山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

猪瀬都知事が示した借用証に収入印紙がなかったお粗末さ

2013-11-27 | 政治・経済・社会

 これ見よがしに猪瀬都知事が示した借用証なるものに収入印紙がありませんでした。これは印紙税法違反の証拠物件を公に晒してしまったことに他なりません。これまでは、色々とご指導を受けてか発言を二転三転されておりましたのに、今回はご指導も受けずに急遽公表してしまったのでしょうか。公表するならば、せめて後からでも収入印紙を貼付して、消印をしてあればと思ったりします。(勿論いけないことではありますが・・・。)

 これで納得してくださいねなんていわれても少々無理なお話です。誠にお粗末としか言いようがありません。結局は馬脚を現わし、犯罪の上塗りなんてみっともない結末だけは勘弁願いたいものです。

 この件で、猪瀬氏の求心力は急激に低下し、都知事の職務にも大きな影響を及ぼすことでしょう。せっかく招致できた東京オリンピック・パラリンピックを成功させるためにも、ここは潔く身を引かれたほうが良いのではないでしょうか。これまでの実績が台無しになってしまいますよ。晩節を汚すなかれ。

 余談ですが、収入印紙の消印には契約書の印鑑が用いられることが多いようですが、別に印鑑でなくてもかまいません。要は、その収入印紙が使用済みであることが示せればよいのですから、線を一本引くだけでもOKです。借用書を書いたとき印鑑を持ちあわせていなかったとの言い訳にはなりません。だって、借用書にはご自身のサインはしてあったようですから・・・。博学で鳴らした都知事閣下が、このようなことを知らないはずがありません。ましてや借用書に収入印紙が必要であることをご存知なかったことの方が不思議でなりません。


減反政策について

2013-11-26 | 農業

 長年続いてきた減反政策に終止符が打たれようとしております。今から減反政策の是非を問うても意味がないことのでしょうが、減反政策が日本農業を衰退させた諸悪の根源みたいに言われていることについては、それはちょっと違うのではないかと思います。日本の農業が衰退したのは、減反政策にあるのではなく、日本の社会構造自体が変化したことにあるものと考えます。従いまして、減反政策を廃止したからといって、日本農業が復活するなどといった幻想は持たない方が良いと思います。

 減反政策が零細農家や兼業農家に恩恵を与えたことが、大規模農業を阻害している一大要因のように語られております。故に、減反政策を止めれば零細農家や兼業農家は農地を手放し、大規模集約化が図れ、生産性が向上し、競争力のある農業となる・・・。といった図式が描かれておりますが、果たして本当か?

 先ず、減反政策が本当に零細農家や兼業農家に恩恵があったのかという点につき疑問を持ちます。このような農家は、減反政策が行われようが行われまいが、稲作を止めることは無かったでしょうし、今後も止めないと思います。なぜならば、零細農家の場合、私もそうですが、そのほとんどが自家消費分として生産を続けるからです。逆に、減反されると自分で食う米を生産できなくなるから困ってしまうのです。

 兼業農家の場合でも、稲作は他の仕事を農繁期に少し休めば可能であるからやれているのです。施設園芸などは、手間隙が掛りすぎて専業とならざるを得ません。ですから、兼業農家の場合にも減反政策の有無に関わらず、米、麦、大豆などの限られた作物となってしまいます。では何故兼業農家かというと、専業では喰っていけないからといった理由が大半でしょう。(参考:「農業ことはじめ(9)-兼業農家について」 ですから、減反政策が廃止されても兼業農家は稲作を続けるでしょう。

 では、大規模稲作農家はというと、おそらく一番影響が大きくなるのではないかと思われます。減反政策が廃止されると作付けが自由となります。即ち、一時的に生産量が増大します。経済の原理として生産の過剰は価格の低下をを招きます。また、産地やブランド間での競争も激化します。そして、一部の競争力のある農家が生き残るといったことになるのでしょう。この先行き着く果てはどうなるのか?(参考:「TPPについて(17)-農業の経営規模拡大の行き着く果ては?」)

 減反政策は世間で考えられているのとは異なり、実は大規模農家を守るためにあったと言うべきものであったと考えられます。

 もうひとつ世間で誤解されていることがあります。テレビであるコメンテータが言われてたことに象徴されております。「農家は農地を持っているだけで補助金をもらっている」と。これは減反に関する補助金のことを指していると思われますが、農地を持っているだけでは、税金は取られますが、補助金はもらえません(過去の一時期、休耕するだけでもらえた時期もあるようです。)。本来ならば稲を作付けすべき農地に米の生産調整の為に他の作物に転作することで補助金がもらえるのです。他の作物に転作すると当然収入が減少します。その減収に対する補填の意味合いがあるのです。

 しかし、よく考えてみてください。ただでさえ赤字なのに収益性の低い作物に転作させられたうえ、10アール当り一万数千円もらったとしても減収を補填することなどできるはずもありません。この程度の補助金で、恩恵を受けているなどと恩着せがましく言われるくらいならば、無い方がましです。と零細兼業農家である私は思うのであります。

 はっきり言って、減反政策がどうなろうと知ったことではありません。少なくとも私のライフスタイルには何らの変化もないでしょう。逆に、毎年自家消費分の稲作ができて好ましいともいえます。むしろ影響を受けるのは、大規模農家と消費者の皆さんなのではないかと考えます。

 ここで、再び佐賀県唐津市在住の農民作家、山下惣一さんの言葉を噛みしめてみたいと思います。(「TPPについて(20)-強いものが生き残るのか、生き残ったものが強いのか?」)

<参考> 「減反政策について(2)


軽自動車の必要性

2013-11-21 | 農業

 スズキの鈴木修会長兼社長が、「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない。」と言ったとか。スポーツカーが必要かどうかは別として、貧乏人の車とは少々口が滑りすぎではないでしょうか。ご発言自体は因果応報といったことになるだけの話ですので当方の知ったことではありませんが、スズキのユーザー(自動車&バイク)としては気分の良いことではありません。

 貧乏人の車かどうかは別にして、軽トラは百姓をするものにとっては必需品であります。特に山間部では、4WDでないと登れないような道ばかりです。「TPPについて(9)-軽自動車規格廃止要求」にみられるように、軽自動車自体が無くなってしまったら大変なことになります。ニーズがあれば生産はされるでしょうが、いわゆる優遇税制は廃止されるでしょうし、事実その方向で動き始めているようです。

 軽自動車は、田舎生活の足としても重要な役割を担っております。また、農業だけでなく、軽運送事業など多くの事業者にも使用されております。その多くは、中小零細事業者が用いております。優遇税制などが廃止されれば、ますます事業者を圧迫することにつながります。

 TPPへの参加は、日常生活の思わぬところに波及してくるかも知れません。後の祭りにならないように交渉を注視する必要があります。といっても判断材料が示されないことには・・・。

 交渉が妥結した後で、これこれしかじかの結果となりました。「これで批准せざるを得ません。」などといわれ、国民がいくらぎゃーつく反対しても衆議院が承認すれば事実上それで終わりです。自民党内でひと悶着あるでしょうが、それは単なる通過儀礼的なものになってしまうでしょう。このように国民生活に大きな影響を及ぼすような重要案件ですから、批准前に国民に信を問うべきであろうと考えます。おっと、その前に一票の格差問題も決着させておいてください。


スマホなどによる家電の遠隔操作について

2013-11-19 | 政治・経済・社会

 外出先から家電の操作が出来たら便利だなと思うことがあります。この度、規制緩和でこれが解禁されるとのことです。何故規制されていたかというと、目の届かないところからリモコン操作では感電や火災などの危険があるからというのが理由のようです。

 以前に某メーカーが遠隔操作機能つきのエアコンを開発したのですが、この規制に引っかかり発売できなくなったとのことがあったようです。開発前にこのような規制があることを知らずにいたということは、日本を代表するようなメーカーとしてはお粗末としか言いようがありませんが・・・。それとも何とかかいくぐれる目算でもあったのでしょうか?

 それはそれとして、多くのエアコンにはタイマー入/切といった機能が備わっております。私にはこの機能と遠隔操作がどのように違うのか理解できません。タイマーだから事故は起こらず、遠隔操作だから起こる可能性があるなどといったことが規制の理由として妥当だと考える人は如何ほどいるのでしょうか。電気ストーブなどとは異なり、壁等に固定されて使用されるエアコンなどは、人が見ていようがいまいが事故が発生する確率は何ら異なることは無いものと考えられます。要は電気製品を十把一絡に規制しようというのが問題だと考えます。個別に規制すると煩雑になってしまうという理由があるにしても、規制するには規制するなりの合理的な理由が必要です。今回の規制緩和で、やっとまともな方向に進むのではないかと思います。 ただ、規制全般について言えば不必要なものは緩和すべきだと考えますが、一方で必要なものは強化すべきだとも考えます。(参考:「規制緩和をすればすべてうまく行くのだろうか?」)

 それと規制云々は別として、標題のような家電の遠隔操作が必要であるかどうかは別問題です。確かに便利だと感じることもあるでしょう。外出後にエアコンを切り忘れたことに気付いたなどといった場合でも安心ですし、省エネ・節電にもなります。しかし、多くの方々は家に着いた時に部屋が心地よい温度になっていることを期待しているのではないでしょうか。そのことに如何ほどの価値を見出せるのでしょうか。このことは省エネ・節電にも反することになります。少なくとも、このような機能を搭載することによって、待機電力は確実にアップすることでしょう。極僅かのアップでも塵積もで日本全国合算すれば、相当の電力になるのではないでしょうか。利便性を追求すると何らかの反作用を伴います。結局は、利便性とその反作用とのトレードオフで考えていく他ないと思います。

 以前、豊かさって何だろう」で書いておりますが、利便性の追求に何となく侘しさを感じます。確かに生活に必要なものの生産も拡大するでしょうが、一方では無駄なものも大量生産・大量消費されます。それが経済だといってしまえばその通りなのでしょう。そして私自身も、その経済の一員でもあるわけです。


自然農への挑戦

2013-11-15 | 農業

 自然農に取り組み始めて3年が経過しました。長年の慣行農法からの転換ですから、なかなか上手く行かないといったところが正直なところです。とにかく過渡期だと割り切って続けて行くしかありません。

 今年は、生姜がまずまずの収穫ができました。昨年試験的に作ってみた生姜パウダーが好評でしたので、今年は例年の5倍も作付けしてみました。早速、天日乾燥をしているところで、その後製粉して篩いにかけて完成させます。今年はそこそこ出荷に廻せそうです。

 生姜は殆どが水分で、乾燥・製粉するとびっくりするほど少量になってしまいます。生姜パウダーは、すりおろす手間もいらず何かと重宝します。お湯で溶かせば簡単に生姜湯ができます。寒いときは身体の芯から暖まります。もちろん料理にもさっと使用できて大変便利です。

 例年大量に採れていたピーナッツは、残念ながら今年は作柄が悪く4割減といった感じです。いつもは茹でピーナッツで大量消費&冷凍保存となりますが、今年は天日乾燥してちびりちびり消費といったことになりそうです。

 今週は、少し暇になったので畝の立て直しを行っております。自然農では、一度畝立てを行ったら作物によって畝の高さを調整するくらいしかいじらないのですが、どうも最初に立てた畝の溝幅が狭く作業性が悪いので、一大決心をして畝を切りなおしております。できるだけ現状を大きく変更しないように、畝幅1m-溝幅50cmとなるようにしているところです。スコップと鍬だけの手作業ですので、身体のあちこちが悲鳴をあげております。やっと半分位の作業が終了したところです。まだまだ先が長いのですが、栽培中の畝はいじることができませんので、出来るところから少しずつといったことになります。その方が、急激な環境の変化をもたらさずに良いと思っております。

 3年間自然農に取組んでみて、少し先が見えてきたかなと思えるようになりました。まだまだ課題は沢山ありますし、試行錯誤のところもあります。自然農に関する書籍も数多く読み込み色々と学ばせていただきました。しかし、なかなか一筋縄に行くものではなく、その土地々々に合った方法でなければならないようです。結局は、植物の気持を理解するところまで行き着かなくてはならないのでしょうか?

<参考> 「省エネ農法~自然農ことはじめ

 


「芝海老とバナメイ海老とバナナ海老」

2013-11-12 | 川柳

 このところ初めて耳にする言葉が多くなってきました。芝海老は中国料理で有名なので知っておりました。伊勢海老や車海老なども同様に有名です。

 小さい頃からよく食べていた有明海で獲れる小海老は何と言う名がついていたのか知りません。昔から単に「エビ」としか呼んだことはありません。何とかエビと名がつくと食べる方も美味しく思えるのでしょう。おまけに価格も高くなるというのでは尚更でしょう。こういうのを世の中では付加価値というそうです。

 元来は大した価値が無かったものを流行らせることで付加価値をつけようとする行為も昔から行われていたようです。平賀源内が「土用の丑の日に鰻を食べよう」などといったキャッチコピーを作ったとも言われております。今や鰻は高値の花となってしまっております。余談ですが、平賀源内の言葉に「沈香も焚かず屁もひらず」とういのがあります。平凡の戒めとして昔から気に入っております。

 このようにして、色々な手法を駆使して付加価値を高めようと努力が払われております。今風に言えば、ブランド化とでも申しましょうか。同じものではあっても、不思議なことにブランドものの方に有難みを感じてしまいます。

 「食品偽装は何故なくならないのか?」で利潤追求が主原因であると書きましたが、消費者側にも問題が無いとはいえないようにも思います。

 そもそも人間が自給自足的な生活を送っていたらこのような問題は生じないのです。現代社会においては、個々人が生産手段を持ち得ないから、これを他者に依存・委託しているわけです。それは当然のこととして信頼関係の上に成立しております。一連の偽装問題は、この信頼を根底から覆すものです。

 人間は経済合理性だけでは生きていけないようです。だからといって、平等を追求しすぎるのも問題がありそうです。なかなかに難しいものですね。


今時サボテンの花が・・・

2013-11-11 | ブログ

 もう冬も間近だというのにサボテンの花が咲きました。このサボテンは、過去年二回開花することはありましたが、さすがにこの時期に開花したという記憶はありません。

 特に温室で育てているわけでもありません。もう一鉢のも蕾をつけておりますので、数日のうちには開花するものと思われます。花が咲くのは嬉しいものですが、素直に喜んで良いものか・・・。

Photo


第3回堂楽コンサートに行ってきました

2013-11-11 | ブログ

 昨日、小城市の本龍院で開催された第3回堂楽コンサートに行ってきました。 

 今回のコンサートは、田代佳代子さん・池田祐子さんによる「マリンバの夕べ」ということで、全9曲+アンコール演奏でした。マリンバは、今年天山酒造の酒蔵で開催された「蛍の里コンサート」で初めて聴いて以来の2回目です。本来は、ザ・トロンボーンアンサンブルマイナーズのコンサートであったのですが、これにマリンバ奏者の方が友情出演(?)されたものでした。

 その時も感動ものでしたが、生で聴くマリンバは素晴らしいですね。打楽器特有の空気の振動というより、圧力を感じるような思いがします。和太鼓の演奏もそうですが、人間の魂を奥底から揺さぶるような何かを秘めているような気がします。

 和太鼓で思い出すのは、菜の花マラソンの山川港を過ぎた辺りの登りで出迎えてくれる太鼓です。何度励まされたか判りません。これなしには、この坂は乗り切れなかったでしょう。

 打楽器というのは、このように太古の昔から人と共に歩んできた身近な存在なのだと思います。小学校でも木琴や鉄琴をたたいた経験はあるでしょうし、ものを敲けば大抵のものは音が出ます。手だって、膝だって叩けばリズムがとれます。最も身近な楽器ともいえるのでしょう。

 話が逸れてしまいましたが、昨日のコンサートでは全曲一台のマリンバを二人で演奏(連弾?)されました。完璧にシンクロした演奏は誠に素晴らしいというしかありません。打楽器のシンクロのズレは、かなりはっきりと認識できるのに、どうしたらこんなに出来るのかとしばらく考え込んでしまいました。一流の奏者にとっては当たり前のことなのかも知れませんが、凡人が身に着けることができるものなのでしょうか。持って生まれた才能? それとも練習? ・・・?

 とにかく素晴らしい一夜を有難うございました。マリンバ、また聴きに行きたいと思います。

 ※ 第6回「堂楽寄席」が平成26年5月18日(日)に決定したそうです。

   出演者:橘家蔵之助さん(二席)、桂梅團治さん(二席)、桂小梅さん(一席)

 こちらも毎年楽しみにしております。


ネット販売について思うこと

2013-11-08 | 政治・経済・社会

 楽天市場の77%オフ問題が世上を賑わせております。記者会見では、店舗が勝手にやったことであって、楽天側に責任が無いとも取れるような主張をされているかのようです。つい最近も薬のネット販売を巡って、ご自分の主張が通らなかったということで産業競争力会議の議員を辞職されると報道されておりました。薬品のネット販売で、問題が発生した場合にも店舗が勝手にやったことですといったことで世間が納得するのでしょうか?

 規制緩和は必要なことではあろうかとも思いますが、何でもかんでも規制緩和をすれば良いと言うものでもないでしょう。(参考:規制緩和をすればすべてうまく行くのだろうか?

 安心した日常生活を送るためには、むしろ規制を強める必要なものもあるでしょう。食品偽装の例を出すまでもなく、利益の為にはモラルもへったくれもありはしないではありませんか。(参考:「食品偽装は何故なくならないのか?」)

 ネット販売に話を戻しますと、77%割引販売って凄いことですよね。一般的には77%割引しては利益が出ないでしょう。これで販売しても利益が出るとするならば、日頃は一体いくら儲けているのでしょうか。最早これは暴利の部類に入ってしまうのではないでしょうか。むしろこちらの方が問題とも言えるのではないかと思ってしまいます。

 ネット販売の問題は、色々と指摘されていると思いますが、私が心配なのは万一クレームが発生した場合の対処方法に関してです。無店舗販売のようなものですから、相手の所在が判らないわけです。一々メールでなどといった方法で解決できるものなのでしょうか?

 先日、省エネ照明器具を購入しようと思い通販サイトを検索し見積依頼をしました。価格も市販価格と比べて大して安くもありませんし、納期は中国製なので入金確認後6週間とのことでした。「在庫は無いんかい!」と、もう不信感を持ちました。仕様や保証など細かい点で直接聞いてみたいと思い電話(掲載電話はPHSの番号)するも留守電対応でした。留守電に連絡をくれるように入れておきましたが、なしの礫でした。再度、電話しても同様でした。再々度の電話に対して、メールにて電話による対応は一切しておりませんとのことでした。もちろんこれ以上の深入りを避けたことは言うまでもないことです。念の為に、店舗の登録住所を調べてみますと、同じ住所でネット通販サイトが何社か引っかかりました。おそらくネット通販専用の運営業者による貸し住所みたいなものではないかと想像します。

 今回のように10万円を超えるような金額であれば慎重にもなるでしょうが、数千円の程度のものならば、「まぁ、いいか!」みたいに安易に注文してしまうでしょう。

 今まで、楽天市場を含めたネット通販による買い物について概ね満足しております。唯一の失敗が、おろし金でした。以前購入したおろし金の使い勝手が非常に良かったものですから大きなものを購入したのですが、これがとんでもないものでした。粗悪品とまでは言えないにしても、従前のものと比べてみれば一目瞭然です。陳列された製品であれば、絶対に購入しないであろうといったものでした。もしかしたら、店舗販売出来ないような粗悪品をネット販売しているのではないかと思えるくらいでした。

 余りに腹に据えかねたので、販売業者に次のような点をメールで指摘しました。

① 板厚
 同様の小振りの製品(他社製)を使用しておりますが、それでも御社の1.5倍くらいの板厚があります。御社製では、取っ手部分が強度的に長期使用には不向きであると思われます。

② 金属加工
 面取り加工もされておらず、バリが残っている部分もあり、使用すると手が痛くて使えませんし、下手をすると怪我をしてしまいます。金属加工製品としての品質としては如何なものかと思います。また、取っ手の穴加工もドリルであけた後でヤスリで適当に拡げただけのようです。形状もいびつで表と裏では異なり、いい加減な作業のように見受けます。

③ メッキ加工
 メッキ面全体にに筋状の疵があり、一部地金が見えている部分もあります。

④ 目立て
 波打ちがあり、目と目の間隔が近接し過ぎ(間隔が無い)や目飛びしているとしか思えない箇所があります。同種の他社製品(職人さんの手作り品)を所持しておりますが、御社製品とは一目瞭然です。

 その後も数回やり取りがありましたが、回答の要旨は次の通りです。

板厚-使って頂ければ、意外と丈夫だと思います。

金属加工-バリも取っ手の穴加工もアバウトな所は、申し訳ございません。

メッキ加工-疵については、手造りで目立てをしている限りしょうがないものです。

目立て-1つ1つ、人の手で目を起こしてますので、あって当然なんです。だからこそ、野菜や果物などをおろす方向が縦・横・ななめでも、素晴らしいおろしが出来上がります!
逆に揃っている方が、野菜の繊維を壊しやすいと、お料理屋さんからお聞きしたことがございます。

 最終的には、「確かに他社製品と見比べても、当店のおろし金の職人さんの造り方が下手なのはわかります。しかし、私も、私の母親も実際使っているのですが、下手なりに十分使えます。喜んで頂けるお客さんもおられます。」との事でした。

 回答に関しては、当方も色々と言い分はありますが、これ以上議論しても仕方ないと思い、そのままにしてしまいました。そして「当方の軽率な購入に対する戒めとして引取らせていただきます。」ということで返品・返金などはしておりません。

 ということで、ありきたりな結論ですが、ネット販売は一長一短あることを前提として利用するしかないのではないかと考えます。


白蟻駆除

2013-11-02 | ブログ

 先日、「大変だシロアリにやられていた!!」で書いておりましたように、リフォームの際に白蟻被害が発覚しました。昨日、業者さんから白蟻の駆除をしてもらいました。

 被害状況は、思ったより大きくトイレや風呂などは相当やられているそうです。次回リフォームのおり、補強を行った方が良いかもとのことでした。トイレは10年くらい前にリフォームしたばかりなのに・・・。

 白蟻は湿気を好むということで、水廻りなどの被害が多いとのことです。我が家も、北側の水廻りを中心にやられております。特にトイレの基礎が密閉状態となっており、被害を拡大させたようです。今回の作業で、コンクリをはつってもらって通気を確保してもらいました。

 薬剤の有効期間は5年程度ということです。しばらくは安心ですが、5年ごとに数十万円の出費は痛いので、何とか対策を考えてみる必要があると思います。

 先ずは、床下換気でしょう。これらは既に製品がありますが、何となく高そうな(数十万円~百万円を超えるケースも)イメージがあります。また、強制換気が必要か否かも疑問に思います。リフォームの際に北側に位置する台所の床下は乾燥していることが確認できました。ということはほとんどの床下は乾燥しているものと思われます。ということはトイレや風呂場廻りが部分的に湿気が多いのではと考えます。また、この近辺には通気口もありませんので、強制換気しても空気が滞留して、あまり効果が見込めないように思われます。ですから、空気が滞留する可能性がある部分に送気して湿気を飛ばすようにすれば、後は自然換気に任せても良いのではないかと思われます。

 自然換気が不充分である場合に、強制換気を考えても遅くはないかなと思います。換気ファンを廻すとなると電気代も馬鹿にならないと思います。「浄化槽ばっきブロアーの省エネ装置」のような制御方法も検討しなければならないでしょう。さしあたっては、湿度で制御するということになるのでしょうが、これも色々と考える余地がありそうです。

 また、面白いテーマが見つかってしまいました。工夫しながら自分なりにやってみたいと思っております。もしかしたら、数千円でできてしまうかも知れません。