山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

アナウンサーまでもが放送中に「なので」とのたもうた

2013-06-27 | 政治・経済・社会

 先日テレビを観ておりましたら、アナウンサーも文頭に「なので、~」と言っておりました。最近、若者の間でこのような使い方がされていることは知っておりましたし、一部この風潮に迎合する先輩諸氏も現れているようにも見受けられます。



 言葉は変化するものであることは否定できません。文法的に間違っていたり、異なる意味に用いられていても、それが定着してしまうことのあるでしょう。それに日本語が多くの外来語を柔軟に取り入れることが出来ることも特長といえるのかも知れません。



 私自身は、恥ずかしながら国語の文法の知識など殆ど持ち合わせておりませんし、過去にブログで間違いを指摘されたこともあります。(参考:「国語世論調査で思うこと」)



 文法的に詳しいことは知りませんが、文頭で「なので」と言われると何となく「ムムムッ」と思ってしてしまいます。若者が一時的な流行で使っていたり、仲間内で話す分についてとやかく言うつもりはありません。しかし、仕事などで使うことは如何なものかなと思ったりします。 ましてや言葉のプロフェッショナルであるアナウンサーが放送中に使ってしまうことに違和感を覚えます。視聴者の手本となるような気品のある格調高い日本語を使っていただきたいものだと思います。




陸マイル? 海マイル?

2013-06-26 | うんちく・小ネタ

 報道等でマイル表記括弧内にキロメートルと注釈されている時、いつも戸惑ってしまいます。「さてどっちかな?」と。

 1陸マイル(SM)≒1.609km、1海マイル(NM)=1.852kmと換算されております。マイルなどといった単位は、日本ではあまりなじみがの無いでしょうが、米国などのヤード・ポンド法が採用されている国々で使われております。

 今回疑問に思ったのが、岩本氏・辛坊氏のヨット遭難の報道で「レーダーで24マイル(38.4km)で~」とされていることです。辛坊氏が発言した24マイルを陸マイル換算1SM≒1.6km)したものと思われます。辛坊氏はヨットマンでもあるそうですから、わざわざ陸マイルで発言するとも思えませんし、船舶用レーダーの単位に陸マイルを使うとも考えられません。

 以前に戸惑ったのは、福島原発事故に際して、米国政府が原発から半径50<wbr></wbr>マイル(約80キロ)以内にいる米国民に対し避難するよう勧告したことの報道に際して、「さてどっち?」と思ってしまいました。この場合には陸上でのことであるから陸マイルとした方が良いのかなと考えた次第です。しかしながら、安全サイドに捉えようとすれば海マイルと考えるといったこともありえます。また、この時分析に当たったのは、米海軍あるいは海兵隊だとすれば、さてどっちだろうと疑問は深まるばかりでした。

 日頃から使い慣れている米国民からすれば何でもないことなのでしょうが、私は何時も戸惑ってしまいます。

 以前から「「質量」=「重さ」?」、「電力と電力量の違い」などで指摘しておりましたが、報道関係者が用語や単位に無頓着なところが見受けられます。忙しくてそんなことに構っていられないと仰るかも知れませんが、多くの国民が見聞きするものですから、正確に取扱っていただきたいと思います。


なさけなや参議院!!-0増5減再可決

2013-06-25 | 政治・経済・社会

 衆議院から送られていたいわゆる0増5減法案について参議院は判断せず、結果的に衆議院において再可決して成立させてしまった責任は実に重いものがあろう。参議院が職務放棄したに等しい。これでは参議院無用論が出ても致し方ないものと思われる。

 参議院が衆議院のカーボンコピーと言われて久しい。これは、選挙制度が似通っていたり、議員と政党の関係に起因するものが大きいように考えます。ですから「議員定数削減と選挙制度改革(衆参の選挙制度の同時改革)」で書いておりますように選挙制度を根本的に見直すことが必要であろうと考えます。ここでは、衆議院を完全小選挙区、参議院を完全比例代表制にと書いておりましたが、本来の趣旨からすれば逆の方が望ましいように思えてきました。憲法上参議院に優越する衆議院こそ一票の価値の平等性が求められます。最高裁判所も参議院の一票の格差については、衆議院ほどの要求はしておりません。参議院にも機械的に一票の価値の平等を要求するのではなく、何か別の基準を設けてよいのではないかと最近思えるようになってきました。例えば、米国の上院議員のように各州2名となっているように、参議院議員も都道府県各2名で3年毎に1名ずつ改選するといった制度でも良いのではないでしょうか。

 このようにすることによって、衆議院はほぼ完全に一票の価値の平等が担保されますし、参議院は都道府県の代表として地域間における平等が担保されるようになります。参議院が少数政党に不利になり過ぎということであれば、全国をブロック分け(今議論されている道州制の区分け程度)して、その属する都道府県数×2をそのブロックの定数としても良いでしょう。

 あくまでも今回の0増5減は、違憲判決に対する緊急避難であって、決してこれで終わりといったものにしてはなりません。各政党は選挙制度改革に向けて真摯に取組まなければならないと考えます。でなければ民主主義を崩壊させてしまいます。そのような瀬戸際にいることを強く認識していただきたいと思います。


スマートアグリについて(3)

2013-06-21 | 農業

 狭い意味でのスマートアグリ(以下では狭義のスマートアグリと呼ぶことにします。)、即ち植物工場(野菜工場)は、用地の確保、工場建設、設備導入、従業員雇用・教育等々の多額の資金が必要です。当然の如く、経営主体は個人ではなく企業それも比較的経営規模の大きい企業が参入することが想定されます。

 農業やアグリビジネスの経験者が運営に参画することはあまりないと思われますので、いきおい参入の初期段階から指導を仰ぐことになります。その役割は、コンサルタント会社、農業設備・資材会社、肥料会社、種子会社等々のいわゆるアグリ関連企業が担うことになると思われます。

 彼らからすれば衰退していく一方の農業ではお先真っ暗です。新たな活路を狭義のスマートアグリに求めるのは必然的なことでしょう。一方で、建設不況に喘いでいた時期に土建業者がアグリビジネスや省エネビジネスに乗り出しました。その中で如何ほどの企業が成功したでしょうか。今回はは電機業界がターゲットなのでしょうか。ITとの親和性が高いと言わんばかりの主張がされているようにも見受けられます。二の舞三の舞にならないようにすることが必要でしょう。

 さて、慣行農業を始めるに当たっては、そんなに多額の費用は掛りません。それこそ個人規模でも開始することができます。しかしながら、植物工場ともなると初期投資、回転資金共に多額の資金が必要となります。これを償却するとなるとどのような経営をしなければならなくなるかは、火を見るより明らかです。作付け作物(作付けと言う言葉が正しいかどうかは疑問ですが?)は、短期間で生育し、管理が楽で、かさばらず、そして高価に販売できるものにならざるを得ません。昔からあるものとしては、カイワレダイコン、エノキタケ、シメジなど、最近ではベビーリーフなどでしょうか。利益を出し経営を継続していくためには、ある意味で消費者の求めるものとは異なるものを栽培し、販売する必要があります。

 以前書いたと思いますが、私の父も30年ほど前にカイワレダイコンの水耕栽培をやっておりました。ちょうど私の大学時代に重なりますので、手伝ったことはありませんが、帰省した時などに設備や栽培している現場を見たり、話を聞いたりして、何となく違和感を憶えたものです。結局はアグリビジネス関連企業のひも付きにならざるを得ないと言うことです。水耕栽培の設備・資材、肥料、種子に至るまでこれらの会社から購入せざるを得なくなっております。結局は、資金と土地と労力(マニュアル通りに栽培すること)を提供しているだけなのです。これでは、農家に対する農協のあり方と似たり寄ったりのことなのではないかと思ってしまいます。

 このような状況は、参入者にとっても消費者にとっても好ましいことではないと思います。これを打開するには、業者に頼らず自立することが必要なのです。単に儲かる、あるいは儲かりそうだといって参入するのではなく、確固たる信念と自ら研究する姿勢を持ち続けることが必要なのではないかと思います。これは現在の農業者にも言えることであろうと思います。農水省や農協等々の言われるがままではなく、自分自身で考え行動していくことが求められるのではないかと考えます。

<参考> 「スマートアグリについて」「スマートアグリについて(2)」「植物工場(野菜工場)


水不足が懸念されておりましたが無事田植えが終わりました

2013-06-19 | 政治・経済・社会

 今年は雨不足で農業用水不足が懸念されておりましたが、本日無事に田植えを終えることができました。6/16に井手あげ(河川から農業用水を取り入れるための作業)をしたときにも晴気川の水量が例年よりかなり少ないように見受けられました。ただ、本年は周辺の農地が生産調整(減反)にかかっておりますので、その結果として水の分け前は潤沢にあったということなのでしょう。

 昨年は減反でしたので、一年ブランクができてしまいましたが、これで百姓をはじめてから3回目の稲作への挑戦です。品種は「佐賀日和(さがびより)」というので、食味ランキングで三年連続最高ランクの特Aに選ばれているものです。

1

田植えを終えたばかりの苗は何とも頼りなげですが、しばらくすると力強く成長します。

2

麦の収穫後の麦藁は、半分くらいは集めて畑に投入しますが、残りはすき込むようにしております。しかし、麦藁が腐植するには余りにも時間が足りません。上の画像のように水面に浮いてきて、田植え機の爪に当たって稲の苗が正常に植えられないようになってしまいます。ですから、麦藁を燃してしまいたい気持はよく分かります。(参考:「牛のゲップで地球温暖化?(+野焼きについて)

4

この田んぼは7アールですが、それでも約1メートルの高低差があります。

3

道路を挟んだ田んぼとは更に約2メートルの高低差があります。棚田ほどではありませんが、山麓部の農地はこのように段差が発生します。「TPPについて(12)-朝日新聞社説にいう農地の集約化とは」で書いておりますように、農地の集積化は相当に困難なことであろうと思われます。

 そこまでして稲作をしなくても良いではないかといったご意見もあろうかと思います。しかしながら、瑞穂の国に生を受け、田んぼがあるのに米を作らないというのは何となく釈然としません。そもそも何故に米が余るのか、それが問題のように思います。米が高い高いと仰いますが、一度パンと比べてみられたら良いでしょう。確かに、ご飯は仕込んだり炊いたりしなければならないし、食器も洗わなければなりません。パンならば、買ってすぐ食べられますから手間いらずですよね。しかし、その利便性のお陰で得られるものと、それに引き換え失ったものがあると思います。

 それから今は確かに米が余っているのは事実でしょう。しかし、何時まで米余りが続くとも限りません。何時でしたっけ、ちょっとしたことで米不足になってタイ米を食べる羽目になったのは?

 その時は、百姓もタイ米を食って、自家消費分の米も消費者の皆様にお届けしました。今後もそのようなことがないことを祈りますが、消費者の皆様も米は日本人の主食であることを忘れないでいただきたいと思います。米が無くなってしまったときのことを想像していただきたいと思います。


除菌・消臭について思うこと

2013-06-16 | 政治・経済・社会

 テレビCMなどで頻繁に流されているのが除菌や消臭に関する製品です。また、空気清浄機などのCMも結構流されております。私もダニやハウスダストに対してアレルギーがありますし、花粉症でもあります。だからといって、空気清浄機が絶対必要かと問われれば、ノーと答えます。それは空気清浄機が万能であるわけでもありませんし、外出先まで持って行ける訳でもありません。一時期私も色々と試してはみましたが、どれも気休め程度でしかありませんでした。

 衛生的で快適な生活環境を追求することは大切なことなのかも知れません。しかし、必要以上に神経質にならなくても良いのではないかと思います。たとえ一時的に完全に除菌出来たとしても、すぐに細菌は増殖を開始します。除菌除菌と大騒ぎしても、所詮完全に細菌を撲滅することはできません。

 それに善玉菌・悪玉菌といわれているように細菌にも様々なものがいます。それを一網打尽に除菌してしまおうということです。人間の皮膚にも色々な細菌が住み着いています。一旦人が触ったものは、細菌がついているとばかりに徹底的に除菌しなければ気がすまない潔癖症の方がいらっしゃいます。そのような方でも体に良いということで乳酸菌なる細菌をわざわざ摂取しておられるのではないでしょうか。乳酸飲料には、100%乳酸菌以外の雑菌が入っていないと言い切れるでしょうか。

 細菌は細菌同志が熾烈な勢力争いをしております。そもそも完全に除菌することは不可能なのですから、悪玉菌が人間に悪さをしない位にすれば、それで良いお話なのではないでしょうか。

 何も不衛生にした方が良いなどということではありません。しかしながら、過剰に除菌する必要はないのではないでしょうか。除菌し過ぎて必要な細菌まで取り除いてしまっているのではないかと思ってしまいます。競争相手がいないところに悪さをする菌が取り付いてしまったら、それこそ爆発的に増殖することになってしまわないかと危惧します。そして、除菌しているから安心だといった油断が生まれるのではないかとも思っております。

 また、消臭などといったことは本来不要なのではないかと思います。臭いには臭いの原因がある訳です。不快な臭いが嫌であるならば、その元を探して適切に処置することが大切だと考えます。臭いを分解したり、別の匂いを振り撒いても誤魔化しに過ぎないように思います。

 という私も加齢臭が気になるところではあります。人を不快にさせないようにはしたいとは思っておりますが・・・。


TPPについて(18)-六次産業化とはいうものの・・・

2013-06-14 | 農業

 農業の六次産業化が叫ばれております。「TPPについて(17)-農業の経営規模拡大の行き着く果ては?」でも若干言及しておりますが、農業生産者が加工・販売まで手を拡げることに、そんなに大きな意義があるのでしょうか?

 確かに、生産者と消費者が直結することによるメリットが無いとはいえません。しかしながら、食品加工、流通、販売それぞれにそれなりのノウハウなどがあるわけです。ど素人ともいえる農業生産者がいきなり飛び込んでいって、おいそれと成功できる可能性はそんなに高くないと思います。餅は餅屋と申しますように、生産、流通、販売のシステムに内在する問題点を洗い出し、それぞれの立位置で改善を図っていった方が益しなのではないかと考えます。

 例えば、農業生産者が食品加工に手を出すことを考えましょう。食品加工には衛生管理が重要です。農業従事者に衛生管理の知識が十分に備わっていると考えるにはかなり無理があると思われます。講習会などで付け焼刃的に身に着けた知識で本当に大丈夫であると言えるでしょうか。食品加工会社ですら利益追求のためには不正を働くではありませんか。農業生産者ならば安心だとは言い切れません。むしろ農業従事者は、農業の分野で努力することが重要だと考えます。農業従事者が他の分野に進出するなと言っている訳ではありません。農業が主であるべきであり、加工・販売はあくまでも農業を補完する程度にとどめるべきものであると言う意味です。

 六次産業化とは、農業だけでは利益が出ないので他の分野を取り込むことによって利益を産み出し、農業を存続させようとの考えで、農業そのものを利益の出るものにしていこうといった考えではなのです。要は、農業者をして利益追求に走らせようとしている訳で、利益追求が優先すれば安全・安心な農産物はどこへ行ってしまうのでしょうか。果たして、安全・安心を犠牲にして利益追求を優先する不心得者がでてこないと誰が言い切れるでしょうか。これは何も六次産業化に限ったことではありません。世の中の全事業者に問われていることでもあります。利益至上主義の行き着く果てはどのようなものか想像するだけで恐ろしくなってきます。

<参考> 「個人的良心と組織


熱交換塗料が熱を消す???(2)

2013-06-13 | 省エネ

 以前、「熱交換塗料が熱を消す???」で熱交換塗料の原理が不明と書きました。当然のことながら、原理は不明でも実際に効果があればよいではないかといった考えもあろうかと思います。しかしながら、私は生まれつきのへそ曲がりのようで、やはり原理を理解できないことには「あー、そうですか。結果が良ければ、どんどん普及させた方がいいですね。」とは言いがたいものがあります。

 省エネ・節電製品で導入効果を謳っておりますが、そのデータがどのような条件の下で収集されたものかが不明な場合が往々にしてあります。ある条件では効果が出るが、条件を変えた場合には出なくなってしまうこともあるでしょう。多くの条件設定での追試に耐えられるようなものなのか気がかりです。原理が明確ならば、ある程度の予測が可能となります。しかし、原理が不明ならば、より多くの検証に耐えられるものでなくてはならないでしょう。そして、副作用発生の可能性についても検証しなくてはならないものと考えます。

 ということで、私はメカニズムが分からないものに対しては、漠然とした不安を感じます。

<参考> 「ニセ科学とどうつきあうか」「EM菌で除染?」「イオンの力?


久々にクリアーな大気

2013-06-12 | ブログ

 ここ数日、大陸からの大気汚染物質の飛来(参考:「大陸からの大気汚染物質飛来」)がないせいか、低く垂れ込めた雲がかかっているにも拘らず遠方まで見通しが利いています。昨日は有明海の沿岸を走行しましたが、対岸の遥か先の山並みがクッキリと望めます。本当に久々に車窓を全開にし潮風を浴びて爽やかな気分を味わうことが出来ました。

 しかし、よくよく考えてみれば、これが当たり前のことなのです。汚してみてはじめて気付く環境の大切さです。現代社会は利便性の上に成り立っています。その利便性は、ある意味で環境汚染の上に成り立っているともいえます。一旦享受した利便性を放棄することは出来ないでしょう。結局は、利便性の追求と環境汚染との狭間で成立しているのが現代社会なのではないかと思ってしまいます。このまま環境汚染が進行すれば、何時の日にか後戻りの効かないところまで行ってしまうことにもなりかねません。

 今後、利便性の追及と環境保護のどちらを優先させるかに人類の存亡がかかってくることになるかも知れないことを自覚し行動することが大切なのではないかと自戒を込めて考えさせられました。

<参考> 「立場を変えてみると・・・


熱交換塗料が熱を消す???

2013-06-05 | 省エネ

 反射塗料や断熱塗料と異なり、熱交換塗料は特殊材料で熱を消費し、どんなものに塗っても7℃~15℃の温度低下をさせることができるそうです。

 そこで気になるのが、その原理です。メーカのWebサイトの説明をみてみますと、太陽光の赤外線の一部を熱エネルギーとして取り込み、塗膜に含まれる特殊材料でエネルギー変換し、その大半は運動エネルギーとして消費されるとのことです。

 私の拙い統計力学の知識からすれば、断熱塗料との区別ができません。また、ここで言うところの運動エネルギーとは、何の運動エネルギーなのでしょうか。運動エネルギーとして消費されるとのことですが、そのエネルギーはどこへ行ってしまったのでしょうか。本当に無くなってしまったのでしょうか。大気中に放出されたと考えるのが普通だと思うのですが?

 どなたか私にも理解できるように教えていただけませんでしょうか。

<参考> 「「節電塗装」に関する新聞記事について」「省エネ・節電製品について思うこと

<2013/06/10追記> 新たな資料「技術内容説明書(PDF)」を見つけましたのでご紹介いたします。

 この資料が「熱交換塗料」と言われているものの元ネタのようです。この資料によれば、以下引用「弊社熱交換塗料は、太陽光線が塗膜に当たるとその中の赤外線の一部が熱エネルギーに変換されて塗膜中に分散・移動します。塗膜中には、熱交換作用の強い特殊な放熱材料(熱交換エキス)が入っており、これと接触すると、エネルギー交換材の振動により運動エネルギーに変換することにより、熱の大半を大気中に放出し、表面温度の上昇を抑えます。」-引用終了。この資料によれば、熱を大気中に放出するとされてはおりますが、熱が消えるとはされておりません。

 まだ、運動エネルギーと熱の関わりが理解できませんが、熱が消えてなくなってしまうといった問題は解消しました。

<2013/06/10再追記> 上記で一旦納得していたものの再度調べておりましたら、「熱交換塗料」ではなかったようです。最初に紹介したものは、ARBAR アルバー工業株式会社が開発したもののようです。「熱交換塗料 タフコートの秘密 メカニズム解明」で同社の社長が解説しているように原理は現在も不明とのことです。

 いよいよ疑問は深まるばかりです。

<参考> 「熱交換塗料が熱を消す???(2)


もち米粉で餅もどきを作ってみました

2013-06-03 | ブログ

 昨年末、もち米(玄米)を30kg購入しました。正月用の餅は、精米して餅つきをしましたが、その後は玄米餅にして食べておりました。それでも後10kgほど残っております。既に入梅しましたので、早めに使ってしまわなければなりません。玄米餅にして冷凍保存するのが手っ取り早いのですが、餅つきに手間が掛ります。玄米を水に数日間浸けなければなりませんし、一々餅つき機を出してくるのも面倒なので、なかなか重たい腰があがりません。

 そこで、もち米を製粉してもち米粉にして、冷蔵保存しようと思いつきました。もち米粉にしておけば、団子などに加工できるしと言うことで・・・。

 早速、手動から電動に改造した製粉機をひっぱり出して三合ばかり挽いてみました。最初はなかなか細かく挽けませんでしたが、挽いて篩ってを3回繰り返し、更に2回挽くとなめらかな仕上がりになりました。

 さて、もち米粉を作ってはみたものの、これをどうしたものかとふと考え込んでしまいました。特段、何を作ろうかといった目的も無くもち米粉を作ってしまったのです。考えても仕方ないので、とりあえず捏ねてみることにしました。やや硬めに(パン生地位か?)捏ねて、ピンポン球位に取り分け、球状のものを手のひらで扁平に潰しました。これを電子レンジで1分間ほど加熱しますと、団子と言えば団子、餅と言えば餅といったものが出来上がりました。

 餅というには、少々粘り気が少ないのかも知れません。玄米餅はこの程度と言えばこの程度と言えるかも知れません。お手製のきな粉にまぶして食べたら、まさしくきな粉餅ですし、生地をフライパンで焼いたら、これもちゃんと焼餅ができました。これならわざわざ餅つきしなくても済みますので超お手軽です。

 今後は、もち米粉の活用法を色々と思案してみたいと思っております。皆様、何か良いアイデアをお持ちでしたら教えていただければと存じます。


スマートアグリについて(2)

2013-06-02 | 農業

 スマートアグリとは「スマートアグリ - センサーとIT技術に支えられた新しい農業のスタイル」や「スマートアグリとは-ことまとめ」にありますように、いわゆる植物工場よりも概念が広いようです。

 先日NHKのクローズアップ現代で紹介されたスマートアグリは、どちらかと言うと植物工場に近いものと考えておりました。広い意味でのスマートアグリであれば、集約化農業の発展に寄与するものと考えられますが、課題も多いように考えます。数年前に私も参加している「SAGA組み込みソフト研究会」でもテーマとして取り上げ、生産農家さんと情報交換しておりました。しかしながら、生産現場は自然相手のことであるから、パラメータの絞込みや生産者のノウハウ(経験や勘)をシステムに組み込む方法など解決すべき課題が大変に多いことが問題として指摘されました。そして最大の問題は、導入コストの問題でした。システムの導入によって果たして費用対効果が得られるものかなどなどといったことで、システムの実用化に至りませんでした。逆に、植物工場の方が植物の育成環境を積極的に作り出すことができることなどから、システム化が楽になるのではと考えております。

 種々の技術が進歩したとは言え、本質的な状況は変化していないと思われます。しかし、何故に急にクローズアップされてきたのでしょうか。それはTPP参加を睨んでのことであろうと考えられます。経済産業省から次のような資料が出されていることもそのような理解が出来るのではないでしょうか。本来でしたら農水省が主導権を握るのが普通だと考えますが、農水省はTPP参加や企業の農地所有についても反対の立場ですから、経済産業省とはスタンスが異なるものとならざるを得ないでしょう。このようなところにも官庁の主導権争いがあるようです。

 さて、狭い意味でのスマートアグリを植物工場とみた場合、その役割とは一体どのようなものがあるのでしょうか。極寒の地、あるいは砂漠地帯に植物工場を作り、そこで農産物を製造(栽培ではなくあえてこのように表現させていただきます。)できるようになれば、それはそれで社会に対して大きな寄与となるでしょう。また、世界各地で干ばつの発生や昆虫の大量発生で大きな被害が発生しております。植物工場ならば、このような被害は発生せずに安定した食料供給が可能になるものと考えられます。

 しかしながら、「植物工場(野菜工場)」で指摘している投入エネルギーと産出エネルギーの問題が大きくなってきます。現代の慣行農業でさえ産出/投入比は1.0を切っていると考えられます。植物工場のエネルギー投入量は、慣行農業の比ではないでしょう。莫大なエネルギーの塊を我々人間が口にしているということになります。

 毎回書くことですが、スマートアグリを否定するするつもりは毛頭ありません。要はバランスの問題です。大規模農家あり、小規模・零細農家あり、専業農家あり、兼業農家あり、植物工場あり、自然農法ありというようにお互いに共存し、相互補完するようなあり方を模索する方向で政策が検討されることが望ましいのではないかと考えております。

<参考> 「スマートアグリについて」「スマートアグリについて(3)