11/14日経新聞WEBで伝えておりました。
-大間原発前進、歓迎と懸念 Jパワー地元説明会-
青森県大間町で建設中の大間原子力発電所について事業者のJパワーが13日、年内に安全審査申請、2021年度に運転開始という今後の計画を地元に報告した。既存原発の安全審査は軒並み長期化しており、新設の大間原発が計画どおり進むかどうかは予断を許さない。
本来なら今月、運転開始の予定だった大間原発。報告を受けた地元からは一歩前進を歓迎すると一方、一層の安全確保を求める声も上がった。
北村雅良社長が同日午前に大間町と隣接の佐井村、風間浦村、午後に青森県に計画を説明した。北海道と函館市にも幹部が同様の説明をした。
それによると、新規制基準に対応し、飛行機の衝突(テロ)に対応する特定重大事故対策施設を新たに建設する。揺れの想定地である基準地震動を現在の450ガルから650ガルに引き上げた。想定津波高も4.4メートルから6.3メートルに引き上げ、新たに高さ3メートルの防潮壁を整備する。一連の追加の安全対策工事に1300億円を投じる計画だ。
報告を受けた大間町の金沢満春町長は安全審査申請について「運転開始へ一歩を踏み出すことを歓迎したい。きちんと計画を進め、一日でも早く完成してほしい」と述べた。町は今月の大間原発運転開始を前提に年間数十億円の固定資産税を見込んだ財政計画を白紙撤回しており、厳しい状況が続く。金沢町長は「地元と共存共栄で歩んできた事業者として協力してくれると思う」とJパワーの支援を期待した。
一方、青森県の三村申吾知事は「国の基準を満足するだけでなく、安全対策に一層の責任と使命感を持って取り組んでほしい」と要請した。
Jパワーの北村雅良社長は地元への報告後、大間町役場と青森県庁で報道陣の質問に答えた。一問一答は次のとおり。
――審査期間が1年という見通しは甘くないか。
「正直、どれくらいかかるかわからない。規制委から厳しい指摘があるだろうが、対応に全力を尽くせば何とか1年でクリアできるという期待・希望も込めた」
――審査が長引けば完成時期も延びるのか。
「当然延びる。審査をクリアしないと追加の安全対策工事は始められない。(原発は)突貫工事で何かの期限に間に合わせるというものではない」
――函館市が建設差し止めの提訴をしている。
「(函館との)議論は法廷できちんとさせてもらうが、原発を建設・運転していいという科学的・技術的な判断には安全審査が不可欠だ。規制委の客観的な評価を得るという手順は裁判と並行してでも進めなければ、何も前には進まない」
――函館市は「地元」なのか。社長自身が函館まで行って説明する予定はあるか。
「函館は『関係する周辺自治体』と考える。立地自治体、周辺自治体それぞれにいつ誰が説明するかは状況による。今は私が行くべき時期、状況ではない」
-引用終わり-
私は引き際が肝心だと思いますね。もちろんJパワーも考えていることでしょうが、フルMoxのプルトニウム消費は国策でもあるので簡単ではないのでしょう。ただ、Jパワーの他の技術を考えると勿体ないと思います。いっそ原発事業だけ会社を分割したらどうでしょう。
-大間原発前進、歓迎と懸念 Jパワー地元説明会-
青森県大間町で建設中の大間原子力発電所について事業者のJパワーが13日、年内に安全審査申請、2021年度に運転開始という今後の計画を地元に報告した。既存原発の安全審査は軒並み長期化しており、新設の大間原発が計画どおり進むかどうかは予断を許さない。
本来なら今月、運転開始の予定だった大間原発。報告を受けた地元からは一歩前進を歓迎すると一方、一層の安全確保を求める声も上がった。
北村雅良社長が同日午前に大間町と隣接の佐井村、風間浦村、午後に青森県に計画を説明した。北海道と函館市にも幹部が同様の説明をした。
それによると、新規制基準に対応し、飛行機の衝突(テロ)に対応する特定重大事故対策施設を新たに建設する。揺れの想定地である基準地震動を現在の450ガルから650ガルに引き上げた。想定津波高も4.4メートルから6.3メートルに引き上げ、新たに高さ3メートルの防潮壁を整備する。一連の追加の安全対策工事に1300億円を投じる計画だ。
報告を受けた大間町の金沢満春町長は安全審査申請について「運転開始へ一歩を踏み出すことを歓迎したい。きちんと計画を進め、一日でも早く完成してほしい」と述べた。町は今月の大間原発運転開始を前提に年間数十億円の固定資産税を見込んだ財政計画を白紙撤回しており、厳しい状況が続く。金沢町長は「地元と共存共栄で歩んできた事業者として協力してくれると思う」とJパワーの支援を期待した。
一方、青森県の三村申吾知事は「国の基準を満足するだけでなく、安全対策に一層の責任と使命感を持って取り組んでほしい」と要請した。
Jパワーの北村雅良社長は地元への報告後、大間町役場と青森県庁で報道陣の質問に答えた。一問一答は次のとおり。
――審査期間が1年という見通しは甘くないか。
「正直、どれくらいかかるかわからない。規制委から厳しい指摘があるだろうが、対応に全力を尽くせば何とか1年でクリアできるという期待・希望も込めた」
――審査が長引けば完成時期も延びるのか。
「当然延びる。審査をクリアしないと追加の安全対策工事は始められない。(原発は)突貫工事で何かの期限に間に合わせるというものではない」
――函館市が建設差し止めの提訴をしている。
「(函館との)議論は法廷できちんとさせてもらうが、原発を建設・運転していいという科学的・技術的な判断には安全審査が不可欠だ。規制委の客観的な評価を得るという手順は裁判と並行してでも進めなければ、何も前には進まない」
――函館市は「地元」なのか。社長自身が函館まで行って説明する予定はあるか。
「函館は『関係する周辺自治体』と考える。立地自治体、周辺自治体それぞれにいつ誰が説明するかは状況による。今は私が行くべき時期、状況ではない」
-引用終わり-
私は引き際が肝心だと思いますね。もちろんJパワーも考えていることでしょうが、フルMoxのプルトニウム消費は国策でもあるので簡単ではないのでしょう。ただ、Jパワーの他の技術を考えると勿体ないと思います。いっそ原発事業だけ会社を分割したらどうでしょう。