新天地。来るのはいつ以来だろう?
かなり久々のことになる。泰康路田子坊であれば、なぜかちょくちょく出かけて
いるのだけれど。
上海にrenovateによる古き良き建造物の再活用とimage upに貢献した最初の
地区であるといえる新天地。KYOKOさんが初上陸した2004年10月国慶節に、
初めて食事をした場所でもある。政府主導で作られた地区でもある。そのせいか
どうか、未だに上品なイメージを崩さず観光地としても固定してきている。
タクシーを止めたのはスタバの前。振り返ると昔はなかった高いビルが
そびえていた。
STARBUCKSの前は、パン屋さんのPAULになっていた。
以前はジャッキー・チェン経営のレストランだったのに代わるものだ。
たしかにこのほうがより新天地らしいといえるかもしれない。
目の前のおじさんはぼくがカメラを向けてじっと彼がどくのを待っているのを
見ていながらどく気配が全くなかった。
カメラを構えるときには、人も込みで構えているときとそうでないときがある。
今回は明らかに後者のつもりだったのだけれど、おじさんにはうまく伝わら
なかったようでおじさんは風景に溶け込んでいるつもりなのか、
旅行者(にみえるだろう。トランクを転がしているのだから。馬鹿にされたのか
もしれない)に景色を譲るつもりがなさそうだった
なにかいくつか、そう…いろんなというには 少し少ない程度の思い出もある
スタバを通り待ち合わせ場所である新天地の奥に向かう。
明らかに観光客の多いこのあたり。日本語やガイドの中国語が飛び交う中、
昼食時であることを示している。
ふと気付いた横へそれる路地はクリスマスの申し訳ばかりの飾り付けだった。
ここは端々まできれいで、そこは田子坊とはかなり異なる。
KYOKOさんは軽装で小走りで駆けてきたせいか、ぷるぷる手を動かし寒い
ときのポーズで待っていた。これから浦東の現場にでかけないといけないという。
「少し変ったね。」
「そうかな。まあ少しだけ痩せたし髪が黒くなった」
「ああ、それはわかるわかる」
それほど多くは会話しなかった。
夜はどうなるか仕事の予定を話し始めたけれど、もともとRinNonと3人で
焼き肉と決まっているので、その旨伝えてとりあえずその場は終わりにした。
年末とはいえ上海は年の瀬ではないのだ。
旧暦だから。
本日は28日。学校も仕事も一年納めは31日。
昼間はぼく一人で過ごす時間となる。
鍵を引き取って再びタクシーに乗り込む。
重慶高架の下の道をタクシーが走っていると、流れてきたのは
George Bensonの ”Nothing's Gonna Change My Love for You"
George Benson - Nothing's Gonna Change My Love for You
もう新天地ができて何年になるのだろう。
こんな曲が流れても違和感のない街になった。景色とか建物にもそれに
ふさわしい年輪とか年の功とかいうものがあるのかもしれない。ある人は
それを文化と呼ぶかもしれない。
imageという言葉で片付けるには安すぎるし、characterと呼ぶには軽すぎる。
親和性と呼べばちょうどいいのかもしれない。
街とぼくの親和性。
昔から悪くはなかった気もするけれど。
上海に来てから改めて感じること。
オバマの上海訪問時に、予定調和のようにTwitterの接続が遮断されている
ことが少しだけ論議されていたのだけれど、もっと身近な問題として
Youtubeが見えない
のだ。ぼくもそのときどきで気に入る曲 は貼り付けているけれど、その部分は
真っ白になっている。少し不便だ。上海の人はぼくのBlogみているとき、
なんだか間抜けな文章構成かと思われていたのだろうか?
そう考えると少しはずかしい。
でも。上の曲は帰国してから貼り付けてみようと思う