じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

角田光代「方舟を燃やす」

2024-08-24 18:13:41 | Weblog

★ 夏期講座が終わった。年齢を重ねるごとに体力的にきつくなってきた。今年は何とか乗り切れた。来年は「働き方改革」をしよう。

★ さて久々に読書をした。角田光代さんの「方舟を燃やす」(新潮社)を読み終えた。1960年代に生まれた男性と1950年代に生まれた女性の二人が主人公。

★ それぞれの人生を追いながら、「時代」が描かれていく。

★ 昭和生まれの私にとっては、自らの歩みを辿るような気がした。「ノストラダムスの大予言」が流行ったのは私が中学生の時だった。電波の状態が悪く雑音交じりで、ラジオ大阪、浜村淳さんの「ヒットでヒット バチョンといこう」に熱中していた時代だった。当時としては20年後の1999年の「滅亡」を半信半疑で待っていたが、結局世界が滅ぶことはなかった。

★ 口裂け女やコックリさんは高校生時代に流行った気がする。一度試してみて、コインが勝手に動いた気がして背筋が寒くなった。

★ 1995年は、時代の分岐点だったのかも知れない。1月の阪神淡路大震災。3月には地下鉄サリン事件が起こった。

★ 1990年代後半から2000年代に入り、デジタル化が急速に進む。私が携帯電話を購入したのも、インターネットを始めたのもこの時期だ。30代から40代。今から思えば若かったなぁ。

★ アメリカの同時多発テロや東日本大震災、そしてコロナ禍。振り返ってみれば想像をはるかに超える惨事が連発したなぁ。

★ この「時代」の中で1日1日、いろんなことに思い悩み、時には喜び、時には苦悩し生きてきた。この作品を読みながら、歩んだ道のりをいろいろと考えさせられた。さて、これからの晩年をいかに過ごそうかな。

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