☆ 島本理生さんの「リトル・バイ・リトル」(講談社文庫)を読んだ。
☆ この歳になるとこういう作品は実に「かわいらしい」と思う。孫の成長を見るようだ。
☆ 主人公はふみさん。高校を卒業したばかりだ。接骨院に勤める母と異父妹で小学2年生のユウちゃんとの3人家族。物語は、母が酒に酔って帰ってくる場面から始まる。勤め先がつぶれたというのだ。早速明日からの生活に直面する。さて、どうなるやら。
☆ この作品は作者が20歳の時に発表されたという。作者の等身大の感受性が心地よい。
☆ 成長しつつある女性の「日常」が描かれている。戦争や革命や虐殺や殺人が起こる話ではない。そういう意味では静かな作品だが、登場人物たちの内面はいわば「疾風怒濤」の時代なのだろう。壊れそうな緊張感がいい。
☆ エンディングもとてもさわやかだった。人生はまだ始まったばかりだ。little by littelで進んでいけばよい。そんな気分にさせてくれた。
☆ (それはまた、作家・島本理生の自分自身への「宣言」なのかも知れない)
☆ この歳になるとこういう作品は実に「かわいらしい」と思う。孫の成長を見るようだ。
☆ 主人公はふみさん。高校を卒業したばかりだ。接骨院に勤める母と異父妹で小学2年生のユウちゃんとの3人家族。物語は、母が酒に酔って帰ってくる場面から始まる。勤め先がつぶれたというのだ。早速明日からの生活に直面する。さて、どうなるやら。
☆ この作品は作者が20歳の時に発表されたという。作者の等身大の感受性が心地よい。
☆ 成長しつつある女性の「日常」が描かれている。戦争や革命や虐殺や殺人が起こる話ではない。そういう意味では静かな作品だが、登場人物たちの内面はいわば「疾風怒濤」の時代なのだろう。壊れそうな緊張感がいい。
☆ エンディングもとてもさわやかだった。人生はまだ始まったばかりだ。little by littelで進んでいけばよい。そんな気分にさせてくれた。
☆ (それはまた、作家・島本理生の自分自身への「宣言」なのかも知れない)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます