眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

ニュー・ウェーブ(12月のレジェンド)

2020-12-19 10:43:00 | ナノノベル
「誰ですあれは?」
「ついに現れたか」
 あいつは400年に1度現れるという。
 伝説の代打。
 永久登録選手。
 奇跡の夜にだけお目にかかれる隠れスター。

「すごい健康寿命ですね」
 切り札としての意識は並ではない。
 その時に備えてあらゆる欲望を制御し、自身の力を保っている。より一層の努力を惜しむことなく、技術を高め常に磨き込んでいる。

「……さん。お願いします」
「監督が敬語なんて……」
 立ち上がる大打者。
 特別なオーラがベンチを制圧している。

「代打を!」(彼がホームランを打ったら10点ください)
「あいわかった」(メリークリスマス♪)
 主審が快く提案を受け入れ、一発逆転の可能性が膨らんだ。

「あのユニフォームは……」
 見慣れないデザインに、スタジアムがざわめいている。

「まわりまわって新しいですね!」

コメント
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