山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

モグラは土作りの仲間?

2013-03-27 | 農業

今までは「モグラ対策」、「モグラ対策(2)」のようにモグラの被害を無くそうと躍起になっておりました。しかし、色々試してはみたものの効果覿面といったものはありませんでした。

 ものは考えようで、モグラが多いということはミミズなどの餌が豊富にあるということを意味します。ミミズなどが豊富な土壌であるということは、本来喜ぶべきことなのです。そして、モグラも食物連鎖の一員なのであって、モグラの排泄物や死骸もこれまた肥料と考えれば、目くじら立てる筋合いのものではないのではないかと思えてきました。

 これもまた私が目指す「自然農法」に繋がるのではないかと、半ば諦めにも似た悟りの境地(?)ではないかと思います。人も自然の中で生かされていると思えば、モグラをはじめ、鳥類、害虫、雑草などなど作物に仇なすものどもとして敵対するのではなく、あるがままに受け入れて、作物の生長にとって必要最小限(参考:「耕さない農業」、「雑草と共存する農業」、「害虫といわれる昆虫について(農薬そして雑草と共存することについての一考察)」)の処置を行って、出来るだけ共存していくといった考えもありではないかと思います。

 最近、TPPに関連して「攻めの農業」だとか「農業の六次産業化」などといったことが言われております。これらの考えとは全く逆行しますし、このような農業では決して食っていけないと思います。だからといって、このような農業を社会の重荷として切捨てないでいただきたいと願います。何も補助金をくれとか、所得保障をしてくれといっているのではありません。

 ただ単に、利益や効率化の追求が全てではないものの存在を許容する社会が、より良い社会なのではないかと思う次第です。 


小城公園に花見に行ってきました

2013-03-24 | ブログ

 桜の名所である小城公園(桜の名所100選)に花見に行ってきました。約3千本あるという桜がほぼ満開でした。例年ですと、夜桜見物としゃれ込むのですが、昨日は生憎の空模様でした。今日を逃すともう見られないと思い、久々の昼間の花見と相成った次第です。

 天気は薄曇りといった感じですが、黄砂とPM2.5が入り交じったような鬱陶しい天気でした。それでも多くの花見客が所狭しと酒肴を囲み、賑やかに春の一日楽しんでいました。

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議員定数削減と選挙制度改革(衆参の選挙制度の同時改革)

2013-03-16 | 政治・経済・社会

 自民党案にしても民主党案にしても、これらの問題を抜本的に解決することはできないように思います。定数削減することによる弊害を小手先で何とか繕おうとするようなものとしか思えません。また、少数政党に対する配慮(これは納得させるためでもありますが)をするあまり、余計に歪な制度となりかねません。

 私は、「議員定数削減は本当に国民の要望か?」その他で、しつこいくらいに書いておりますように議員定数削減には反対です。

 しかしながら、議員定数削減は世の中の趨勢のようですので、この流れを変えることは到底できないものと思われます。そこで、議員定数削減を前提として、この問題を考えてみたいと思います。

 現在の選挙制度で、議員定数を削減すると最も問題となるのが一票の格差でしょう。これは衆議院も参議院も同じです。特に参議院の場合には顕著に現れております。ここで比例代表の議員定数を削減すれば、ますます格差を助長することになります。

 また、参議院は衆議院のカーボンコピーとよく言われております。これは衆参の選挙制度が似ていることも要因の一つであると考えられます。

 そこでかなり暴論ですが、衆議院は完全小選挙区制、参議院は完全比例代表制とすることを提案します。衆議院の比例部分の定数を格差是正に振り向け、余った部分の定数を削減します。参議院は選挙区の格差是正は絶望的ですので、選挙区の定数を比例代表へ移行して全て比例代表制にて選出することとします。少数政党のため定数は削減しなくても構わないと思います。

 このように衆参の選挙制度を全く異なるものとすることによって、参議院本来の機能を発揮できるようになるものと考えます。ただ、衆議院の死票が多くなってしまうことと少数政党が壊滅してしまうことは避けられません。死票の問題は、小選挙区制度をとる以上仕方ないことです。また、少数政党は参議院において活躍の場を求めていくといったことになろうかと思います。

 何れにしても万人が納得するような選挙制度はあるはずもないのですから、知恵を出し合ってより良いものにしていくしかないでしょう。政党に有利不利を前面に出すとろくなことにはなりません。

 それから、議員定数削減にばかりに議論がもっていかれていることには不満があります。議員定数削減がコスト削減の目的からきているのだとするならば、議員報酬の削減と政党助成金の廃止・削減の議論も同時進行させるべきであることを指摘しておきます。


祝 メタンハイドレート採取成功

2013-03-13 | 政治・経済・社会

 世界に先駆けてメタンハイドレートの採取に成功したとのことです。関係者のこれまでのご苦労に敬意を表したいと思います。

 何はともあれ目出度いことであります。エネルギーの殆どを輸入に頼る日本にとって、自前のエネルギー源を持てることは大きな意味を持ちます。まだ課題は多いようですが、日本の優れた技術で必ずや克服できるものと信じます。

 これまでメタンハイドレートの調査・研究に対しては、金食い虫などといった様々な批判が寄せられてきました。そもそも、このような研究・開発には金が掛るものです。出来るか出来ないかすら分からない。それでも人類は挑戦し続けてきたのです。その結果が現代の科学・技術の進歩をもたらしたのであって、現代人はそれを当たり前のように享受しているのです。

 このように多額の費用が掛る事業は、とかく批判に晒されます。スパコン然り。宇宙開発然り。海洋開発然りです。しかし、スパコンは再び世界一に輝き。「はやぶさ」は見事に帰還し、世界で初めて小惑星の物質を採取してきました。そして、今回の快挙です。

 やはり論より証拠です。頭の固い政治家に対しては、実績を見せ付けるしかないようです。何んでもかんでもコスト削減の名の下に切り捨てることが、様々な弊害を産み出してきております。例えば先にご紹介した「超高純度鉄の製造技術消滅の危機」のように。この他にも数多くの研究が埋もれてしまっていると思われます。

 問題は、実績を示せない研究です。基礎科学の研究の殆どはこのようなものでしょう。これらを無駄なものとして切り捨てるのか、それとも無駄と承知で将来大きく化けることに賭けるか。そこに人間の英知が問われるのではないかと考えます。


技術用語の解説には著作権がない?

2013-03-08 | 政治・経済・社会

 「コピペによるブログ記事の作成について皆様はいかがお考えでしょうか?」でも触れておりましたが、当事務所が管理するWebサイトのページから、某大手メーカーの製品の取扱説明書の用語集の数項目について酷似する表記がなされておりました。これはこれで、私の書いたことが参考になったと喜ばしいところでもありますが・・・。

 これに対して、当方より作成の経緯について明らかにするよう申し入れておりましたところ、取扱説明書の問題部分の表記を削除するとともにネット上でも同様の措置がとられました。しかし、依然として作成の経緯は明らかにされず、標題のように技術用語の解説は、判例「東京地裁平成4年(ワ)17510号)を挙げて、著作物に該当せずとの主張を文書にて回答してきました。

 技術用語に限らず、専門用語や業界用語を解説しようとすると似たような表現になってしまうことがあります。また、このようにしか書けないといった場合もあろうかと思います。ですから、全ての場合に著作物性を認めることについては弊害が発生する懸念もあります。

 だからといって、技術用語に著作物性が無いと言い切ってしまってよいものでしょうか。技術用語には、その業界で一般的に用いられている説明では理解し難いものが往々にしてあります。これを分かり易く表現するためには、読む人にどのようなイメージを掻き立てさせるかなどといったことを考えつつ、今までなかった表現でもってクリエイティブな記述が必要となります。これを創作と言わずして何と言うのでしょうか。

 今回問題になった部分は、取扱説明書の用語集といった製品の本質的な部分からすると余計な部分です。このような部分を作成するのに一々新たに記述をしていたら大変な作業になります。コストダウンを迫られるなか、ネット上からコピペしようといったことは容易に想像できることです。

 「日本はパクリ天国?」でも指摘しておりますように、このような安易なコピペの横行を恐れます。技術立国を標榜する日本の技術者、それも日本を代表するような大メーカーの技術者であれば、プライドをもって開発にあたっていただきたいものです。また、法令遵守を高らかに謳いあげている会社が、あたかも安易なコピペを助長するような主張をなさることは如何なものかと考えます。

 この会社にしても、このような主張をすることは大きなマイナスでしかないでしょう。競合他社、ましてや諸外国の会社に対して技術用語の解説であるからといった名目を与えてしまうことになもなりかねません。私としては、社会的に何某かの貢献ができればといったことで、ネットに情報を上げている訳であって、これで金儲けしようなどといった助平心を持っているものではありません。これがどのように利用されようとも、私の損失は高が知れています。それに引き換え、この会社が失うものは限りなく大きなものとなってしまうのではないかと思います。単に私の申し入れに対して対抗するためだけの主張だとすれば、誠に馬鹿げたことであろうと思います。

 本来ならば、問題となった記述を指摘したいところですが、取扱説明書の一部や回答文書の一部を転載して、ネット上で議論することの許諾を求めている(この会社の主張に従えば、このような許諾は不要のはずですが、勝手にやったら逆に無断転載を主張してくるかも知れませんので・・・)のですが、現時点では何らの回答もいただけておりません。従いまして、この程度しか材料を提供できませんが、皆様方のご意見を頂戴できればと存じます。


超高純度鉄の製造技術消滅の危機

2013-03-06 | 政治・経済・社会

 昨日移動中にNHKラジオを聴いておりますと東北大学金属材料研究所の安彦兼次先生が開発された「超高純度鉄」の話題が取り上げられておりました。谷田部解説委員は余程のお気に入りとみえて、私が聴くのはこれで3回目かと思います。毎日聴いているわけではありませんので、もっと多く放送されているのかも知れません。

 この製造技術について、以前より消滅の危機感を切実に訴えられておられました。この間、ますます状況は悪化し、いよいよ消滅の瀬戸際まで追い込まれているようです。長崎にあった100kgを作れる製造装置は既になくなってしまい、残りは10kgの製造装置が1台のみということらしいのです。

 このまま手を拱いていたら消滅は時間の問題とのことです。安彦先生は、世界各国の研究者らから叱咤激励され、このたび超高純度鉄の製造技術を守るためのベンチャー企業を設立されたそうです。

 超高純度鉄の製造技術は、世界の誰もが作りたくても作れなかった、まぎれもないオンリーワンの技術です。技術立国を標榜する日本が、このような誇れる技術すら守れないというのは、誠に情けない限りです。

 なにとぞ安倍総理の鶴の一声でもって支援してあげてください。それ位に緊急性を要する状況のように思えました。そして、この件以外にも多くの目立たないが素晴らしい研究が埋もれていると思います。公共事業も大切でしょうが、将来大きく社会・経済に貢献できる可能性にも投資していただけないものでしょうか。


「いざ値上げコリャ大変と大騒ぎ」

2013-03-05 | 川柳

 人間とは誠に身勝手なもので、景気回復のためということでインフレターゲットには賛成しておきながら、円安に振れたことで価格が上がろうとすると、そりゃ困ると大騒ぎを始めます。一部マスコミが取り上げていることで、踊らされているといった側面もあるのでしょうが、安いに越したことはないといったところが本音としてあるのでしょう。

 「電気料金値上げについて」でも触れておりますが、原発事故を受けて、電気料金が上がっても安全が第一だと言っていた方々でも、いざ電気料金値上げが現実のものになると、その捌け口を求めて東電バッシングに走ったことは記憶に新しいところでしょう。(参考:「日本原電への1000億円を超える支援報道について」)

 円安で主に輸入原材料等が値上がりします。しかし、小売価格はなかなか上げられない。コストダウンは限界に近い。おまけに、政府からの賃上げ要請を受けて、大手の小売の中には賃上げを実施するところが出てきているそうです。自社でコストダウンを吸収できない場合には、当然のこととして、その矛先は仕入先へ向かうことでしょう。しわ寄せを受ける企業は、益々業績が悪化することになります。

 一方で、輸出産業には有利なように思えそうですが、今度は世界が競争相手ですから大幅な収益性の改善が見込めるものではないでしょう。ですから依然として人件費抑制を含めたコスト削減要請がが続くものと思われます。ですから、これも景気回復の特効薬という訳には行かないようです。

 政府の主張は、デフレ脱却のため先ずは、

 「インフレターゲット」⇒「雇用・賃金の増加」⇒「購買力の増大」⇒「生産の拡大」⇒「雇用・賃金の増加」⇒・・・

といった循環に持って行きたいとのお考えかと思います。

 しかし、先ずもってインフレターゲットでもって実際に物価が上昇するかといったことに疑問があります。先に述べたように、おいそれと価格転嫁が可能かといったことです。価格転嫁が出来ずに苦しむ(主に中小企業であると思われますが)企業が増加するのではないかと思われます。

 次に雇用・賃金の増加に結びつくかといった疑問です。先にも述べましたように、政府の要請に対して同調する企業も出てきているようですが、それはほんの一握りの企業でしょうし、そのしわ寄せを受ける企業も出てくることでしょう。

 何となく景気循環の入口を間違えているような気がします。私としては、購買力の増大からといったことであると考えます。しかしながら、どうやって購買力を増大させるかですが、これは旧態依然としたことですが、公共事業に頼らざるを得ないと考えます。「穴を掘って埋めるような仕事でも景気対策に有効である」といったケインズの言葉もあります。ここまで極端なことを望むものではありませんが、公共事業は景気刺激策としては重要であると考えます。このことは、補正予算ないしは、本年度予算で既に対策が打たれております。

 次に、賃上げですが、現状においては、内部留保を溜め込んでいる企業を除く、多くの企業にとって賃金を上げることは困難であろうと思います。ですから、雇用の増大を目指すべきであろうと考えます。先の公共事業も寄与するでしょうが、人手不足の業界を中心に未就労者の新規雇用の創造が必要なのではないかと考えます。雇用対策は公共事業と同じくらいの優先度をも持って取組むべきであると考えます。特に女性の社会進出を積極的に進めることにより、新たなニーズが生まれます。

 もう一つ購買力を増大させるために重要なことは、金を溜め込んでいるのは誰かといったことでしょう。この金が市中に出回らない限り、本格的な景気回復は訪れないでしょう。このお金を使い易くするような刺激策が必要であろうと思います。

 安倍政権は、デフレ脱却のためにやれることは何でもやると仰っております。先に指摘したように、入口は間違っているような気がしますが、景気対策自体は間違っていないと思います。しばらくは、一々過激に反応せず、成り行きを見守っていくことが大切なのではないかと思っております。

 何事も捌け口を求めて他をバッシングするだけでは何の解決にもならないということなのではないかと思います。


「今度こそ納得する 物理・数学再入門」

2013-03-04 | 本と雑誌

 物理と数学は切っても切れない関係にあります。実を申しますと、私は数学があまり得意ではありません。もっと数学ができたら別の地平が拓けるのになーと思ったことは、一度や二度ではありません。数学嫌いを乗り越えようと、以前から色々と努力を重ねてきました。

 物理数学の書籍も読み込みましたし、かの有名な

 高木貞治著「解析概論」岩波書店

といったものまで手をのばしました。しかし、なかなかどうして数学の女神は微笑んではくれませんでした。その後も手を替え品を替え、色々と試してはみるものの、一向に状況に変化がみられませんでした。そんなときに何気に手にしたのが、今回ご紹介する

 前野昌弘著「今度こそ納得する 物理・数学再入門」技術評論社

です。

 少々長いのですが、まえがきを引用しますと『「自分が何を計算しているのかをはっきりわかってから計算するのでなければ、計算しても意味がない。」ということだった。つまり、昔の私は、そもそもラプラシアンが何なのかという根本的な部分から全くわかっていなかった。わかっていなかったのだから、その計算方法が納得できないのも当然だったのだ。ラプラシアンというものの持つ意味について、上の式が正解であることは間違いなく納得できる事柄になる。私がこの本を読んでくれる皆さんをどこに連れて行きたいかというと、まさにこの「なるほどこうなるのは当然だ。こうじゃなくては困るじゃないか!」という「今度こそ納得」の境地なのである。』-以上-

 ラプラシアンは、直交座標系(デカルト座標系)で書けば簡潔な形で表されますが、極座標系で書くと複雑怪奇な式になってしまいます。私も学生時代一度だけ、計算してみました。計算用紙3~4枚程度必要だったでしょうか、長い長い計算の末やっと正解にたどりつきました。私の計算力からすれば、正解が分かっていたからこそ到達できたと思います。当然のこととして、著者の指摘にありますように「何を計算しているか」も分からず、ただやみくもに計算したといったものでした。当時は、単に計算をやり遂げたという満足感に浸っていただけでした。それ以上に深く考えることは無かったのです。

 本書は、見事に私の学習に関する問題点を指摘してくれていると思います。なぜに数学(物理や他のことも同様)が上手くならないかを端的に分からせてくれたように思います。

 本書では、19個のテーマが取り上げられております。それぞれにイラストやグラフが多く用いられ、理解を助けてくれます。私的には、「仮想仕事の原理」と「最小作用の原理」が面白かったように思います。解析力学を学んだ時、こんなもんかなーといった漠然としか理解できていなかったものが、すとんと落ちたような気がします。

 まだ一読しただけですが、再読することでどのような境地へ連れて行ってくれるか楽しみなことであります。

 しかしながら、数学に対する苦手意識を克服するには至らないでしょう。そんなに簡単なものだとは思っておりません。数学は私にとって、永遠の課題であり、永遠の憧れなのかも知れません。


「民主党野党になってもブーメラン」

2013-03-03 | 川柳

 以前から指摘されていたことですが、民主党議員の方々のご発言は、廻りまわってご自身の首を絞める結果となっておりました。野党になっても、その性癖は直らないと見えます。

 野党に転落して以来、メディアに登場する機会がめっきり減った中、待ってましたとばかりの国会質問です。テレビ中継で目立とうと思ったのか、つい先日も玄葉前外相がやっちゃいました。安倍総理に手ひどく切り返されて、あえなく撃沈といったところでしょうか。

 別の方は、安倍首相のトイレに行く回数までイチャモンつけて、共産党からまで馬鹿にされる始末です。

 このような政党が、つい先程まで政権を担っていたかと思うと空恐ろしさを感じます。野党に転落するどころか、党自体が存亡の危機に直面している状況であるのに、この体たらくです。最早、救いようがないところまで来てしまっているのでしょうか。

 民主主義にとって、健全な野党の存在は不可欠です。一刻も早く、本来の役割を果たしてもらいたいものです。