じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

中田永一「宗像くんと万年筆事件」

2022-02-08 23:35:57 | Weblog
★ 京都の私立入試まであと2日。こんな時期になって中3の塾生の家族にコロナ陽性者が出た。宇治市では1日で新規感染者が200人を超えた。市民の30人に一人が感染経験者というから身近に濃厚接触者が出るのも致し方ない。本人はショックを受けているようだが、私学にせよ公立にせよ、後日に受験できる態勢ができているので大丈夫だ。

★ ドラマ「臨場」は第8話「黒星」を観た。検視官補助員の小坂の同期、元婦警が変死で見つかる。状況から見て自殺だったが、倉石検視官は「他殺」の見立てをする。その真意とは。原作も読んだが、ドラマは、より一層面白く脚色されていた。

★ 中田永一「宗像くんの万年筆事件」(日本推理作家協会編「ミステリー傑作選 エスプリ」講談社文庫所収)を読んだ。あまり期待せずに読み始めたが、なかなか面白かった。舞台は小学校。6年生のクラスで、ある男子の万年筆がなくなった。捜索の結果それが、ある女子のランドセルから見つかり、彼女が犯人扱いされる。そこで、普段はある事情でみんなから嫌われている男子生徒が推理を立て、真犯人にたどり着くというもの。

★ 前半は貧富の問題や子ども間のいじめの問題など、社会性を帯びた内容になっている。後半はまるで法廷劇のようで、小学6年生という設定を忘れてしまうほどだ。そして最後は何か切ない。

★ 教員の在り方に怒りを覚えるが、それは本筋ではないので、深入りはしないでおこう。ドラマ「古畑任三郎」の中で、少年時代の古畑が同級生(津川雅彦さん)の無実を晴らしたというエピソードがあった。それを思い起こした。

★ さて、ここにきてコロナ感染を恐れ学校を自主的に休んでいる生徒が塾に集まり出した。明日は朝早くから押しかけてくる。なんとも変なご時世となった。ともかく早起きをせねば。
コメント    この記事についてブログを書く
« 曽根圭介「妄執」 | トップ | 大門剛明「言うな地蔵」 »

コメントを投稿