発電していないのに過去最大の収益見通しとはこれ如何にということで、日本原電がマスコミ等で散々に叩かれております。これは、2012年度半期報告書での利益を通期にした場合の類推ということで報道されたものと思われます。
電気を売っていないのになぜ利益が上がるのかといった疑問をお持ちの方も多いでしょう。要は契約がそのようになっているということです。皆さんの電気料金も基本料金+従量料金となっていることはご承知でしょう。今朝方テレビを視ていたら、あるキャスターが「このようなことは理解できませんねー。」とか言っておられました。また「これも各電力会社の電気料金に上乗せされて、結局は消費者に廻ってくるのです。」といったコメンテーターの発言もありました。
それはその通りで、仰っていることは一々ごもっともです。しかし、逆に大赤字で、債務超過になったといったことを想定してください。この場合には、どのようなことが発生しますか。結局は、税金が投入されることになるのではないですか?
ことの本質は、原発政策そのものにあるのであって、現時点で利益がどうのこうのといって目くじらを立ててみても何の解決にもなりません。
原子力政策を根本からみつめなおす必要があります。原発維持/廃止のどの道を選ぼうと茨の道であることは間違いないと思われます。日本人には、その選択をする責任と覚悟が求められているのだろうと思います。
<参考> 「原発をどうすべきか」 「放射能除去装置の可能性」 「原子力発電は環境にやさしい?」 「活断層の可能性が否定できないならば原発は停止させるべきではないか?」 「新エネルギー政策の行方(2)」