日本共産党の山下芳生書記局長は12日、記者会見で、夏の参議院選挙で安倍首相が改憲発議に必要な3分の2の議席をめざす立場を示したことに対し、「広い国民、野党のみなさんと力をあわせて、『戦争法廃止の国民連合政府』を実現するために奮闘したい」と表明しました。 また、同氏は「戦争法の強行によって憲法との矛盾が極限まで拡大し、(安倍首相)の明文改憲への動機がいっそう大きくなった。 『毒を食らわば皿まで』ということではないか」と厳しく批判しました。(「しんぶん赤旗」13日付)
今夏の参院選の最大の争点が、改憲・独裁政治を許すか、戦争法廃止・、立憲主義を回復できるか、どうかがはっきりと見えてきたのではないでしょうか。
各紙も憲法問題を連日のように報道しています。 「しんぶん赤旗」は1月9日号から「立憲主義考」を連載しています。 いま、改めて日本国憲法を学び力にしていくことが大切になっていることを感じています。 「立憲主義考」第3回目では、「戦争は自由の最大の敵」として、現行憲法9条制定の基礎=「戦争の惨禍」を跡づけた上で次のように、「解説」しています。
「9条2項の戦力不保持規定は、日本は二度と侵略戦争をしないというアジア諸国への反省の証です。 同時に一切の戦争を否定しなければ国民の生存に加え『個人の尊厳』と自由は保障されない、『戦争は自由の最大の敵』という立場にたっています。 9条は自由の基礎でもあります」
「元来、近代立憲主義は、国家主権のもと『国家の自衛権』を前提とするものでした。 しかし、国民生活を総犠牲にする長く続く総力戦を経て、国家の武装を否定してこそ『個人の尊厳』を中核とする人権保障が全うされるという発展が生まれたのです」
「9条2項は立憲主義の強化形態であり、日本国憲法の根本的特徴です」
「9条は、こうして『戦前の否定』を原点とします。 これに対し安倍政権は『戦後レジームからの脱却』として9条を否定するもので、戦前の『復活』を志向するもの。 9条否定の安倍政権打倒のたたかいは、まさに立憲主義回復への新しい『市民革命』です」
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