i氏の海外生活体験記

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売り込みのヒント

2015-05-22 22:35:48 | しもきた
5/22東奥日報WEB社説で伝えておりました。

-県産品売り込みのヒント/「このこ」高級食材に-

 むつ市の川内町漁協が生産したナマコの卵巣「このこ」が、京都の有名料亭で使用されることになった。同漁協は従来、乾燥ナマコを製造する過程で生じる「このこ」の大半を廃棄していたが、その未利用資源が100グラム当たり数千円という高級食材に生まれ変わった。関係者にとって喜びであると同時に、この事例から県産品の販路創出・拡大へのヒントが見えてくる。

 新鮮でおいしい食材は全国各地にあるが、どれが秀でているのかを区別できる人たちがいる。研ぎ澄まされた味覚や嗅覚を持つ一流といわれる料理人たちだ。京都の料理人は川内で採れた陸奥湾の「このこ」を「海が汚れているとにおいが付くが、それがない。潮の香りが非常に良く、ほどよく甘い」と高く評価した。豊かな森からきれいな水が流れ込む海で育まれた魚介類だからこそ、質が良い。陸奥湾の漁業者ら関係者が勇気づけられる言葉であり、県産品を売り込む際の一つの重要な視点になるのではないか。

 また、料亭との取引に向けて川内町漁協は「このこ」を加工処理する際の塩分濃度について何度も試作を繰り返した。加工場内の設備を改善し、細菌などの新たな検査も実施して衛生管理面の向上にも取り組んだ。料亭側の要望にきめ細かく応えるために誠実に対応したことが、良質な素材を一層磨き上げ、加工場自体のレベルアップ、職員の意識改革にもつながった。

 さらに県下北地域県民局と漁協などが連携して、小さなチャンスに食いつき逃さなかったことも、今回の成果につながった要因だ。県の研修事業の講師としてむつ市を訪れることになった京都の料亭の主人に何とか「このこ」を試食してもらおうと、事前にスケジュール調整に努めた。

 試食で好感触を得た後は、県民局と漁協の職員が予算をやりくりして2度にわたって京都に行き、意見を交わして指導を受けた。受け身の姿勢であればタイミングを逸し、結果はついてこなかっただろう。関係者の積極的で熱意のある行動が、道を開いたといえる。川内町漁協の職員は「『このこ』での経験は、私たちの財産になった」と語る。

 食通を満足させる安全で新鮮で本当においしい食材、これまで注目されていなかった未利用資源が県内にはまだまだあるのではないか。チャンスをつかむために必要なこと、足りないことを考えたい。

-引用終わり-

これは我が地元川内町の漁協の記事ですね。このチャンスを掴むタイミングと行動力が見事です。

海と陸で条件は違うでしょうが、私は最近、「下北地域の気候は実は他にはない美味しい産物を生み出す要素が詰まっている地域ではないか」と思うようになりました。
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