山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

原発の運転再開は住民投票で!!

2011-12-26 | 政治・経済・社会

 定期点検のため最後まで運転していた玄海原発4号機が停止しました。これで九州電力管内にある川内原発と併せて6基ある全ての原発が停止したことになります。と言うことで本日26日より、前年冬期比5%以上の節電要請がスタートしました。

 我が家は、玄海原発から南東方向約39kmに位置します。万々が一事故が発生した場合、そしてそれが冬場の季節風が強いときだとすると1時間ほどで放射性物質が飛んでくる可能性があります。途中に山があるので、そう単純なものではないでしょうが、谷筋に迂回してくれば風の通り道になり、尚且つ風が収斂してくる恰好になってしまいます。そう考えると少々怖いものがあります。

 人間がコントロールできないものは無いに越したことはないのですが、その利便性を享受している現代社会を維持しようと思えば、それなりのリスクは避けられません。文明の利器は、それから得られる利益と危険性を併せ持っております。これらを比較考量して、その使用の可否を決めなければなりません。しかし、原発の可否については一個人の意思ではどうにもなりません。一に地方自治体(県、市町村)の首長の判断に委ねられております。この地方公共団体の信頼性が、やらせメールなどの一連の問題で揺らいでおります。もとより首長や地方議会の議員は選挙で選んだわけですが、福島原発の事故を受けて新たな状況が生まれたというべきであり、原発再稼動の可否を玄海町長や佐賀県知事に白紙委任したものと考えることはもはやできないものと考えます。

 そこで原発再稼動の可否に関する住民投票を提言したいと思います。こと佐賀県のみならず、九州電力管内の全ての県において実施すべきものと考えます。これは原発事故による被害は県内のみにとどまらず、周辺各県にも及びます。それを受忍する覚悟があるかどうかが問われているからです。また、同様に原発の再稼動を認めなかった場合には、電力不足が想定され、これも九州電力管内の各県にも及びます。

 このような生命・財産に重大な影響を及ぼす可能性のある決定は、権限者に白紙委任するのではなく、民主主義の原点に立ち返り住民の意思を直接反映させる必要があると考えます。そのためにも十分な情報の開示と多くの議論が必要なことは言うまでもないことです。

 未だ詳しく調べてはおりませんが、少なくも住民投票条例を制定すれば、このような住民投票が可能になるはずです。

<参考> 「原発政策決定には国民投票を!


朝日新聞に掲載された、田中優氏の主張について

2011-12-22 | 政治・経済・社会

 本日の朝日新聞朝刊の「原発列島ニッポン-コストを考える(中)」で田中優氏の主張を拝読いたしました。この中で次のような主張がなされておりました。

-以下引用-

 北海道を除けば電力消費のピークは夏場の、酷暑の平日の午後1~3時です。この時間帯の消費の9割は事業者です。このときだけ事業系の電気料金を高くすればいい。電気消費全体の4分の3が事業者ですよ。家庭と同様、使うほど高く、節電するほど安くなる料金体系に変えればピークは下がるわけです。

-以上-

 これを読んで少々疑問が生じました。9割というのが先ず引っかかります。余りにも極端な数値だと思われます。どの資料を参照されたものか知りたいと思います。そこで一応調べてみましたところ資源エネルギー庁「夏期最大電力使用日の需要構造推計(東京電力管内)」というのが見つかりました。これが正しいかどうかは分かりませんが、家庭部門の割合は30%となっております。田中氏の数値と余りにもかけ離れております。

 次に家庭と事業系の電気料金体系に関する主張がなされておりますが、これは全く理解できません。このことは以前にも「九州電力の15%節電要請について」で指摘しております。

 電気料金は家庭用も業務用も基本的には「基本料金+電力量料金」で計算されます。詳しくは「電気料金のしくみ」をご参照ください。

 ここで、九州電力の単価をみてみましょう。色々なメニューがありますが代表的な例(家庭(個人)用事業用)とします。

 電力量単価は、家庭用の単価が割高になっておりますが、基本料金単価を比べると事業用の単価が家庭用の約6.9倍(力率割引を考慮すると約5.9倍)になっております。ここで家庭用は1kVA(10A)で表記されておりますが、これは事業用の1kWに相当します。(力率100%の時1kVA=1kWとなります。)

 即ち、家庭向けの料金体系は電力量料金の占める割合が高いので、家庭用は「5倍使えば、ほぼ5倍に」、「事業系はほとんど変わらない。」といった主張につながるのでしょう。

 更に言えば、事業用は基本料金の算出のもととなる契約電力は、最大デマンドという30分間の平均電力の内、一年間の最大値によって決定されることになります。即ち、既にピークカットすれば電気料金が安くなるという料金体系になっております。ですから今般の電力不足問題が起こる以前から、ピークカットは積極的に取組まれております。

 確かに電気料金体系を見直すことによって、省エネ(節電)に対するインセンティブを与えることは必要なことと考えますが、一方では電気料金体系は産業構造に与える影響もありますので、正確な情報をもとに大いに議論する必要があると思います。

<参考> 「デマンド管理による省エネルギー


年賀状を減らすことについて-筆不精の戯言

2011-12-21 | うんちく・小ネタ

 年賀状をそろそろ書かなければとは思うもののなかなか着手できません。結局は「大晦日までに出せば良いか!」とか「本来は元旦に書くものだ!」とか言い訳して先延ばしすることになります。最悪、休み明けに到着しておけば良いとか、年賀状が来た人にだけに返信すればとか、開き直った時もありました。このような態度は、商売人としては失格でありましょう。自分の名前を売る機会でもあります。

 行政書士というと元々代書屋といったイメージで、さぞ字を書くことが得意のように思われている方も多いでしょうが、私は全く字を書くのは下手糞です。パソコンが無い世界を想像するとゾッとします。パソコンがあればこそ、今の仕事が成り立っているといっても過言ではありません。

 話を年賀状のことに戻します。生来の筆不精だからということではありませんが、数年前から年賀状を出す枚数を減らし、その代り電子メールで新年のご挨拶をしております。その理由は「年賀状を半分に」で書いている通りです。

 このような主張をすると袋叩きに遭いそうですが、敢えて提案したいと思います。勿論、毎年の恒例行事として楽しみにしておられる方々が大勢いらっしゃるでしょう。ましてや今年は大震災などで年賀状の役割も高まっているでしょう。このような年賀状は大いに出していただきたいと思います。

 しかし、一方で全く儀礼的というかお義理で出す年賀状もあります。このような年賀状の必要性は如何ほどでしょうか?


からし椎茸

2011-12-19 | ブログ

 ご近所から生椎茸を沢山いただきましたので、からし椎茸を作ってみました。これは「秘密のケンミンSHOW」で紹介されていたものを真似たものです。これを知って以来食べてみたいと思い、山歩きが趣味の連れ合いに久住あたりに行った時に買ってくるようにリクエストしていました。リクエストしてから3週間ほどして、待ちに待った「からし椎茸」が手に入りました。早速試食してみましたところ、若干味付けが甘いものの食欲をそそります。ダイエット中なのも忘れ、ご飯のおかわりをしてしまいました。

 先ず椎茸と昆布で佃煮を作りました。購入した「からし椎茸」には昆布は入っていないようでしたが、今回はかなりの分量を用いました。保存性とか余り考慮することも無いので、極力甘さ控えめに黒砂糖と醤油で味付けします。出来上がった佃煮に和からしを練ったものを投入し混ぜ合わせるだけの至って簡単なものです。

 さてお味の方は、いささか手前味噌ですが市販のものと比べても遜色ないと思います。こんなに簡単にできるのですから、我が家の常備食品になるものと思われます。欲を言えば、生椎茸より、干し椎茸を使用した方が食感が良くなるような気がします。これは好みの問題かも知れませんが、やはり生椎茸は焼いた方が美味いように思います。

 もう少し暇になったら杉山で椎茸栽培にも挑戦してみたくなりました。


TPPと行政書士

2011-12-13 | 行政書士

 今まで農業分野のことばかり考えてきましたが、例外なきと言われておりますので、行政書士を含むいわゆる士業の場合はどのようになるのでしょうか?

 どうも行政書士などの士業といわれる制度は諸外国には見当たらないようです。専門職とはいえサービス業ですから参入障壁と看做されないとも限りません。わざわざ複雑な外国の法律を学んでまで参入されようとするご奇特な方が現れることは少ないと思われますが、アメリカのローファームのように多くの弁護士を雇用するような経営形態が登場することになるかも知れません。資格者を雇用することによって、大々的に参入することが可能になります。

 あるいは、諸外国に無い制度ですから制度そのものの廃止が議論されることになるかも知れません。そのようになると士業の業務のほとんどは弁護士しか扱えないということになりかねません。日本における国民一人当たりの弁護士数が非常に少ないといわれておりますが、実際には、簡易な案件(弁護士に頼むほどのことではない)は司法書士・行政書士が弁護士業務を補完していたともいえます。(悪く言えば、弁護士の業務を奪っていたということにもなりますが・・・。)

 何れにしても競争に晒されることは間違いなさそうです。資格者を雇用する大規模ファームについては、それはそれで真正面から競争すれば済む話です。あらゆる努力をするだけのことです。しかし、制度そのものが無くなってしまった場合には種々の問題が発生する可能性があります。今でも多い無資格者による業務が解禁されてしまうことにもなりかねません。確かに無資格者より、資格者の方がサービスの質が低いということが無いとは言えません。しかし、資格者は試験等により一定上の能力が認められた者であると同時に法令によって様々な制約を受けて業務を行っております。例え能力が同等でも、この点が無資格者と本質的に異なるところです。

 今のところ経済障壁はネガティブリスト方式ではないとされているようですが、いつ何時変更されるかも知れません。当初からネガティブリストの中に制度の維持が盛込まれるようにすることが肝要かと思います。

 TPP参加が士業制度に与える影響について、皆さんどのようにお考えでしょうか?ご意見をお聞かせ願えませんでしょうか。


いまどきヒマワリが咲きました

2011-12-09 | ブログ

 今日は随分と冷え込みましたが暖かい日が続いていたせいか、ヒマワリの花が咲きました。このヒマワリは、この夏に緑肥兼観賞用に花を咲かせたまま種取もせずに放置しておいたもののこぼれ種から発芽したものです。ヒマワリが伸びているのは知っていましたが、もはや冬どきですから、よもや開花するとは思ってもいませんでした。この他にも数株花が咲きそうなのがあります。

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 これは今日収穫した露地もののトマトとピーマンです。もう霜が降りているというのにほんのり色をつけているものもあります。ミニトマトを何粒か試食してみましたが、完熟の甘味はなかったもののそれなりの味はしました。青いトマトは連れ合いが、漬物か何かに使うと言っていたので、とりあえず収穫して木を撤去しました。ピーマンはさすがに花は咲かなくなりましたが、どこまで実が成長するかしばらく放置しておいてみたいと思っております。

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玄米食その後(2)

2011-12-05 | ブログ

 玄米食を五分つき米に変更しましたが、何となくもの足りなさを感じております。久々に白米を食べた時の美味しさは格別のものがありました。しかし、白米に慣れてくると玄米食独特の味が恋しくなってきました。

 「玄米食に戻すべきか、戻さざるべきか」と考えが揺れ動いております。既に3年以上食べ続けており、これといった問題も無かったという思いが強くなってきました。そして何よりも身体が欲するもの、食べて美味しいものが身体にも良いという動物的直感を信じてみようと思っております。(誠に非科学的な考え方で、自分の信条と相容れないものがありますが・・・。)

<参 考> 「自己流ちょっぴりおこげの玄米炊飯法


クリスマスイルミネーションと節電要請

2011-12-02 | 省エネ

 師走に入り、クリスマスイルミネーションがちらほらと目に入るようになりました。政府からの節電要請があるせいか、例年の賑わいがないように思います。自粛されている家庭もあるのではないでしょうか。

 クリスマスイルミネーションについては、賛否両論あるでしょうが、過度の自粛は如何なものでしょうか。年がら年中やっている訳ではありませんし、世の中パット明るくしたいとか、それぞれの思い入れがあってのことでしょう。それを他人がとやかく言う筋合いのものではないと思います。

 確かに電気を相当程度消費することは否定できませんが、LED照明にするとか色々と工夫をされているようですし、「計画停電解消に向けての提言」で書いておりますように、ピーク電力が問題ですので、のべつまくなし省エネ(節電)する必要はありません。大停電発生を防止するために必要な時には、皆さんご協力いただけるでしょうから、目くじらを立てすぎる必要はないのではないでしょうか。

 色々と多難な年であったのですから、せめても年末くらいは明るく過ごしたいものです。クリスマスイルミネーションくらいは大目にみようではありませんか。でなければ、ギスギスした世知辛い世の中になってしまうような気がします。