眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

オート公開(熟成の終わり)

2020-12-23 21:38:00 | ナノノベル
 1週間の間、新規投稿が途切れていた。オート公開機能が働いて、下書き保存されていた記事が公開され始めた。下書き期限が切れたのだ。決して忘れていたわけではない。いいとこまで行っていたものの、集中力を欠き完成に至らなかったのだ。「ああ、もっともっと、熟成させてみたかったな……」しかし、これはサイトの仕様なので仕方がない。(わるいのは自分と言い聞かせるのみ)

「よくわかりません」
「雑な印象を受けました」
「誤字が多いかな」
 ストレートなコメントをもらった。
 中には割と好意的な声もありそれには救われる。
「変な終わり方が好きでした」
 終わってないけどまあいいか。

「続きを読みたいです」 
 そうそう。
 それには作者も激しく共感。

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猫たちのホット・スポット

2020-12-23 06:29:00 | 忘れものがかり
客が誰も来なくなって
店先は猫の陣地になった

ちょうどよい玄関マットの上に

現れて
居座って
消えて
戻ってくる

以下繰り返し

ストレッチ
寝そべって
くつろいで
待ち合わせ

夜の間ずっと猫たちの居場所だった

戯れて
じゃれ合って
たたき合って

誰の邪魔も入らない冷え込んだ夜

おしゃれして
くっついて
キスをした

メリークリスマス♪

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スピード勝負

2020-12-23 04:25:00 | ナノノベル
 安定した仕事がしたくて軍に入った。命の危険は全くない。こんな田舎まで、どこの誰が攻め込んでくるものか。しかし、そんな平和への幻想は突然打ち砕かれることになった。

ピッピッピッピッピッピッピッピッピッ……♪

 地球アラートが発動された時、敵は近くに迫っていた。重要な拠点である火星は、既に劣勢に追い込まれているらしい。
 初めての実戦か。こんなことになるなんて、完全に想定外だ。

「勝ち目がないなら、東軍につかないか?」
 上官から打診されたのは、一昨日のことだった。
 情けない! こんな志の低い奴の下で働けるか。
 私は仲間を募り、地球脱出計画を立てた。もはやこの星はずたずたであり、愛着もなかった。

 私たちの船は速い!(速さこそが希望なのだ)
 さあ、友よ。新世界を目指そう。

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