ぼくのかんがえた、ちかんえんざいたいさく

　この手の記事は、俺いつも無責任だと思うんだよなぁ。

【日経】痴漢疑い 逃げるはダメ　心証悪化、事故誘発で損害賠償も
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG04H8E_U7A710C1CC0000/

「捕まったら最後」「疑われたら逃げろ」といった誤った情報の流布が一因となっている可能性がある。痴漢冤罪（えんざい）問題に取り組む弁護士は「疑われたときこそ誠実な対応が大切」と強調。自衛策として「痴漢冤罪保険」に加入する人も増え始めた。

　いや…。これは逃げたくなるよ。
　例えばさ。この記事。

【産経】痴漢容疑で狭山市職員逮捕　目撃者と被害者で取り押さえる　東武東上線の列車内
http://www.sankei.com/affairs/news/170709/afr1707090007-n1.html

署によると、目撃した女性公務員（５２）が被害者と一緒に取り押さえた。篠原容疑者は「弁護士と相談してからでないと話せない」と供述している。

　容疑の段階で、実名出るのよ？潔く連行され、弁護士の到着を待っててこの体たらくよ？通名が使える在日朝鮮人の皆さんならともかく、普通の日本人であろう、この篠原容疑者は、例えこの痴漢行為が冤罪であっても、人生終わっとるやろ。
　痴漢冤罪保険に入っててもさして意味はない。何故なら、痴漢冤罪であったとしても、ニュースで実名が記載され、そして訂正されないのだから。

　だって嘘書いてないし。容疑者ってちゃんと書いてあるやんとか、マスコミに言われるのがオチなのである。

　俺だったら、痴漢冤罪保険には入らない。社会的に終了するのと引き換えに、冤罪保険から金が下りたとしても、実際に冤罪だったらほんのちょっぴりお慰みでお金がもらえるだけなんだもの。
　きっちり社会的地位を回復してくれる保険なんだったら入るけどさ。無理やろ？

　ちなみに。俺も御多分に漏れずサラリーマンで通勤電車なんだけど。
　痴漢冤罪対策としては、ムリヤリにでも奥に入っていき、長椅子中央付近の、どっか空いてる吊革を持つようにしている。（空いてる吊革がないなんて事はまずない。迷惑そうにされる事もあるが、背に腹は代えられない）

　俺、実は通勤中に鬼の形相になった女性に「この人、痴漢です！」ってやられてるシーンを何回か目撃した事がある。発生現場は、毎回電車の入り口付近である。しかもあのあたりがもちろん一番混んでいる。
　余程空いていない限り、俺はあの辺りに立たないようにしている。

　それほどの目撃率なので、ぜんぜん他人事ではないのである。痴漢冤罪。マジで。

　俺なんて、新聞をスリムに折って読んでるだけで、若い女性に、

「ねぇ…。こんな混んでるなかで新聞なんて読んでて楽しい？」

　とか苦情を言われた事もあるし、保育園の保護者同伴の遠足で、山登りの帰りの電車で、疲れでウトウトしてる子供を励ましてたら、座席に座ってた若い女性二人に。

「私、次で降りるわ」「え？なんで？」（俺の方をキッと睨んで）「子供ウザいねん」

　って言われた事もある。
　俺は、これらのクソすぎる苦情を言ってきた女性達に触れた事はないが。もしほんの少しでも、電車が揺れて体制を崩して、ちょっとでも間違って触ってしまったならば。痴漢扱いされてしまうのではと、本当に怖い。

　個人的な感想として、他の地域と比較して俺は、大阪の女性は怖いと思う。（元出張・転勤族の、さまざまな場所で通勤してての感想）
　通勤経験は20年ぐらいになるけど、大阪の電車の中でしか、こんな目にはあわない。俺は大阪在住なのだ。

　日経の記者やら、弁護士に、こーゆーリアルな危機感があるとは思えない。
　もちろん、記者やら弁護士の言うことは正論であろう。

　そう。ここで俺のいつもの持論が大活躍だ。

　正論は、誰も幸せにしないのである。


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