あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

橋下維新の会・ゴウ沈か

2012年09月26日 23時03分30秒 | 政治(国内・その他)
【政治】維新が竹島発言、「(領土を)取り戻す気はないのですか?」「見損ないました」…橋下代表「ではどうやって解決しますか?」★3
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1348611609/

 いやあ。これは酷いな。正直「船中八策」の素案の時だけで驚きの馬脚っぷりだったのだけど、その後のドン引きだった日本維新の会内部の「おっしゃる通り!流石橋下さんや!」の太鼓持ち集団映像といい、「特別永住者に限り参政権」、「竹島は韓国と共同管理」等、国家観なき発言の連発といい、

「国政に出てくるのが早すぎる」

 と思っていた通りの展開になっているな…。

 とは言え、多少は意外だった。

 コイツが国政に出てくると「日本を不幸のどん底に陥れる」と俺が思っていた最大の理由は、経済政策が通貨発行権を持たない「地方為政者脳」で、さらにブレーンが、橋下人気の尻馬に乗ろうとした竹中平蔵とか大前研一とかだからであった。
 つまり、デフレ下でインフレ政策を行なって経済失策を繰り返すと思っていたのだ。

 彼は長年「そこまで言って委員会」でパネリストやってたから、特亜の歴史背景には詳しいし、ネットとの親和性もあった。だから、濃厚な韓国臭があったものの、小泉元総理(彼は保守にあらず)のように保守受けする発言を繰り返す等で大衆に安心感を醸し、煙にまくと思っていたのだが…。まさかコッチ系でここまで馬脚っぷりを発揮するとは…。夢にも思わず。これは思った以上に無能だった。びっくりだ。

 目玉候補者と目されていた東国原氏にも逃げられるし(氏曰く「一度も維新から出馬するって言ってないのに祭り上げられた」らしいが)、支持率も民主党より低いらしい。

【J-CAST】「維新の会」支持率に急ブレーキ 竹島の「共同管理」提唱でさらに低下?
http://www.j-cast.com/2012/09/25147647.html

 マスコミに「次期選挙の台風の目」とか「ダークホース」とか言われて、警戒していた自分が多少恥ずかしくなった。少々買いかぶり過ぎていた気がする。
 が、まあよかったよかった。というのは、俺としては所謂「保守票の分断」を懸念していたのだけど、単なる「アホ層の分断」に終わりそうだからだ。

 一番イヤなパターンは、本来自民党を支持しそうな連中が、維新に流れるパターンだ。そう。大阪春の陣、第17回統一地方選挙で、それまで支持してもらっていた自民・公明を裏切って圧勝した選挙のような形が、一番イヤだった。
 あの時は、自民・公明票をも取り込み、維新の会は記録的な圧勝となったのだが…。今回は、恐らく民主党支持層の一部が維新に鞍替えするだけと見た。これを「アホ層」と言わず何を「アホな層」と言えばいいのだろうか。

 船中八策とかまでなら、「ああ…こんな認識で国政とかアホかこいつは…でも人気があるからなぁ…民主党の再来とか最悪やで…」と、ちと絶望的だったのだけどな。
 今や、誰もが中国・韓国への感情を悪化させている状況での上の記事の発言は致命的だ。普段「韓国面」をできるだけステルスしている在日韓国人達は、さぞや切歯扼腕している事であろう。

 竹島共同管理について、何が問題なのか少し触れておこう。

 彼にしてみれば、日韓の要望の折衷案として、「落とし所」と考えての発言なのだろうが…。日韓双方から確実に非難される、誰も幸せになれない事が明確な案である事が、まず一番の問題であろう。「ではどうやって解決しますか?」の一言は、さらに本当に火に油。あたかも、

「これ以外に解決方法はないじゃないの。アホじゃねぇの?対案なき反対はアホのやることだよ。つまりお前らはアホだ」

 と言っているかのよう。

 彼は弁護士だ。白黒はっきりさせ、後腐れなくそこで案件を終了させるのが仕事なのだろうが…。白黒はっきりさせない方がいい問題も、特に国政には存在するのだ。

 ここでも、彼の勘違いがある。

 弁護士として、地方為政者として、彼は彼自身の成功体験で走ろうとする。すなわち領土問題で、武力が使えない日本の現状で、今すぐ解決できる最善手を呈示する。弁護士の手法だ。

 以前から何度もエントリしているが、橋下氏の手法が通用する世界はある。彼が有用に作用する世界はあるのだ。だが、それは国政ではない。それだけだ。

 韓国の立場からすれば、現在実効支配しているのに、交渉で共同管理になんの見返りもなく後退するとか非常に無意味で現実的ではないし。
 日本の立場からすれば、日本人が敗戦で武装解除された瞬間を狙い、当時の戦勝国の反対を押し切って、無抵抗な日本人を多数殺傷して強奪された島を、その殺人犯と和解して、その窃盗された島を共同管理とか気が狂っているとしか思えない。

 俺は、竹島が韓国に実効支配されていて、韓国が反日教育しててよかったと思っている。日本は良心の呵責なく、韓国を遠ざけられるではないか。奴らがどんなに困っていても、無視する事に罪悪感がない。距離を取るのに最適な材料。それが竹島なのだ。
 竹島は、無論日本が取り返し、理想を言えば今の尖閣諸島のように、日本が実効支配して韓国に憎まれる展開が理想だと思う。でも、その理想の展開がかなわぬのであれば。竹島は韓国に実効支配され、日本人と容易に和解できない状況は次善の状況であると思う。
 橋下氏の日韓共同管理案は、当然ながら日韓の和解を最終目的に睨んだ案である。「両方共に平等に痛みを共有し、大人な関係を構築する」。冗談ではない。法定の示談案件ではないのだ。

「ではどうやって解決しますか?」

 だと?そこには「相手が敵性国家である」という日韓双方が持つ強烈な認識が、カケラ足りとも存在していない。この案を出すのであれば、まずは日韓にある「敵性国家」意識の改革から始めねばならないであろう。

 すなわち、韓国の反日教育の是正、「歴史認識の共有」ではなく、「真実の共有」。「漢江の奇跡」に代表される、様々な日本の貢献、竹島強奪の経緯など、全情報公開。文化泥棒行為の清算等。
 あの泥棒国家が自国民に隠している恥部の数々を認識、日本に真摯に謝罪して何らかの償いをし、真実の意味において自立した国家となって、日本の言い分に韓国が「間違っていない証拠」をベースに、感情的にならずに反論でき、議論が成立するようになった時、はじめて「竹島の共同管理」が実現できるであろう。

 ああ。その道程のなんて迂遠なことか!そしてその世界のなんとつまらないことか。

 そんな「綺麗なジャイアン」、ジャイアンじゃねぇよ。
 あ、韓国はジャイアンほど強くはねーな。失礼。

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