i氏の海外生活体験記

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根室のベトナム人実習生

2014-01-22 01:59:56 | ベトナム滞在記
1/17HOTNAMが伝えておりました。

-北海道で働くアオザイ娘――根室のベトナム人実習生-

 北海道根室市、この街ではこの1年ほど、水産工場で働くベトナム人女性たちの姿がおなじみになった。この遠く離れた根室の街に住むベトナム人は、彼女たちが初めてだ。

 Huynh Thi Haさん(29歳)、An Giang省出身の彼女は、水産会社カネヒロで実習生として働いている。

 ここで働き1年近く、この街が大好きだと、嬉しそうに言う。生活はとても穏やかで、みなと一緒に暮らし、日本人の細かく、熱心な仕事にも慣れた。日本に渡る前は、Ba Sa魚の加工場で働いていた。

 こちらでの仕事は主にサケの加工で、頭を落とし、腹を開ける作業をしている。技術的にはベトナムでやっていたことと、そう変わらないが、ここでみなと暮らし、かなりの収入が得られ、そして重要なことは、スキルや日本人の規律を学べることだという。

 同じ工場で働くNguyen Thi Kim Yenさん(31歳)は、ベトナムと比べ、休憩の取り方が、より仕事にやる気を持たせるようになっていると言う。毎日仕事は朝8時からで、1時間ほど仕事をしたら5~10分休憩し、作業を終えるのが16時30分。工場の片付けをして、17時10分には終業。カネコメ高岡商店では、休憩室に、刺繍やミシン、パズルなどが置いてあり、昼休みは好きなことができる。

 Yenさんは、水産加工の見識を磨く以外に、最も貴重なことは、日本人の優しく、細やかな性格を学べることだという。「みなさん優しく、一生懸命教えてくれて、ベトナム人に対してとても温かいんです。ここの人たちは、お菓子を作ってくれたり、仕事の道具や洋服などちょっとしたものをプレゼントしてくれたり」。

 渡航前には9カ月日本語を勉強した。いまは流暢に話すことができる。実習生たちがここで興味深く感じたのは、従業員はひとつの仕事をずっと続けるわけではなく、常に違う仕事をやることである。これが、実習生たちが、魚の加工プロセスをよく理解することに役立っている。従業員の扱いもとても丁寧だという。「工場長から社長さんまで、従業員に大声を上げることはありませんし、ミスがあればはっきりと指摘して、対処します」。

 カネヒロ社には120人の従業員がいて、うち20人がベトナム人。カネコメ高岡商店では12人。異国での生活にベトナム人女性たちは、みなで教え合い、喜び、悲しみを分かち合っている。「週に1度、みんなで買物に行くんです。1週間貯めたお金を出し合って。時間があるときには、日本語の勉強をしたり、スーパーに行ったり。毎月社長さんが、ボーリングのチケットをくれますから、ここでの生活は楽しいですよ。もちろん家は思い出しますけどね」とYenさん。テレビがある歓談室は、寝室とは別で、ここで彼女たちは、自分のこと、家族のことを語り合う。

 案内してくれた、カネヒロ社の廣田秀樹社長は、「彼女たちを見ていると、まるで30年前の日本人を見ているようでね。勤勉で、熱心で、前向きで」。カネコメ高岡商店の高岡義久社長は、いまは12人の実習生を受け入れているが、数を増やしたいという。「優しくて、一生懸命で、ここの人たちはベトナムの実習生にとてもよい印象がありますよ」と話した。

 根室市で働くベトナム人実習生は現在35人、2011年に第1陣で10人がやってきて、受け入れ企業の評判が良く、第2陣は25人に拡大した。他の都市と違い、ここでのベトナム人実習生の受け入れは、長谷川俊輔市長をはじめ、市の大きな支援がある。ベトナム人実習生の受け入れを強く働きかけたのが、長谷川市長その人だ。「根室市は、ベトナムへのサンマ輸出を増やしたいと思っています。この街で働いてくれた実習生たちが今後、ベトナムと市の大きな架け橋になるでしょう」と話している。

-引用終わり-

根室のサンマをベトナムに輸出していることを私は少々不思議に思っていましたが、やはり背景があるのですよね。
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