眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

俺たちの街変

2020-12-05 21:19:00 | オレソン
どこへ行っても同じなのか
あくせくと働いて
働くだけ働いて
大事な時間を削られてばかり

またこの街もだめだった
ありのままの俺たちを
受け入れてくれる街はない

歩き出した日の空の色
ときめきを運ぶ風の匂い

アクセスに気をとられて
大事なものを忘れてしまった

噂を頼りに
街から街へと渡り歩いた
アクセルはぶっ壊れたまま
直す余裕も見えやしない

「街を変えないか」

「変えても変えても同じだろう」

「俺たちが街を変えるんじゃない。
俺たちが街を変えるんだ」

「同じじゃないか」

「俺たちが、街を変えるんじゃない。
俺たちが、街を変えるんだ」

「同じじゃないか」

「俺たちから街を変えるんじゃない。
俺たちから街を変えるんだよ」

「だから同じじゃないか!」

「同じだから変えるんじゃないか!」
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目覚ましゴムとソフト・ドッグ

2020-12-05 10:42:00 | オレソン
ぱちんと弾けて破れた
強いゴムが
今朝の目覚まし時計

11月の朝は
襟巻きを巻き付けるほどに
寒い

うすしおポテトとおにぎりせんべいを
エコバッグに詰め込んで
俺はコンビニを脱出する

マンションから出てきた
小型犬
飼い主の胸から
穏やかな着地
「さあ行こうよ」

寒さが身を引き締めて
俺はロボットの兵隊のように歩く

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