★ 今日も高校受験に向けての日曜特訓。入試まで4週間を切った。
★ 朝日新聞「日曜に想う」の曽我豪さんの「分断社会 小林秀雄はこう想う」が興味深かったので、小林秀雄の「無私の精神」を読む。「ごもっとも」「ご覧の通り」が口癖の有能な実業家を例に挙げ、物の動きを尊重し、それに応じて自己を日に新たにする「無私」を説く。
★ 曽我さんの文章は虚しい対立を続ける政治状況を批判し、古い解釈や知識を捨て、課題に挑戦できる新世代のリーダーの登場を期待する。政治のみならずジャーナリズムにも警鐘を鳴らしている。
★ 今年の共通テスト、梅崎春生さんの「飢ゑの季節」から出題されていたので、問題文を読む。太平洋戦争後、食糧難の時代に広告会社に職を得た主人公。生活もままならない薄給に嫌気がさして会社を辞める。
★ それにしても1日1食の食事にありつくことさえ困難な時代。主人公はすきっ腹を抱え町を歩き、そこでも存在する格差を見る。
☆ なかなか面白い作品だった。私は申し訳ないほどの飽食の時代に生きながら、読んでいると空腹感を覚えた。カレー屋から漂うスパイスの香りが忘れられなくて、カレーのデリバリーを頼んだ。
☆ とにかく食うには困らない。こんな当たり前の日常をありがたく感じた。
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