宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「世界には、新たな湾岸戦争に対応する余裕などない」ーグテレス国連事務総長、米国のイラン軍司令官殺害を批判

2020年01月05日 | 戦争と平和

 米国のトランプ大統領の指示で米軍がイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を2日に殺害したことに、世界から批判が相次いでいます。私もこのニュースを知って、この米国の攻撃が、イランの報復を呼び、さらに米軍が攻撃を拡大する事態とれば、戦争が中東全域に拡大、長期化し、米軍の先制核攻撃の危険さえ想定させられました。

 「ジョゼップ・ボレロEU外相はツイッターで『制御不能になる前に、現在の暴力の連鎖を止める必要がある』と強調。関係各国は『最大限の自制と、責任を示すべきだ』と呼び掛けました」

 「しんぶん赤旗」5日付報道から、世界の批判の声をいくつか紹介したいと思います。

 「超法規的・恣意的処刑問題を専門とするアニュス・カラマール国連特別報告者は同日、ツイッターで米国による空爆の国際法上の合法性に疑問を呈し、国連がより強力に介入する手段を活用するよう要請。『今ほど国連とその指導性の強化が現実に求められているときはない』と語りました」

 「『米国の野党・民主党からも、『新たな破壊的戦争にわれわれを導く』(バーニー・サンダース上院議員)、『中東における新たな衝突や、より多くの死者を出す可能性を増大させる』(エリザベス・ウォーレン上院議員)」

 「イラン核合意は、締結された15年7月当時、米国を含めての関係国が、『合意の全面履行が地域と国際の平和と安全に明確に貢献する』と歓迎したものです。」

 「米シンクタンク・政策研究所のフェリス・ベニス氏は、『その外交アプローチの潜在力を壊したのがトランプ政権による離脱だ』と批判」

 そして、「『18年以来の経過の中で米国とイラン、および米国の同盟国とイランの衝突の可能性も出てきた』と警告し、今回の司令官の殺害が、『これまで見たこともない、もっとも無謀で危険な挑発』だと強調。イラン側が何らかの報復をし、それに米国および米国の同盟国が反撃すれば、中東全体を巻き込んで、『(03年の)米国のイラク侵略戦争の恐るべき歴史をはるかに超える、破壊的戦争になりうる』と述べました」

 「ポンぺオ国務長官は3日、『エスカレートの低減』が優先課題だと表明しましたが、一方で米国防総省は、昨年末に増派した750人の部隊に、さらに3500人を追加すると発表しています」

 日本共産党の志位和夫委員長は3日、「トランプ米政権による国連憲章を無視した軍事的挑発行為を厳しく非難する」談話を発表しました。その中で、次のことを強調しました。

 「トランプ政権による軍事的挑発行為によって、アメリカとイランの緊張関係が激化するもとで、自衛隊の中東沖への派兵は、いっそう無謀で、危険きわまりないものとなった。安倍政権に対し、自衛隊派兵の閣議決定をただちに撤回することを強く求める」

 「いま日本政府がなすべきは、トランプ大統領に対して、イラン核合意への復帰を説く外交努力であることを、重ねて強調するものである」 

 

 


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