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宮応かつゆきの日本改革ブログ

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オスプレイの事故率、CH53Eヘリの約27倍。米海軍安全センター(2010~2012会計年度報告書)

2016年01月18日 | 基地・オスプレイ

 今日、畑野君枝衆議院秘書から、「昨年5月のハワイでのオスプレイの墜落事故に関わる事故報告書の全文を防衛省は入手していない」との連絡があったと電話をいただきました。 中谷大臣が発言している根拠は、米海兵隊の「プレスリリース」であるということになるのでしょうか。

 「MV-22オスプレイの事故に関する法務官調査が完了し、太平洋海兵隊司令官によって署名された」報告書全文を日本政府が入手し独自の分析、検討もしないまま、「パイロットの操作ミス」とし、「機体の構造的欠陥はなかった」として、中谷大臣は、今後全国各地の防災・災害訓練にオスプレイを参加させることを表明しています。

 「プレスリリース」は、次のように述べています。 

 「事故機の搭乗員は、エンジンの不調に対処するたに当たり、NATOPS(海軍航空訓練運用手続標準)及び訓練に従いすべての緊急手続きを実施した。 さらに、事故調査は、任務や訓練に係る搭乗員による誤った対応や過失により本件事故が発生したものではないと結論づけている」

 「しんぶん赤旗」1月14日付は、「オスプレイ事故最多」の見出しで、米海軍安全センターが最近公表した報告書の内容を報道しました。

 同報告書によると、「アフガンで海兵隊が増派された2010~12米会計年度にかけて、クラスA(最も深刻)からDに分類された航空機の事故が急増。 同期間の件数を見るとMV22とCH53Eが各8件で最多を占め、、事故33軒のうち約半数を占めています。 また、CH53Eの旧型であるCH53Dも6件の事故を起こしています」

 「10万飛行時間あたりの事故数(事故率)はMV22とCH53D、Eを合わせると85.18で、全体の11.25を大きく上回っています。 報告書は『統計上、MV22BとCH53D、Eの事故率は、他の全航空機と比較して顕著に高い』と結論づけています」

 「ただ、事故機の飛行時間の総計を見ると、CH53Eの1万9481時間に対して、MV22はわづか724時間にとどまっています。 CH53Eの約27分の1の時間しか飛んでいないのに事故発生件数で並んでいます。 オスプレイが欠陥機であることは疑いありません」

 17日、オスプレイ24機が配備されている普天間基地のある宜野湾市長選挙が告示され(24日投開票日)、大激戦となっています。

 シムラ候補は、「一番の争点は、普天間基地の閉鎖・返還・危険性の除去を行うかだ」「普天間基地の移設条件無しの閉鎖・返還、5年以内の運用停止実現、辺野古新基地建設にきっぱり反対する」と訴えています。

 「オール沖縄」の底力を余さず発揮していただき、必ず勝利してほしいと強く願っています。


CV-22オスプレイ訓練地10都県に、防衛省通知。 沖縄では夜間飛行が急増

2015年12月31日 | 基地・オスプレイ

 「神奈川新聞」28日付は、防衛省が2017年から横田基地に順次配備する予定のCV22オスプレイの訓練が実施される可能性がある地域、10都県に通知したと報道しました。 以下、同紙の記事を紹介します。

 「防衛省は、関係自治体が計80市町村に及ぶとみています。 飛行ルートや訓練内容といった詳細は不明だが、自治体側には、10月にホームページで公開した報告書の概要などを説明しているという」

 「防衛省によると、米軍側から、報告書に記載があった訓練区域『群馬・新潟・長野の周辺空域』は、自衛隊の訓練・試験空域『エリアH』と同じとの説明があった。 3県に加え、具体的な記載がなかった福島県檜枝岐村、栃木県佐野、日光両市の一部を含む可能性があることが判明した」

 「檜枝岐村の担当者は、25日午後5時時点で『何も聞いていない。 村への影響が心配だ』と話し、連絡が徹底されていない実情も浮かんだ」

 「ほかに、防衛省が訓練実施の可能性があるとみているのは、三沢対地射爆撃場(青森県)、横田基地、陸上自衛隊北富士演習場(山梨県)、同東富士演習場(静岡県)、沖縄県の訓練場。 いずれも空域は分っていないが、各施設を抱える自治体に通知したという」

 「CV22は21年までに計10機を横田基地に配備する計画で、最初の3機を17年に配備する予定。 沖縄県には、米海兵隊のMV22が12年から(24機)配備されている」

 「しんぶん赤旗」30日付は、沖縄県宜野湾市の普天間基地でのオスプレイの夜間飛行が急増している状況を報道しています。

 「防衛省沖縄防衛局が2015年10月に発表した調査結果でも、オスプレイの14年度の夜間飛行(午後10時~午前6時)の回数は13年度から約2・3倍に急増。 日中も含めたオスプレイの14年度の総離着陸回数は、13年度から約1・6倍に増加しました」

 昨年、今年と沖縄県普天間基地配備のオスプレイが厚木基地、横田基地を拠点に、東・北富士演習場での訓練を常態化させいます。 その上に、横田基地へのCV22オスプレイ10機の配備と訓練地域の飛躍的拡大、さらに、陸自木更津駐屯地への日米共同のオスプレイの整備拠点の建設と陸自へのオスプレイ17機の配備が計画されています。

 沖縄県と首都圏が、さらに日本全体が、戦争法の施行のもとで米軍の指揮下のもとで戦争の訓練、補給、出撃拠点に変えられようとしている危険性を強く感じる年末です。

 

 

 


オスプレイ墜落事故 ”搭乗員の誤った対応や過失ではないと結論”=米太平洋海兵隊事故報告書

2015年12月06日 | 基地・オスプレイ

 11月23日付、米太平洋海兵隊の「オスプレイの事故調査が完了」のメディアリリースの防衛省仮訳が神奈川県、大和市などに今月3日届けられました。

 中谷元防衛相は3日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に配備された米海兵隊オスプレイを活用するよう全国の自治体に働けかけていく考えを示した、と報道されています。

 「朝日」4日付は、次のように報じています。

 「中谷氏は、『オスプレイは緊急事態や災害防災にも活用できる』。防災訓練として本土で飛行訓練を行うことで、沖縄での飛行訓練が減り、負担軽減につながるとしている。 米海兵隊のオスプレイは今年5月、米ハワイで着陸失敗事故を起こした。 米海兵隊は11月、主原因は操縦士の判断ミスと断定しており、防衛省はオスプレイの安全性を訴える方針だが、自治体がどこまで受け入れるかは不透明だ」

 こうした報道にも関わって、米太平洋海兵隊のメディアリリース(防衛省仮約)の事故原因関係部分を紹介します。

 「2015年5月17日(日)にべローズ海兵隊訓練場で発生した、MV-22オスプレイの事故に関する法務官調査が完了し、太平洋海兵隊司令官によって署名された」

 「事故調査の結果、事故に寄与した主たる要因は、パイロットのパフォーマンスと着陸帯『ガル』の不適切な現地調査でであると判明した。 パイロットは、いかなる規則及び飛行手順にも違反していなかったが、パイロットの意思決定には、事故につながる事象が考慮されていなかった。 最初の着陸を試みた際、着陸帯『ガル』における『低視界着陸レベル』が想定よりずっと高いことが分った。 適切なリスク評価を行っていたなら、パイロットは異なる飛行の態様、経路または着陸帯を選定し、深刻な低視界状態を局限又は回避できたであろうということを、事故調査は明らかにした」

 日本政府などは、この点を強調して、パイロットの操作ミスとしていますが、「事故調査」は、次のように指摘しています。

 「事故調査によると、着陸を試みた際、低視界状態(空中の埃や砂により、飛行中の視界が制限された状態)において、繰り返し継続的に飛行したことが、左エンジンを失速させ、結果として出力が失われ、機体が不可避的に地表へ落下することとなった。 より具体的には、ローターによる下降気流により空気中の埃や砂が増えるため、事故機が着陸帯『ガル』の上空で低高度のホバリングを行う度に、双方のエンジンのエンジン比率出力(Engine Percent Power (EPP))が低下した。 埃や砂を吸い込んだ結果、エンジンのタービン翼に物質が固着し、左エンジンの『コンプレッサー・ストール』を引き起こすに至った。 そしてそれが揚力を失わせ、着陸失敗に至ることとなった」

 そして、

 「事故機の搭乗員は、エンジンの不調に対処するに当たり、NATOPS(海軍航空訓練運用手続標準)及び訓練に従いすべての緊急手続きを実施した。 さらに事故調査は、任務や訓練に係る搭乗員による誤った対応や過失により本件事故が発生したものではないと結論づけている」

 事故調査の全文を(英文を含めて)政府は公表すべきです。 政府の恣意的な解釈で、オスプレイの「新たな安全神話」を宣伝し、全国の自治体にオスプレイの訓練を強要することは許されないのではないでしょうか。


オスプレイ墜落、”異物付着 エンジン出力低下” 米海兵隊調査結果を公表

2015年11月25日 | 基地・オスプレイ

 防衛省は、平成27年11月24日04:45~04:50(日本時間)ハワイ訪問中の中谷 元防衛大臣の記者会見をホームページで公開しました。 内容は、マホーニー米太平洋海兵隊副司令官との会談です。

 防衛省のホームぺージの中谷大臣発言を紹介します。

 「事故原因について、公表するということで、文書もいただきました。 ~ 主な原因は3つ。 1つはフライトプランの問題、2つ目はパイロットの判断の問題、そして、3つ目は、構造的な問題ではないのですけれども、エンジンに支障をきたしてしまったということです」

 「簡単に申し上げれば、着陸ゾーンに砂とか小さい石がたくさんあることを事前に把握することができなかった。 これは、フライトプランの問題です。 次にそういった状況において、パイロットが着陸を2回試みて、そして、結果的にそれができずに、そのゾーンに長く留まってしまったということで、設計以上の時間がその状況の中にいたことで、エンジンに異質な小さい石が入ってエンジンの本来の構造に支障をきたし、本来の機能に支障をきたしたということであって、エンジンそのものに構造的な問題はなく、これに対して、マニュアルの見直しをして、パイロットの判断が的確におこなわれるようにしたということでありました」

 中谷大臣の説明は、「構造的な問題ではない」「パイロットの判断の問題」に終始していますが、オスプレイの墜落の原因ーエンジン出力の喪失が砂や小石をエンジンが吸込み「本来の構造に支障をきたし、本来の機能に支障をきたした」ことを認めています。

 「しんぶん赤旗」11月25日付は、竹下 岳記者の「解説記事」を掲載しています。 今後の運動に参考になるかと思いますので紹介しいます。

 「『オスプレイの設計に根本的欠陥があるわけではないことが改めて示された』。 菅義偉官房長官は24日午前の会見でこう述べ、陸上自衛隊へのオスプレイ配備を予定通り進める考えを示しました」

 「しかし、今回の事故は逆に、欠陥ぶりを如実に示しています。 まず、オスプレイは排気熱を地面に吹きつけながら離着陸をするため、他の固定翼機と比べて、激しく砂ぼこりを巻き上げます。 そのような砂ぼこりからエンジンを守るためのフィルターに改善の必要があることも、今回の調査で明らかになりました」

 「つまり、米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)に配備されている24機のMV-22オスプレイは、同様の事故を起こす潜在的な可能性があるということです。 日本政府が国民の命を守る責任を有している以上、フィルターが改善されるまで国内での飛行停止を要請することは最低限の責務です」

 「さらに重大なのは、調査がエンジン出力の低下を認めたということです。 オスプレイは他の固定翼機のように、エンジンが停止しても安全に着陸できるオートローテーション(自動回転)機能を有していません。 これは同機の構造的欠陥です」

 「日本政府は事故調査報告書の全文公開とともに、オスプレイの全機撤去、東京・横田基地へのCV22配備撤回を求めるべきです」

 元日本航空(株)の取締役技術研究部長の松尾芳郎氏は、「TOKYO EXPRESS」(10-28(平成27年)で 「砂塵セパレーター(EAPS)」の開発状況について次のように指摘しています。

 「エンジン・インレットに取付ける新しい『砂塵セパレーター(EAPS)』の研究は2013年から始まっている。 新『EAPS』はオイルを含浸させた綿製フィルターとなり、離着陸時のみに使用し、巡航になるとバイパス・ドアが開いて空気をそのまま吸入する仕組みになる。 2017年には完成予定で、全機の改修が始まるのはその後になる」

 松尾氏の指摘によれば、米軍は新たな「砂塵フィルター」が必要なことを知っていたことになります。 しかし、その研究・開発が大きく遅れている状況ということです。 

 「パイロットの判断の問題」にし、「設計に根本的欠陥があるわけではない」という政府の認識は極めて重大だと思います。


オスプレイは重大な欠陥機、「砂塵セパレーター(EAPS)の完成予定は2017年」 松尾芳郎氏が指摘

2015年11月11日 | 基地・オスプレイ

 元日本航空(株)取締役技術研究部長の松尾芳郎氏が、10月28日付で「ハワイのV-22オスプレイ事故は、エンジンの砂塵吸込みが原因?」をインターネットに掲載しています。 大変参考になる意見として読みました。 意見の一部を紹介させていただきます。

 「オスプレイには、不整地着陸の際に砂塵を大量に巻き上げそれをエンジンが吸込み、内部を損傷するという問題がある。 このためエンジンの改修が必要だが改修案が決まるのは2017年以降となり、全機に改修が行きわたるのは何時になるか未だ決まっていない」

 「事故調査報告書案(米海軍航空システム司令部=9月9日付=紹介者:注)によると、パワー・ロスの原因は、熱に反応し易い【CMAS】は、エンジンの燃焼室で溶け、それがタービン・ノズル・ベーンに付着して固形化する粉末状の物質で、成分は「カルシウム(calcium)、マグネシウム(magnesium)、アルミニウム(aluminum)、シリコン(silicon)である。 【CMAS)】がタービン・ノズル・ベーンに付着し空気流を阻害するので、タービン/コンプレッサーの回転数が低下して”サージング(失速)”に対する余裕が少なくなる。 この状態でパワーを出そうとレバーを進めると警報音が鳴らなくてもストール(失速)になる」

 「V-22オスプレイのRolls-Royce AE1107Cエンジンは、メーカーで【CMAS】吸引の影響を調べる試験を行っていない。 ガスタービンでは、砂塵吸引でコンプレッサー・ブレードが摩耗し次第に性能が低下すること、は広く知られていいる。 しかし【CMAS】がタービン・ノズルに及ぼす問題は比較的新しく、その影響は使用する着陸地域によって異なる。 そして、これはエンジンの”ストールに対する余裕(surge marjin”を減殺するので問題は大きい」

 「エンジン・インレットに取り付ける新しい「砂塵セパレーター(EAPS)の研究は2013年から始まっている。 新「EAPS」はオイルを含浸させた綿製フィルターとなり、離着陸時のみに使用し、巡航になるとバイパス・ドアが開いて空気をそのままエンジンに吸収する仕組みになる。 2017年には完成する予定で、全機の改修が始まるのはその後になる」

 松尾芳郎氏は、V-22のエンジンの寿命について、次のように指摘していることも重要ではないでしょうか

 「V-22エンジンRR AE 1107Cの寿命についてだが、海兵隊では、2007年から4年間の実戦経験を元に以前は”使用時間(time-on-wing)"は「戦闘に使い続ける場合は200時間、訓練や後方兵站で使う場合を含めると560時間」としていた。 しかし今では860時間までに改善されている。 エンジン寿命は使用環境で大きく左右され、不整地使用が多い場合と舗装されたランウエイや空母の甲板上で使う場合とではかなり異なる。 しかし輸送用双発ヘリCH-47FチヌークのエンジンT55-L-714A(ハニウエル制)の寿命は3,000時間で、両者にはまだ大きな開きがある」

  

 

 

 

 

 

 


ハワイの溶岩と富士山の溶岩の類似性に潜むオスプレイ墜落の危険性

2015年11月03日 | 基地・オスプレイ

 10月31日~11月1日、「2015年日本平和大会in富士山」が御殿場市で開催されました。 大会の一つの焦点がオスプレイ問題でした。 私は、2日目の分科会では、「第5分科会 沖縄県民と連帯し、『オスプレイ』ノー!の運動を」に参加し、ハワイのオスプレイ墜落事故問題について発言しました。

 分科会では、ジャーナリストの竹下 岳氏が報告しました。 その中で、「オスプレイの『安全性』」に関わって、今年5月のオスプレイのハワイでの墜落事故の原因についての「米軍の報告書」の一部が紹介されました。

 「『米軍事専門誌アビエーション・ウィーク 10月19日」は、「(オスプレイが)吸入した砂に含まれていた複数の鉱物(カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、シリコン=CMAS系)がエンジンの燃焼室で溶けてタービン翼に固着。 エンジンが出力喪失=米海軍航空システム司令部(NAVAIR)9月9日付報告書。 アフガニスタンで10年4月に発生したCV22オスプレイの墜落事故も同様の原因の可能性」というものです。

 私は、この「報告書」の原因に関して、富士山麓の溶岩のことが気にかかっていました。 ハワイも火山島であり、砂の成分に類似性を感じていたからです。

 ハワイの事故原因については、 米オンライン軍事専門誌「ブレイキング・ディフェンス7月16日付が”砂の吸入でエンジン停止”と報道していました。

 竹下氏の報告で、より具体的な内容が紹介がされました。

 改めて、富士山の溶岩成分をインターネットで調べてみました。 そこでわかったことの一部は次のような内容です。

 「富士火山の溶岩は、珪酸分が少なく、鉄やマグネシウムが多い玄武岩質溶岩」であることが分りました。 その成分比率は、珪酸51%、酸化アルミニウム18%、酸化鉄10%、酸化マグネシウム5%、酸化カルシウム10%、酸化ナトリウム3%、酸化カリウム1%、水その他2%」(「富士山の地質」より)などとなっています。

 また、2010年4月に発生したCV22オスプレイの墜落事故も同様の原因の可能性が指摘されています。

 専門家は、機体の構造的欠陥を指摘しています。 ①飛行モード転換事の不安定性、②乱気流の発生、③機体構造の複雑性、④自動回転(オートローテーション)機能を有していないことなどです。

 厚木基地周辺では300万人もの人々が空母艦載機の爆音と墜落の危険に苦しめられています。 今や、首都圏でどれだけの住民がオスプレイの危険に晒されることになるのでしょう。

 


オスプレイ厚木基地で新たな訓練・同機の常駐化かー原子力空母ロナルド・レーガンにオスプレイ搭載

2015年08月30日 | 基地・オスプレイ

 今月20日(木)、19時過ぎに厚木基地に4機のオスプレイが飛来しました。 南関東防衛局は7月30日(木)に、8月21日(金)から同月29日(土)まで、東富士、北富士演習場で、離発着訓練を実施する、可能性があるとホームページで掲載していました。

 この間、「住民の会」は何度も同局に、「厚木基地が今回の訓練で使用されるのか」照会してきましたが、「判らない」の回答に終始していました。 そして、20日のオスプレイ一番機飛来(19時15分)の58分前(18時17分)、同局は関係自治体に連絡してきました。 このことは、事実上の事前通告が放棄されたも同然でした。 21日、訪問し懇談した綾瀬市の副市長は「市民の安全のための事前対応が全くできなかった」と米軍や日本政府への怒りをあらわにしていました。 まったく同感です。

 今回のオスプレイの飛来、訓練に関連して、注目されていたのが、今月19日の在日米海軍司令官マシュー・カーター少将の記者会見の内容でした。(20日付「神奈川新聞」)。

 同司令官は、原子力空母ジョージ・ワシントンの後継艦として原子力空母ロナルド・レーガンの今秋の横須賀配備の意義・役割を強調していますが、、その中で、「米海軍は空母輸送機C2グレイハウンドの後継機に新型輸送機オスプレイの導入を決めている。少将は『変更時期は分らないが、第5空母航空団所属のグレイハウンドもオスプレイに代わることになる』とレーガンに配備される見通しを示した」

 昨年の初飛来から行われている、東・北富士での離発着訓練がどのように変わるのか、変わらないのか。23日(日)の総合火力演習時のオスプレイの展示飛行は予定どおり実施されました。 その後、当地の天候が悪く訓練ができない状態が続いていましたが、こうした条件もあったものと思われますが、25日(火)~27日(木)にかけて、オスプレイが実施した訓練は、昨年とは明らかに違っていました。

 基地の東側(横浜市側)を中心に旋回飛行を繰り返したことです。その後、西側(綾瀬、座間市)でも実施されました。 そして、基地内でのホバリング、タッチ・アンド・ゴー飛行訓練が繰り返されました。 この訓練は何を目的していたのでしょうか。

 8月29日(土)、「オスプレイ12機米海軍が調達へ」(「朝日」)、「オスプレイ最大12機 調達へ」(「読売」)と報じました。

 「読売」紙の内容は次のようなものです。

 「在日米海軍司令部(横須賀市)は28日、米海軍が艦上輸送機C2グレイハウンドの後継機として導入を決めているV22オスプレイを、2018~20年の3年間で最大12機調達することを明らかにした。今秋にも米海兵隊のオスプレイを使用して、空母への夜間離着艦、格納庫への収容など試験運用を行う」

 「どの部隊に配備されるかは未定だが、横須賀基地に配備される原子力l空母『ロナルド・レーガン』に搭載される米海軍厚木基地の第5空母航空団にも、C2グレイハウンドを運用すうる部隊が所属している」

 今回の厚木基地へのオスプレイの飛来、訓練の内容は、米海軍の新たなオスプレイの運用計画と一体のものである可能性が十分うかがえます。

 現在、オスプレイは、米海兵隊普天間基地に24機配備されています。 今後の配備計画では、横田基地に米空軍使用のオスプレイが10機、自衛隊が17機購入・配備、そして、今回明らかになったのが2機の配備計画です。 今後数年内に沖縄、首都圏をはじめ日本列島全体に53機もの欠陥機オスプレイが飛び交う事態となります。

 米軍の指揮下で行われる侵略戦争の準備・訓練が神奈川県下の米軍基地、自衛隊基地が拠点となって進んでいることに強い怒りを覚えます。


オスプレイ関連情報=「海外で戦争する国」づくりに日米一体で突き進む光景が

2015年05月09日 | 基地・オスプレイ

 「しんぶん赤旗」(9日付)は、次のように報じました。

 「米海兵隊所属のオスプレイ1機が「8日午後3時15分横田基地へ飛来し着陸。同36分には富士山周辺での訓練のため、同基地を離陸」(羽村平和委員会)

 「8日夕方までの時点で、キャンプ富士では、午後3時45分ごろに北東方面から飛行モードで飛来し、上空を2周したのち山梨県へ向かいました。その後午後4時ごろに西方面から飛行モードで上空を通過していきました」(御殿場・裾野・小山住民の会)

 「同紙」2面では、「ネパール大地震 救援でオスプレイ 民家の屋根吹き飛ばす」「オスプレイ役立たず」と地元紙のインターネット配信記事」を紹介しています。

 「ネパールの地元紙『カンティプール』5日付電子版によれば、米海兵隊普天間基地所属とみられる垂直離着陸機MV22オスプレイがネパール大地震の被災者救援中に、民家の屋根を吹き飛ばしていたことが分かりました。『救援』どころか、住民に深刻な被害をもたらしていることを写真付きで紹介しています」

 「朝日新聞は」9日付、1面トップ記事で「米軍、横田にオスプレイ 年内にも 本土初の配備へ」と大きく報じました。

 同記事は、「米空軍は横田基地(東京都福生市など)に新型輸送機オスプレイを配備する方針を固めたことがわかった。米軍のオスプレイは現在、沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場には配備されているが、日本本土への配備は初めてとなる。米空軍は、早ければ年内にも配備を始め、最終的には10機程度とする見通しだ」

 「米空軍が配備を予定しているのは、オスプレイの空軍仕様機CV22。 沖縄県の普天間飛行場に24機配備されているのは米海兵隊の別型MV22。これに加えて10機程度を新たに配備することになる」

 「CV22は、米空軍の特殊作戦部隊が使っておおり、低空飛行など危険性の高い任務に使うことがある。日本国内で過酷な状況での訓練を行う可能性があるうえ、横田基地から訓練や任務に向かう際、離着陸の安全性や騒音の問題が起きるおそれもある。2012年に米フロリダ州で墜落事故を起こしている」

 「防衛省は、関係する国会議員らに対し、『日米同盟の抑止力、対応力の向上やアジア太平洋地域の安定に寄与する』として、米軍の検討に理解を求めた」

 「しんぶん赤旗」9日付は「経済」面で、「オスプレイと中小予算」という解説的記事を掲載しています。

 「日本が米国から購入するオスプレイ17機と関連装備の価格は約3600億円だといいます。2015年度の中小企業対策費1856億円のほぼ倍の額です。全企業数の99.7%を占め地域経済を支えている中小企業のための予算がオスプレイ9機分より少ないとは、憤りを抑えられません。安倍自公政権が進める『異次元の金融緩和』の下で進行した円安による原材料費の高騰、消費税増税のダブルパンチで、各地のものづくりの中小企業や商店は悲鳴を上げています。 円安による原材料費などのコスト増対策、ものづくりへの支援などの強化が求められます」

 「15年度の軍事費は4兆9800億円と史上最高額ですが、 中小企業対策費は一般歳出額のわずか0.32%です。安倍自公政権は『海外で戦争する国』づくりの道をひた走るのでなく、足元の中小企業の営みに目を向けるべきです」(川田)

 


w「空母艦載機の離着陸訓練・オスプレイの厚木基地飛来中止を」平和団体・共産党議員団が米軍に要請

2015年05月08日 | 基地・オスプレイ

 米空母艦載機が連休中にも関わらず耐えがたい爆音を轟かせ市民生活を脅かしています。 米軍は今月5日から15日まで艦載機の地上離着陸訓練を硫黄島で実施すると地元自治体に通告してきました。 天候等のため硫黄島での訓練が予定通り出来ない場合に、11日~15日10時から22時まで厚木基地で訓練を実施するとしています。(三沢、岩国も使われる予定)

 毎年、空母が修理を終え演習のため出港するこの時期に繰り返される訓練は、沖縄辺野古新基地建設の強行とともに、日本の対米従属国家の異様な実態が一切の疑問の余地なく露わになります。

 昨日、「住民の会」、平和委員会、日本共産党県議団、厚木基地周辺日本共産党自治体議員団が共同して、米軍厚木基地司令官らに対して、「訓練中止」の抗議要請をおこないました。

 4月の地方選で選出された県議、相模原、藤沢、大和各市の新議員も参加しました。 畑野君枝衆院議員も駆けつけました。

 国民、県民、市民との共同を広げ、安倍政権の「戦争する国づくり」を許さず、「憲法を生かした新しい日本の国づくり」へ向けた新たなたたかい、運動が始まったように感じています。

 

 


C-130R 今日、海自厚木基地に1機配備、今年度中に6機配備予定

2014年11月14日 | 基地・オスプレイ

 防衛省は昨日、大和市などに海上自衛隊C-130R1機を配備すると通告してきました。 今年度中に6期配備する予定です。

 同機の配備、運用について「海上自衛隊が使用している輸送機(YS-11)の後継機として、平素における海上自衛隊基地間の人員や物資の輸送を担うほか、大規模災害発生時の救援物資の輸送に対応するもの」と説明しています。

 C-130Rは、乗員6名、輸送人員92名、有効搭載量約20トンと言われています。

 C-130は空自に導入され、イラク戦争などに参加してきました。 海自が今回導入した理由については、東日本大震災に際して、YS-11では、「輸送能力が不十分だった」と言われてきました。 しかし、本当の導入の理由は明らかではありません。

 この間の厚木基地の機能が大きく変わり始めているように思います。

 海自では、新型哨戒機P-1に続く、C-130Rの配備、 米軍はオスプレイの拠点化を進めています。 隣接するキャンプ座間では、陸自中央即応集団の改変が進められ、米軍と一体となった海外派兵態勢が構築されつつあります。

 また、自衛隊は、実際の戦争を想定した「統合運用」へむけた部隊の再編も進めています。

 今回のC-130R6機の配備は、一度に輸送できる人員は500人を超えることになります。 航続距離は、最大4000㎞に達します。

  さらに、空挺団の訓練に使われているのもC-130です。

 機密保護法が、12月10日に運用が開始されます。

 


オスプレイ今日午前中に3機普天間帰還、東・北富士演習場での訓練「運用上の理由」で中止

2014年11月10日 | 基地・オスプレイ

 10日も、御殿場の「住民の会」みなさんと連携して、監視行動が取り組まれました。 厚木基地に駐機中のオスプレイ3機は午前10時過ぎに相次いで離陸しました。 同機は、東富士・北富士での訓練を行わず、岩国経由で沖縄・普天間基地に帰還したことが午後に確認されました。 

 御殿場市には、「運用上の理由」でf両演習場での訓練は中止になったと防衛省から連絡が入ったとのこでした。

 9日付の「しんぶん赤旗」は、6日厚木基地に飛来したオスプレイ3機は「7、8日両日東北沿岸部での震災対処訓練に参加しました。 オスプレイの東北への飛来は初めて。 オスプレイ1機が7日、仙台市若林区の霞目(かすみのめ)駐屯地に飛来。 予備機を含めて2機の予定でしたが、1機は途中で厚木基地(神奈川県)に引き返しました」

 「その理由でついて、陸自は『米軍に問い合わせ中』として公表していません。 他方、飛来した1機は、石巻湾に停泊する海上自衛隊の輸送艦『くにさき』に発着する予定でしたが、強風と高波のためとして中止となりました。 地元紙の河北新報は『期待された機動力を思うように使えず、安全性を疑問視する見方も広がった』と伝えました」

 「翌8日、1機は宮城県気仙沼市大島から霞目駐屯地への患者搬送訓練などを実施しました。 同日午後、霞目駐屯地内に1機が加わり、2機がごう音を響かせる異様な雰囲気の中、江渡聡徳防衛相が視察としてオスプレイに試乗。 腹に響く爆音をあげて飛び立ち30分後に戻りました」

 今後もオスプレイの飛来、訓練に市民、国民の監視の目を向け続けることがいよいよ大事になってきたことを感じています。


オスプレイ3機 厚木基地に6日飛来、東北「震災対処訓練」に参加、東・北富士での訓練にも参加か

2014年11月09日 | 基地・オスプレイ

 6日午後、オスプレイ3機が厚木基地に飛来しました。 今日で4日になります。 この間、監視活動を続けていますが、同機の動向は神奈川県ホームページにも掲載されています。

 この間、仙台や東富士の平和団体とも連絡を取りながら活動を続けています。 

 東北地方では、仙台に陸自霞目駐屯地を中心に6日~9日にかけて「震災対処訓練ーみちのくアラート」が実施されました。 この訓練に「患者輸送」用にオスプレイが使用されたようです。

  「みちのくアラート」について、「朝日」9日付は次のように報じています。

 「仙台市の陸自東北方面総監部。 東日本大震災のときに自衛隊の司令部が置かれた一室に陸自と米軍、豪軍の幹部が集まった。 陸自幹部の隣には豪軍幹部。 英語が飛び交う。 巨大地震や津波災害を想定し、約1万5千人が参加して6日~9日に実施されている震災対処訓練『みちのくアラート』だ」

 「米軍はオスプレイでの患者輸送を、豪軍は食料や燃料の空輸をーと救援の分担を決める様子が報道公開された。ー中略ー豪州との間で兵士の武器持ち込みや事件・事故の法的な対応を定めた『地位協定』がないため、今回は本格的な派遣が見送られたが、両国間では7月から、協定締結に向けた協議が始まっている」

 「日豪の連携強化について、岩田清文・陸上幕僚長は『多国間で地域の平和と安定をつかさたどることも重要。 米国も豪州もそれを求めていて、3者の認識が一致している』と説明する」

 「連携強化は部隊の訓練にとどまらない。 一つは、海自の最新鋭潜水艦の輸出構想だ。 30年代をめどに新型の潜水艦10隻程度を導入する豪州は、海自艦をベースにした船体を有力候補に挙げて交渉を続ける。 河野克俊・統合幕僚長も『どのような協力ができるか、官民一体で検討を進めている』と前向きだ」

 「両国がそれぞれ近く導入する次期戦闘機F35の機体整備でも協力。 効率的な態勢づくりを進める」

 オスプレイは、日米豪の合同軍事訓練の”象徴”的役割を果たしているように感じます。

 オスプレイ1機が本日14時37分、厚木基地に着陸しました。 同機は仙台・霞目駐屯地からの飛来と思われます。 今夜は3機が厚木基地に駐機中です。

 東富士、北富士演習場を使っての訓練は、明日以降に行われる可能性があります。 どんな訓練が行われるのか。 厚木基地がいまや完全にオスプレイの拠点になりつつあります。

 墜落などを含む重大な危険性に、市民の不安が高まっています。

 


オスプレイ厚木基地上空、周辺を飛行し横須賀基地で離着陸を繰り返し、横田基地に帰還=異常事態

2014年10月26日 | 基地・オスプレイ

 24日、横田基地に飛来した3機のオスプレイは、25日1機が厚木基地上空を通過し横須賀基地で離着陸を繰り返しました。 また、別の1機が厚木基地上空で旋回飛行を繰り返し、着陸しないまま横田基地に帰還しました。

 24日~25日の飛行、離着陸訓練から浮かび上がってきたことは、東日本、首都圏のオスプレイの拠点、飛行ルート、飛行先が大きく拡大されつつあることです。

 オスプレイの拠点として、厚木基地、横田基地が使われることです。 気象条件や米軍の「運用上の理由」で、どちらの基地も使うとうことが実態として明らかになってきています。

 さらに、これらの拠点基地のもとに、横須賀基地が今回はじめて飛来先となりました。 その理由が、「横須賀基地の状況把握」ということでした。 米軍は、オスプレイの飛行、派遣理由について、いままで、「災害・救難訓練」「展示」「合同訓練」「離着陸訓練」「給油・整備」等さまざま挙げられてきました。 そこに、新たに付け加えられた理由が、「状況把握」です。

 この先に、考えられるのは、首都圏にあるすべての米軍基地(六本木の米軍ヘリポートも含む)、自衛隊基地はもちろん、民間飛行場(羽田、成田を含む)や民間航空施設すべてが飛来先になりかねない、とうことではないでしょうか。 今日、26日は、空自百里基地(茨城県)でオスプレイの展示が行われました。

 そして、日米一体化した陸自木更津基地(千葉県)への「定期整備施設」の誘致・建設です。

 なぜ、ここまで、欠陥機オスプレイを首都圏に集中させるのでしょうか。

 「しんぶん赤旗」25日付「主張」は、「異常な『基地国家』加速許さず」の見出しで、次のように指摘しています。

 「米海軍は、2017年までに横須賀基地(神奈川県)に新たなイージス艦(ミサイル駆逐艦)2隻を追加配備すると先週発表しました。 両艦は、敵の弾道ミサイルを迎撃する『ミサイル防衛』能力とともに、敵地を巡航ミサイルで攻撃する能力を持っています。同種の能力を持った横須賀配備艦とともに、今週、経ケ崎通信所(京都府京丹後市)に搬入が強行された弾道ミサイル探知・追尾用レーダー(Xバンドレーダー)と一体運用されることになります」

 「横須賀基地は、米海軍が原子力空母やイージス艦を配備している世界で唯一の海外母港です。 イージス艦2隻が新たに追加されば、横須賀配備の米艦船は現在の11隻から13隻へと拡大されます」

 「昨年からの主な動きだけをみても、垂直離着陸機オスプレイを普天間基地(沖縄県)に追加配備▽潜水艦を探知・攻撃する最新鋭哨戒機を嘉手納基地(同)に海外初配備▽無人偵察機を三沢基地(青森県)に初展開▽最新鋭ステルス揚陸艦の佐世保基地(長崎県)配備(15年)を発表▽横須賀基地の原子力空母の新鋭艦への交代(同)を発表ーなど目白押しです」

 「さらに、安倍政権が普天間基地に代えて名護市辺野古に建設しようとしている最新鋭基地は、米海兵隊の海外進攻=”殴り込み”作戦の一大出撃拠点にすることが狙いであり、基地機能を飛躍的に強化するものです」

 こうした動きの背景にあるのは、安倍政権の秘密保護法の制定、集団的自衛権行使容認の閣議決定があります。こうした動きを日米間で具体化するための新「日米軍事協力の指針」(ガイドライン)の策定が重なります。

 安倍政権の「戦争する国づくり」に反対するさまざまな運動を大きく合流させていくことがいよいよ重要になってきたことを感じています・


木更津にオスプレイの整備拠点。 百里基地(茨城県)26日オスプレイ展示。 24日~25日に厚木基地飛来か

2014年10月24日 | 基地・オスプレイ

 21日防衛省は、米軍普天間基地に配備されているMV-22オスプレイの機体の定期整備拠点を陸上自衛隊の木更津駐屯地(千葉県)に誘致すると発表しました。

 「しんぶん赤旗」22日付は、このことについて、次のように報じました。

 「同省は、陸自に導入を狙うオスプレイともあわせて、日米共通の整備拠点としたい考えで、実現すれば首都圏への飛来の常態化はさけられません。 同省によれば、外注による機体整備を2017年ごろから開始するため、米軍は近く入札を公示する予定。 国内企業が木更津駐屯地の格納庫を使って整備ができるよう、同省は今後手続きを進めるとしています」

 「軍用機の共同整備拠点設置は、安倍内閣が4月に決定した武器輸出推進へ転換する『防衛装備移転3原則』を受けた動きです。 『米軍への修理等の役務提供』全般が解禁されたことで、装備品での日米軍事一体化を加速させるものです」

 木更津では、明日25日、「整備拠点化反対」の県民集会が開かれます。 「厚木基地周辺住民の会」は同集会に連帯のメッセージを送りました。

 また、26日に茨城県の航空自衛隊百里基地(小美玉市)で行われる航空観閲式で、米海兵隊のオスプレイ1機の展示が計画されています。 このことについては、日本共産党茨城県委員会は21日、橋本昌知事に対し、オスプレイの百里基地への飛来と展示の中止を求めるよう申し入れを行っています。

 今日(24日)、25日、厚木基地周辺住民の会は、オスプレイの飛来・訓練監視行動を行います。

 

 


「横須賀海軍施設の状況把握」にオスプレイ横須賀基地に飛来情報。 厚木基地飛来の可能性も

2014年10月21日 | 基地・オスプレイ

 昨日20日、防衛省から神奈川県、横須賀市、大和市などに、「米海兵隊MV-22オスプレイ1機が、横須賀海軍施設の状況を把握するため、10月25日(土)に同施設に飛来する可能性があること、並びに、これに伴い、同月24日(金)及び25日(土)に厚木飛行場に立ち寄る可能性がある」との情報提供がありました。

 今日21日付「神奈川新聞」は、「横須賀市などによると、同基地内にあるヘリポートの状況を把握するのが目的とみられ、同基地に飛来するのは初めてとなる。 時間やルートについて、米軍側は明らかにしていない」と報じています。

 11日の日本共産党の塩川鉄也衆議議院議員は、講演の中で、「空母艦載輸送機C2の後継機としてオスプレイ採用の動き」を指摘していました。

 早くも、塩川議員の指摘が現実になろうとしています。

 こうした事態が拡大されれば、県下や首都圏の米軍基地が次々とオスプレイの飛来基地にされかねません。 そればかりではなく自衛隊基地も候補地にされるようになるでしょう。

 静岡県の「東富士へのオスプレイ飛来・配備・訓練に反対する御殿場・裾野・小山の住民の会」の渡辺希一事務局長のコメントが、今日21日付「しんぶん赤旗」に掲載されています。

 同記事は、渡辺氏の次のコメントを紹介しています。

 「来月には北富士演習場(山梨県)で沖縄米海兵隊による実弾砲撃演習が始まり、りゅう弾砲をつりさげる訓練も懸念され、、来年には東富士でもおこなわれるかもしれない」

 25日(土)には、木更津市(千葉県)、横田基地(東京都)近くで、オスプレイ飛来・配備に反対する集会が開かれます。

 各地の欠陥機オスプレイの飛来・配備に反対するみなさんと連帯し、共同を強めていきたいと思います。