山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

解釈改憲の危険性(2)

2013-08-27 | 政治・経済・社会

 小松内閣法制局長官は、インタビューで憲法解釈の変更については「最後は内閣が決定する。法制局が決定権を持っているというのは誤解だ」と語ったと報道されておりました。(8/27 朝日新聞朝刊)

 形式的には発言の通りでしょう。しかし、それはあくまで建前論であって実質的には内閣法制局の解釈が政府の見解であることは否定できないと思います。例えば、内閣法制局が正面切って反対するような政府見解があり得るでしょうか。政府内での見解の不統一は許されません。内閣法制局長官を罷免してでも政府見解を一致させる必要があります。このような人事を行えば、政治責任は重大であると考えます。

 逆に、内閣法制局が解釈改憲についてゴーサインを出したとするならば、いわばお墨付きを与えたこととなり、あっという間に閣議決定されてしまうことになるでしょう。

 このように内閣法制局は、政府見解に重大な影響力というより、実質的な決定権を持っているといっても過言ではないでしょう。であるからこそ「解釈改憲の危険性」で「今後、内閣法制局長官の鼎の軽重が問われることとなります。」と述べております。然るに、この度の長官発言は、どうも改憲解釈が既定路線であることをにおわせるようなものです。そして、その決定はあくまでも内閣にあって、一長官である私には責任が無いかのような発言のようにも受取れます。

 このままなし崩し的に解釈改憲によって突き進むことが、果たして日本にとって良い結果をもたらすことになるのか甚だ疑問に思うところです。


国際リニアコライダー(ILC)誘致合戦について思うこと

2013-08-24 | 政治・経済・社会

 これまでILC建設計画の候補地として、北上山地と背振山地が地元自治体等を巻き込んで誘致合戦が繰りひろげられてきました。私はこのことを地元住民としていささか疑問に思うというか、滑稽さを感じながら見守って参りました。

 これら誘致合戦の主体となった面々で、真に学問的興味から活動されているのは一体何人ほどなのでしょうか。その殆どの方々は、単に目先の経済的な利益を求めてといったことではないだろうかと推測致しております。

 利益の追求をしてはならぬと言っているのではありません。そもそも経済活動は利益の追求なしには継続することは不可能でしょう。しかし、やり方については色々と問題を起こし得ることがあります。この度の誘致合戦においても、経済優先を表に出しすぎるのは気が引けたものとみえ、ILCや物理に関する説明会(子供向け、一般市民向け)などが開催されてきました。このことで如何ほどの理解が進んだものか甚だ疑問に思います。

 佐賀、福岡県知事などはわざわざ、スイスのCERNまで出向くなどといった念の入れようだったようです。どう贔屓目に見ても古川知事が物理にご興味があるとは思えませんが・・・。

 先程、滑稽に見えると申し上げたのは、自治体や経済団体などがが踊らされているように思われたからです。要は、8,300億円掛るとされる建設費をどのように負担させるかといった絵を描いた方がいて、その筋書きに沿って踊らされていただけに見えてしまうからです。

 科学の研究には莫大な費用が必要です。その研究費をどのように捻出するかは大問題となります。どこぞの議員が「世界一じゃないとダメなんですか? 2位じゃダメですか?」という国家においては、自ら研究費を調達してくるしかないのです。学問の成果も研究費を調達する能力が高い人に有利に働きます。私の卒研の指導教官も国からの年間研究費では、大型コンピュータを一秒も動かせないと嘆いておられました。理論物理学は紙と鉛筆があれば済むと言ったのは過去のお話です。何をするにも金が無ければ研究も進められません。

 ということで研究費捻出のためには、本来の研究の時間を割いてまでも、いらざる努力をせざるを得ないといったのが現状なのではないでしょうか。政治家や実業家に意に沿わないおべっかを使うこともあるでしょう。日本の科学者からすれば、日本にILCが出来て研究できるに越したことはありませんし、世界の科学者から見れば如何にして日本に建設費用を出させるかといった策略を練っていることでしょう。

 何れにしても税金で行わることですから、その結果の検証は必要なことであると思われます。しかしながら費用対効果を言い始めたら科学の研究はできません。国家予算は有限ですから、どのように分配するかを最適化することしかありませんが、その研究が役に立つかどうかは誰にも分かりません。結局は科学者は策略から逃れることはできないでしょう。

 このような雑務から解放して、本来の研究に没頭させてあげることが国家の責務ではないかと思うのですが?

 そして、科学に限らず一見無駄に思えるようなことが、実は一番大事なことであるのかも知れないということにも留意しておく必要があるのではないかと思います。


遠くから雷鳴が轟いています

2013-08-21 | ブログ

 一天俄かに掻き曇り、待望の雨になるか?

 Xバンドレーダーの画像では、4Kmほどのところまで雨域が近づいてきているようです。しかし、ここでピタリと移動が止まり、いつの間にか消滅してしまいました。その後方にも大きな雨域がありますが、どうも移動方向が違うようで、いつの間にか雷鳴も聞こえなくなってしまいました。

 そうこうする内、別の方角から急速に雨域が接近してきました。時間雨量1ミリの圏内に入りましたが未だ降雨はありません。また、かすってしまったようです。後続の雨域には~50ミリの雨域があるようですので、これに期待しましょう。~5ミリの雨域が2km圏内に接近してきました。再び雷鳴も聞こえ始めました。風も強くなり始めております。いよいよか?

 しかし、未だ降りません。私の家から天山方面に向けてkm圏内がすっぽりと穴が開いているかのようです。~5ミリの雨域が1km圏内に入ってきました。~5ミリの雨域に入りましたが、未だ降りません。どうしたことでしょう?

 雷鳴が聞こえ始めてから一時間ほどたったところで、やっと降り始めました。およそ半月振りの雨です。現在~50ミリ/hの雨域に入っておりますが、そこまでの雨量はないように思われます。

 今回の雨は、ほんの夕立程度のようです。期待したほどではありませんでしたが、これで作物も生き返ることでしょう。

 しかし、Xバンドレーダーは便利なものですね。かなり正確に雨域を捉えているようです。iPhoneにアプリをインストールして初めての雨でしたが、その便利さを実感しました。


暑い!! 室温36℃-湿度29%

2013-08-20 | ブログ

 連日の暑さにいささかバテ気味です。タイトルの環境でこの記事を書いております。私の仕事部屋にはエアコンがないのであります。屋外の気温に比べれば、やや涼しいと言いながらもじっとしていても汗が流れます。

 今日は、午前中から30℃を超えておりましたが、旺盛に伸び始めたヒエ取りをしてきました。既に実をつけているヒエもちらほら見え始めてきました。ヒエ取りするなら「今でしょ!」ということで、気合を入れて作業を始めたものの、ものの30分も経たない内に身体が悲鳴をあげ始めました。こまめに休憩と水分補給をして無事終了しました。午後からは、種蒔きの準備をする予定でしたが、この暑さに立ち向かう勇気が出てきません。もう少し日がかげってからにしようとパソコンに向かっております。

 それにしても雨が全く降りません。8月5日の記事(「久々の雨が一転豪雨に」)以降は、一滴の雨も降っておりません。本当にからからに乾燥しているといった状況です。

 はてさてこの暑さ何時まで続くことやら。


解釈改憲の危険性

2013-08-07 | 政治・経済・社会

 小松氏の内閣法制局長官起用は、現行憲法下での集団的自衛権行使を解釈改憲によって容認するための布石であると言われております。解釈改憲は、本来ならば憲法改正が必要な事柄を現実的な必要性があるため解釈によって乗り切ろうとするものです。

 特に憲法第9条については、解釈改憲が積み重ねられてきました。そして、今回集団的自衛権の行使も容認しようといった動きがみられております。解釈改憲には、自ずと限度があるものと考えます。ズルズルとこのような状況を認めると、解釈によって何でもできるといった風潮を助長し、憲法が軽視され、憲法の存在自体が危ぶまれることに立ち至ってしまいます。まさにナチスが下位法である全権委任法によって、ワイマール憲法が事実上停止させられたようなことが起こりうるのです。それも立法にも拠らず、一公務員の考えによって行われるのです。言うまでもなく、公務員は憲法第99条により、憲法尊重擁護義務が課されております。今後、内閣法制局長官の鼎の軽重が問われることとなります。

 憲法は、国家のあり方そのものを規定しているものでもあります。その存在が、そんなに軽いものであってよいのでしょうか。緊急事態などが突発的に発生したといったことでなく、ここ数十年に渡って議論の余地があったにも関わらず、正面から改憲に取組まず、姑息な方法で乗り切ろうというのは何とも釈然としません。本当に日本にとって、国民にとって必要なものであるならば、国民に正々堂々と改憲を訴えることが必要なのではないでしょうか。

 政治家が本来の職務を懈怠して、内閣法制局の解釈という一国家機関あるいは一公務員に国家の一大事を安易に委ねてしまうことは誠に危険なことであると考えます。

<参考> 「憲法改正について思うこと」「日本国憲法を読んでみよう!」「憲法第96条の先行改正について」「憲法第9条について」「自民党の日本国憲法改正草案について」「自民党の日本国憲法改正草案について(2)-公益及び公の秩序」「自民党の日本国憲法改正草案について(3)-第97条の削除」「解釈改憲の危険性(2)


久々の雨が一転豪雨に

2013-08-05 | ブログ

 梅雨明け後、雨という雨が降っておりませんでした。里芋の葉が、ちらほらと枯れ始めてきたものも出てきている中での昨日からの雨です。ところが、いきなり大雨洪水警報が発令される豪雨となってしまいました。昨夜は一旦やんでいましたが、今朝方からまた豪雨となり、束の間太陽が覗いたものの、再び豪雨となっております。一旦大雨洪水警報が解除されたものの、再び大雨警報が発令されました。ニュース速報の記録的短時間大雨情報では、隣の多久市に1時間に110ミリの降雨があったとのことです。

 農作物は一息つけたかもしれませんが、このような豪雨ではせっかく降った雨の殆どが表面を流れ去ってしまうだけになってしまうでしょう。(たった今、近くに雷が落ちたようで電気が瞬停しました。パソコンはUPS経由ですのでセーフでした。以上、余談でした。)もちろん降らないよりましですが、欲を言えばゆっくりと長時間降っていただきたいものです。

 明日以降は、太平洋高気圧の勢力が強くなり晴マークの予報が並んでおります。自然農(「自然農について」)のお陰で、今年のような少雨でも水遣りを一回もせずに、これまで何とか乗り切ってこられました。慣行農法でしたら、とっくに枯れてしまっている作物もあることでしょう。

 といいつつも、この少雨では農作物の成長も随分と遅れております。この一雨が恵みの雨となり、今後は順調な天候が続くこと(適度の降雨があるということですが)を祈るばかりです。