宮応かつゆきの日本改革ブログ

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インドネシア副大統領補佐官・アンワルさんの提言「日本は北東アジアの平和構築に力を尽くして」

2014年07月26日 | 安全保障関連

 「しんぶん赤旗」25日付は、インドネシア副大統領補佐官で、ストックホルム国際平和研究所理事も務める国際政治学者のデビィ・フォルトナ・アンワルさんの発言を紹介しています。 インドネシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)を主導している国の一つです。

 アンワルさんの発言は、日本に対して、率直で多くの示唆に富んでいるように感じました。

 次に、アンワルさんの発言内容を紹介します。(一部省略)

 「具体的にいえいば、私たちは日本が米国のアジア太平洋地域の軍事戦略に加担することを絶対に望みません。 東南アジア諸国にとっても、そうした状況は非常に不愉快です。 東南アジアは大国間の紛争の舞台となることを望んではいません。 なぜなら、過去にこの地域は大きな惨害を被ってきたからです」

 「第2次世界大戦終結から70年近くが経過しましたが、人々はいまでもそれを記憶しています。 特に北東アジアの人々は完全には忘れていないし、許していません。 ですから、日本が軍事力に関して取るいかなる措置も近隣諸国とのコミュ二ケーションが必要だし、軍事力が近隣諸国に敵対に用いられない保証が必要なのです」

 「さらに、もっと明確に、率直に、日本が軍事的冒険主義をとらないこと、軍事力が他国のために使用されないこと、域内とより広範な国際社会の平和と安定を促進することが求められています。 日本は国際社会における平和構築のために、もっと積極的な役割を果たすことができると思います」

 「北東アジアにはこうした地域機構(ASEANのような)が存在しません。 しかし私たちには(北東アジア諸国を含む)東アジア首脳会議があります。 東アジア首脳会議には、北朝鮮を除くすべての北東アジア諸国が参加しています。  またASEANは日本、韓国、中国が会合するフォーラム(ASEANプラス3)を提供しています。  日中韓は互いに問題を抱えているときでも、ASEANが提供するさまざまな場で会合を持つことができます」

 「ASEANプラス3も、東アジア首脳会議も、日中韓が接触できるフォーラムなのです。 しかし、こうしたフォーラムは、2国間問題を話し合うにはあまりにも規模が大きすぎます。 ですから私は、ASEANプラス3や東アジア首脳会議、ASEAN地域フォーラム(ARF)に参加する北東アジア諸国が、自分たち自身の地域協力機構をつくることを希望します」

 「そのために、日本はアジアでもっと積極的になるべき国の一つです。 なぜなら、日本は第2次世界大戦での侵略国だからです。 過去の軍国主義から本当に生まれ変わったということを近隣諸国に確信してもらう必要があります。 私は日本が近隣諸国からの信頼を得てこなかったことを憂慮しています。 第2次世界大戦の歴史の書き換えを試み、日本軍『慰安婦』問題での言い訳を試み、良い結果は得られませんでした。 近隣諸国の多くは失望し、日本は誠実さを欠いていると感じています」

 「日本で最も影響力のある方々が靖国神社に参拝したことは、さらなる問題を生み出しました。 日本は近隣諸国に、過去の日本とは違うのだという新しい日本像を示す必要があるでしょう」

 アジア・インドネシア出身の女性国際政治学者の「日本への提言」です。


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