士資格とその活用
詳解 1級土木施工管理技術検定試験過去5年問題集〈’14年版〉
クリエーター情報なし
成美堂出版


 4月から6月にかけて、1級土木施工管理技士の学科試験講座を開催した。8月から9月にかけては、今度は実施試験講座の番である。かなり時間がかかるため、コツコツ作成してきたが、このほどようやく講座資料が完成した。

 実施試験は、土工、コンクリート工、品質管理、安全管理、建設副産物・施工計画の5問が出題される。記述式のため、問題が作りずらい。過去問題を参考にオリジナル問題を作成。

 そして問題は経験記述である。工程管理、安全管理、品質管理、施工管理のいずれかが出題される。年によっては、出来形管理などマイナーな問題が出ることもある。従って、少なくとも4分野の問題に対応できるようにしなけれなばならない。もっともこちらは、事前に準備できるから大丈夫なようだが。

 実施試験の合格率は20%程度。まさか経験記述で落ちてるんじゃないだろうな。というわけで、経験記述は、事前に課題を出して、個別に添削することにした。8月末から9月初めの開催である。いつでも来い!
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クロスロードとは

2014年07月23日 | 土木施工管理技士資格とその活用

 最近「クロスロード」というカードゲームを知った。これは震災対応の訓練用である。例えばカードに食料が100人分しかない。配布の対象は200人、さてあなたはどういう行動に出るべきか、などが書かれている。自分の意思を相手に伝え、ディスカッションする意思決定ゲームだ。正解はないそうだが、神戸の震災の体験から作られているそうだ。

 京都大学で開発されて、内閣府の防災情報ページによると、現在は市民編などが市販されているそうだ。訓練としてはそんなに高価なものではない。防災訓練のマンネリ化防止のためにも使えそうだ。おもしろそう。

 写真は、内閣府の防災情報ページより。
  

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1級土木講座全3回を終了

2014年06月09日 | 土木施工管理技士資格とその活用
よくわかる! 1級土木施工管理技術検定 学科試験 (国家・資格シリーズ 239)
クリエーター情報なし
弘文社


 昨日、クライアント企業の1級土木施工管理技士学科試験講座を終了した。全3回で、最終日は、午前中が講座、午後が模擬テスト、そして最後に面談であった。

 模擬試験は、ほとんどが私のオリジナル問題。本番試験と同レベルを意識して作ったが、本番より少し難しかったようだ。面談は、模擬試験の結果から、一人ずつ、最後の一か月の学習の方法をアドバイスするものだ。これで、講座は、すべて終了。試験は7月6日。何名が合格するか、楽しみである。

 4月から土木という新しい講座を実施してきたが、いつも思うことがある。自分がどの程度知識があれば、講座を引き受けるか、である。プロの講師になると真剣に悩む。自分のできるものだけを選んでいると、めったに仕事には当たらない。しかし、自分のできないものを選ぶと、本番でクライアントに迷惑をかけてしまう。

 実際は、ここの部分は知っているが、ここの部分は知らないという中途半端な状態がほとんどだ。従って、受けたら、本番まで残りの期間で、学習してそれを身につけることが出来るか、がポイントになる。
以前、診断士協会の講演会で、プロの講師の方の公演を伺ったが、その方は4割知っていると、6割未知の部分も含めて引き受けるそうだ。

 今回はどうだったろうか、20年前に合格した試験、新しい技術も当然含まれている。勇気を出して何とか引受けた。そして1か月ほど、テキスト、問題集を買い込んで学習するとともに、自分で模擬問題を作っていった。

 結果は成功であった。これも私の貴重な成功体験になった。実施試験の講座は8月から9月。しばらく土木はお休みで、これからはガス主任講座に入ります。
  
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2千年しても完全な建物~ローマンコンクリート

2014年06月04日 | 土木施工管理技士資格とその活用
古代世界の超技術 (ブルーバックス)
クリエーター情報なし
講談社


 古代世界の超技術、からもう一話。2千年経過しても、完全な建物が世界に存在する。古代ローマ時代に作られたパンテオンである。私も以前、訪問したことがある。当時はそんなものか、という感想だったが。今は違う。2千年して、完全な姿で残っている高さ40メートル以上の神殿など、ほかにはないのである。ピラミッドなど積み上げただけのものはあるが、大きなホールなどはない。

 私は、最近、土木施工管理技士の研修講師を始めた。土木は「土と木」と書くが、実際は「土とコンクリート」の学問である。その中のコンクリート、現在、コンクリートの寿命は数十年~百年、と言われているが、このパンテオンは、2千年で、しかも今も完全な形だ。

 なんという、奇跡だろう。コンクリートは、セメントと、水、骨材、混和剤を練って固めるのだが、この混和剤に、古代ローマは特別なものを使っていたようだ。「ポッツオラーナ」というベスビオ火山の火山灰だ。これがある化学反応を起こして、長期強度が伸びるそうだ。このコンクリートを「ローマンコンクリート」というそうだ。またこれに似た材料が使えないかが、次世代のコンクリートとして研究されている。

 もう一つ、現在の大きな建物は、鉄筋コンクリート製である。コンクリートは圧縮に強いが、引張に弱い。鉄はその逆だ。両者の長所を使ってできたのが鉄筋コンクリートであるが。古代ローマ時代は、鉄筋なんてものはない。無筋コンクリートだ。なぜそれで、2千年持つのか。どうやらアーチがその秘密のようだ。アーチは、大きな空間を作ることが出来、応力は、下部に圧縮の力がかかる。

 この話も土木施工管理技士の講座で、話したいネタである。(写真は、ウイキペディア パンテオン2014年4月3日より)
    
 
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変わらない消火器

2014年05月20日 | 土木施工管理技士資格とその活用
消火器 次世代型 アルミ製 アルテシモ 【とにかく安全 蓄圧式】 10型 SA10EAL リサイクルシール付
クリエーター情報なし
宮田工業


 私は、消防OBの方からの防災情報のメールを毎朝読んでいる。その日の歴史上の出来事に始まって、消防関係の新聞記事、防災対策の動きなど、種々の話題を送ってくれる。毎日でもあり、感謝している。その方のある日のメールに驚いだ。

 「消火器」、あれはこの40年間ほとんど変わっていないそうである。私は20年以上前に、消防設備士乙種6類という消火器の取り扱いに関する資格を取ったことがあり、その時消火器の構造や法令等を学習した。そうか40年間変わっていないか。

 原因は、消防法に規定されていて、メーカーなどが技術開発に手を出しにくいからだという。法令で決まっているから、勝手には代えられない。今のまま販売していた方が楽で、そこそこの利益が出る。

 仮に法令が改正されると、GPSや顔写真認証システム・炎の検知などによる放火や初期消火の向上など、いろいろ便利になるのではないか、とおっしゃる。その通り。さらに、消火器の小型化、携帯化、点検・補てんの簡易化、消火器設置場所の自動検索など、いろいろな機能が付加でき、便利になるんじゃないかと思う。

 アベノミクスの三本の矢のうち、金融緩和、財政政策はいいのだが、私は、三本目の成長戦略に疑問を持っている。薬のインターネット販売のような、需要を横取りするだけの政策では、デフレから脱却はできない。売り上げが薬屋から楽天に移るだけだからだ。その点、消防法を改正すると、便利なものが世の中に登場し、全体の需要が拡大する。これが成長戦略なのである。

 と、この原稿を書いていて、ネットで調べるといくつかの変化が表れてきた。一つはデザイン、ハローキティの消火器、これはウチにおいてもいいという家庭が多くなるんかじゃなかろうか。また中身の見える消火器、これもニーズが多いだろう。需要を喚起する技術革新はいつも必要なんです。

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1級土木講座を開催!!

2014年04月28日 | 土木施工管理技士資格とその活用
 昨日から1級土木の講座を始めた。診断士になって講師の勉強をしている頃、初回の講座は1時間前に会場に行け、ということを学んだ。これに従って1時間ほど前に最寄りの地下鉄の駅に着いた。

 どうも様子が変だ。前回訪問した時と違う。駅の地図版を見てもちょっと違う。スマホで地図を見ると、なんと、隣の駅に着いたのだ。住所の地名の駅に着いたのだが、地名と駅名が違っていた。日曜の朝、タクシーもおらず、しょうがないので、重い荷物を持って、一駅歩く。スーツを着ているため、暑い。汗が出る。一駅歩いて駅に着いて、事務所に向かうものの、またどうも違う。事務所に電話すると、通りを一本間違えていた。

 ようやく事務所の3階に辿り着くと、汗がどっと噴き出る。開始20分前だ。やおら、パソコンやらテキストやらを準備する。間に合った。やはり1時間前に、最寄りの駅に行けというのは正解である。中小企業診断士の講師の学校に感謝。

 講座は、最初15分ほど、講座の概要・自己紹介。15分はミニテスト、受講生のレベルを確認し、講座に入る。午前は、土工、午後の最初は、コンクリートである。どちらの科目も土木の基礎部分で、最適含水比や水セメント比など、科目の基本にかかわる所を説明する。この辺がわかっていないと、本試験の問題もよくわからない、理解不足になる。

 午後は、1時間半ほどオーバーして終了。残りは第2日に回す。受講生が問題を解く時間だけ、休めるが、残りの時間はしゃべりっぱなしである。疲れた。というわけで、初日が無事終了した。第2日は5月中旬。さっそく今日から準備しないと・・・
     
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