i氏の海外生活体験記

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ベトナムの日本語センター視察雑感

2018-10-22 17:06:30 | ベトナム滞在記
青森ホタテプロモーションPR隊の方々をダナンの日本語教育センター視察へとご案内しました。それぞれに感じ方があると思いますので私の感想という事で述べてみます。私は昨年に続いて視察は2回目です。このベトナム人技能実習生派遣会社は創立5年くらいですが既に日本へ2千人(年400人)は送り出しています。ダナン支店ではまだ新しくて100人規模です。ここの男女比率はほぼ50%ですが、会社全体では男性が6割女性が4割の様です。男性は日本の建設現場が一番多く、女性は縫製・加工会社ですね。介護なんかも増えているようです。会社の説明にスライドを準備していました。説明はトップの会長さんが自らしてくれました。この時の質疑が現在の日本とベトナムを象徴していました。日本人の質問者は「脱走するベトナム人が多いですが何故ですか?」という物です。会長さんは答えを準備していましたね。「実習生と会社側とに信頼関係があればベトナム人は誰も脱走しません。お金の信頼、労働環境の信頼が無くなって止むを得ず逃げ出しているのです」 また費用面についても具体的な金額を明示して説明されていました。濁す事はありません。「日本の法律の最低賃金は必要です」 また最後の質問の回答が見事でした。「この会社では他の国への派遣はしないのですか?」 会長は「私は日本しかベトナム人を派遣しません。何故なら技能実習生としての学びがあるからです。他の国は単なる労働派遣です。また日本人は仕事のやり方を丁寧に教えてくれます。信頼関係が築きやすいのです。韓国、アメリカではそうはいきません」 この会社は日本に15の駐在所があり青森近くでは北海道、岩手県にあります。さて青森視察団にはこのダナンの日本語センターがどう映ったでしょうか。
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