じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

堀江敏幸「熊の敷石」

2018-06-17 21:47:24 | Weblog
☆ 堀江敏幸さんの「熊の敷石」(講談社文庫)を読んだ。

☆ 読者に媚びない作品だと思う。本として売れることを意図せず、純粋に書きたいから書いたものではなかろうか。

☆ 主人公が旧友のヤンと旅をして、いろいろな風物を体験したり、ユダヤ人の歴史を語ったり。

☆ 終盤にきて初めて「熊の敷石」という意味が分かった。

☆ 行間広めのページレイアウトは、何か読みにくかった。しかし、これこそ「熊の敷石」か。
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村上暢「ホテル・カリフォルニアの殺人」

2018-06-17 02:55:47 | Weblog
☆ AKBグループの総選挙は10回目を迎えたそうだ。そんな夜、村上暢さんの「ホテル・カリフォルニアの殺人」(宝島社文庫)を読んだ。まさに「歌姫殺人事件」の物語だ。

☆ アメリカの砂漠にたたずむホテル・カリフォルニア。このホテルに通じる道らしい道はなく、来客はヘリコプターでやってくる。このホテルで行われる歌姫選抜投票。ところが歌姫たちが次々と殺される。それも密室で。なぜ彼女たちは殺されたのか。どんなトリックで殺されたのか。

☆ 舞台がアメリカということで本来は英語で語られる作品なのだろう。それゆえか最初は翻訳調が気になる。吹き替えの映画を見るような感じだ。しかし中盤からは、そんなことも忘れて、謎解きに夢中になる。

☆ 「ホテル・カリフォルニア」という表題が示唆するように、音楽が大きな意味をもっている。それに物理学。

☆ 語り手は日本人の富井仁。トミーと呼ばれている。彼の物語はまだまだ続きそうだ。
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