俺はシステム屋である。
ここ1年ほど、とある炎上プロジェクトをたらい回しにされている。
それで、ガチで思う。平和主義とは、幻想であると。
ふと、Fate/stay nightのセイバーの最終奥義「全て遠き理想郷(アヴァロンと読む)」を思い出した。「絶対に触れえない理想郷」と言う意味で、「遮断」に近しき完全無欠のバリアという技なんだけど。笑っちまうね。
仮に、今やってるプロジェクトのエンドユーザーをAとする。
Aに対して、メーカー側である我々サイドは平和主義…。つまりほぼ言いなりなんだよね。
Aの連中がシステム化してほしい、これまでエクセルでやってた事を、全部システムでできないといけない。
列選択してコピーしたり、別画面にコピーしたやつを貼り付けたり。エクセルで作ったやつをコピーして、システム内で貼り付けたり。最終行までフォーカスが移動したら自動的に新規行が増えたり。
それなのに、その行からフォーカスを別の行に移そうとしたら、必須入力チェックとかのエラーが発動して、エラーが発動したセルにフォーカスを移して、他のセルへの移動を抑制したり…。
まあ、かっちょいい仕様だとは思うな。エクセル使って作った文書を取り込んだら?とか思うけどさ。
でも、そんなもん山程ゴテゴテとシステムにくっつければ、激重必至なわけで。今度は処理が重いとか言われるわけよ。
するってえと、これまでクライアント側で制御してた奴をまとめてサーバで処理してから返すような制御にしようって話になって、ほーら強烈な仕様変更だよ。アヴァロンに届くまで、作業がエンドレスだよ。永遠に理想郷には届かないんだけどさ。
しかも、Aが望んでるシステムは当然日常業務で使っているシロモノなんだよね。短納期を要求してくる。でもって、そーゆー文化で成り立っているA社は、ベンダーが発生させる障害に慣れてて、プログラム納品速度を優先する。
結果、坂道を転がるようにプログラム精度が堕ちていく。さらに、技術派遣者はいつまでも同じプロジェクトにいない。こんな状態のプロジェクトだから、当然の如く、引き継ぎもなく、ワケのわからないスパゲッティプログラムの中身を把握している人はいつまで経っても誰もいない…。引き継ぎ?設計書を作れ?そんな予算も時間も用意してくれるわけがない。
それが、昨年末辺りに新たに担当についたプロパーの中国人(※念の為、俺が出向しているのは中華企業ではなく、日本の大企業である。日本の大企業の正社員に、中国人がいるのである)の出現によって、事態が好転し始める。
その人は、なんつーか、お客様の無茶苦茶な要望を、きちんと線を引いて断るのである。「それは、今回の案件の要望ではなかたネー」とか、言っちゃうのだ。
今回の案件の要望が、全体から見て10%ぐらいの規模の改修だったとすると、A社ってのは、その10%の周辺にある20%ぐらいも込みで、受け入れ検証をして、見つけた障害を全部今回の予算内で修正しろって言うんだよね。「だってそれ、お前らが作ったバグだろ?」とか言って。正直、そんな見積してないのに。
でも、確かにバグだし、保守契約しているしで、その中国人じゃなかった頃は、受け入れ検証時の不具合対応として、受け入れちゃっていたのである。
結果、更にプログラムの精度は堕ちていき、今回納品対象となったプログラムに割く予定だったリソースが、別の障害修正などに費やされ、さらにさらにプログラム精度が堕ち…。エンドレスなデスマーチになってしまうのだ。
それを、ちゃんと断ち切ってくれる。お客様にいい顔をしない。断る筋のものは、きちんと断ってくれる。
長い話だったが。つまり。何が言いたいのかと言うとだ。
エンドユーザーに良い顔をして、エンドユーザーとの関係を良好に保ち、ビジネスとして継続させる事がなにより重要だ。という仕事の在り様は、憲法9条を推し抱く、これまでの日本の外交の在り様に酷似していると言いたいのである。
労働者達は、断るべき事は、断るべきだと思ってるわけよ。
でも、お偉いさんは、ビジネス関係が継続した方が、労働者達が如何に苦しもうと儲かってるのは確かだから、我慢を強いるわけだ。
で、そーゆー日本人的なビジネスの在り方なんぞクソ食らえ的な、杓子定規でビジネスライクな中国人的感性で、「無茶なものは無茶アルヨ」と、当たり前のように「ノー」と言ってくれる中国人。
上記「労働者」を「国民」と、「お偉いさん」を「政府」と読み替えても、まったく違和感がない。
それで、俺はそーゆー、エンドレスなデスマーチにしてしまう、「顧客満足度重視」と言う名の平和主義に、まるで意味を見いだせないのであった。
お客様要望に寄りすぎて、こっちがキャパオーバーしてしまえば、結局お客様はお怒りになり、訴訟沙汰になってしまうのである。
なら、きちんと線引きは、したほうがいいんじゃねーのかね。
俺は、今平和主義をかなぐり捨ててる安倍総理の在り様については、最近とみに思うのだけど。それなりに好印象なのであった。
上記中国人プロパーなんだよね。安倍総理の在り様って。
エンドユーザ(中韓)とメンバー(国民)のリソース量を天秤にかけて、落とし所を探しているって意味でだけどな。
平和主義がどれだけ無意味かって事や、言うべき事はちゃんと言わないとダメな事は、実は日本人ビジネスマンならば、誰よりわかってると思うって話だ。
なのになんで、左翼って連中は「平和主義」がいいのかねぇ。エンドユーザの手先って言われて、他の社員から、蛇蝎のごとく嫌われるってのが、なんでわからないんだか。
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偽りの報道 冤罪「モリ・カケ」事件と朝日新聞 (WAC BUNKO 273)
ここ1年ほど、とある炎上プロジェクトをたらい回しにされている。
それで、ガチで思う。平和主義とは、幻想であると。
ふと、Fate/stay nightのセイバーの最終奥義「全て遠き理想郷(アヴァロンと読む)」を思い出した。「絶対に触れえない理想郷」と言う意味で、「遮断」に近しき完全無欠のバリアという技なんだけど。笑っちまうね。
仮に、今やってるプロジェクトのエンドユーザーをAとする。
Aに対して、メーカー側である我々サイドは平和主義…。つまりほぼ言いなりなんだよね。
Aの連中がシステム化してほしい、これまでエクセルでやってた事を、全部システムでできないといけない。
列選択してコピーしたり、別画面にコピーしたやつを貼り付けたり。エクセルで作ったやつをコピーして、システム内で貼り付けたり。最終行までフォーカスが移動したら自動的に新規行が増えたり。
それなのに、その行からフォーカスを別の行に移そうとしたら、必須入力チェックとかのエラーが発動して、エラーが発動したセルにフォーカスを移して、他のセルへの移動を抑制したり…。
まあ、かっちょいい仕様だとは思うな。エクセル使って作った文書を取り込んだら?とか思うけどさ。
でも、そんなもん山程ゴテゴテとシステムにくっつければ、激重必至なわけで。今度は処理が重いとか言われるわけよ。
するってえと、これまでクライアント側で制御してた奴をまとめてサーバで処理してから返すような制御にしようって話になって、ほーら強烈な仕様変更だよ。アヴァロンに届くまで、作業がエンドレスだよ。永遠に理想郷には届かないんだけどさ。
しかも、Aが望んでるシステムは当然日常業務で使っているシロモノなんだよね。短納期を要求してくる。でもって、そーゆー文化で成り立っているA社は、ベンダーが発生させる障害に慣れてて、プログラム納品速度を優先する。
結果、坂道を転がるようにプログラム精度が堕ちていく。さらに、技術派遣者はいつまでも同じプロジェクトにいない。こんな状態のプロジェクトだから、当然の如く、引き継ぎもなく、ワケのわからないスパゲッティプログラムの中身を把握している人はいつまで経っても誰もいない…。引き継ぎ?設計書を作れ?そんな予算も時間も用意してくれるわけがない。
それが、昨年末辺りに新たに担当についたプロパーの中国人(※念の為、俺が出向しているのは中華企業ではなく、日本の大企業である。日本の大企業の正社員に、中国人がいるのである)の出現によって、事態が好転し始める。
その人は、なんつーか、お客様の無茶苦茶な要望を、きちんと線を引いて断るのである。「それは、今回の案件の要望ではなかたネー」とか、言っちゃうのだ。
今回の案件の要望が、全体から見て10%ぐらいの規模の改修だったとすると、A社ってのは、その10%の周辺にある20%ぐらいも込みで、受け入れ検証をして、見つけた障害を全部今回の予算内で修正しろって言うんだよね。「だってそれ、お前らが作ったバグだろ?」とか言って。正直、そんな見積してないのに。
でも、確かにバグだし、保守契約しているしで、その中国人じゃなかった頃は、受け入れ検証時の不具合対応として、受け入れちゃっていたのである。
結果、更にプログラムの精度は堕ちていき、今回納品対象となったプログラムに割く予定だったリソースが、別の障害修正などに費やされ、さらにさらにプログラム精度が堕ち…。エンドレスなデスマーチになってしまうのだ。
それを、ちゃんと断ち切ってくれる。お客様にいい顔をしない。断る筋のものは、きちんと断ってくれる。
長い話だったが。つまり。何が言いたいのかと言うとだ。
エンドユーザーに良い顔をして、エンドユーザーとの関係を良好に保ち、ビジネスとして継続させる事がなにより重要だ。という仕事の在り様は、憲法9条を推し抱く、これまでの日本の外交の在り様に酷似していると言いたいのである。
労働者達は、断るべき事は、断るべきだと思ってるわけよ。
でも、お偉いさんは、ビジネス関係が継続した方が、労働者達が如何に苦しもうと儲かってるのは確かだから、我慢を強いるわけだ。
で、そーゆー日本人的なビジネスの在り方なんぞクソ食らえ的な、杓子定規でビジネスライクな中国人的感性で、「無茶なものは無茶アルヨ」と、当たり前のように「ノー」と言ってくれる中国人。
上記「労働者」を「国民」と、「お偉いさん」を「政府」と読み替えても、まったく違和感がない。
それで、俺はそーゆー、エンドレスなデスマーチにしてしまう、「顧客満足度重視」と言う名の平和主義に、まるで意味を見いだせないのであった。
お客様要望に寄りすぎて、こっちがキャパオーバーしてしまえば、結局お客様はお怒りになり、訴訟沙汰になってしまうのである。
なら、きちんと線引きは、したほうがいいんじゃねーのかね。
俺は、今平和主義をかなぐり捨ててる安倍総理の在り様については、最近とみに思うのだけど。それなりに好印象なのであった。
上記中国人プロパーなんだよね。安倍総理の在り様って。
エンドユーザ(中韓)とメンバー(国民)のリソース量を天秤にかけて、落とし所を探しているって意味でだけどな。
平和主義がどれだけ無意味かって事や、言うべき事はちゃんと言わないとダメな事は、実は日本人ビジネスマンならば、誰よりわかってると思うって話だ。
なのになんで、左翼って連中は「平和主義」がいいのかねぇ。エンドユーザの手先って言われて、他の社員から、蛇蝎のごとく嫌われるってのが、なんでわからないんだか。
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偽りの報道 冤罪「モリ・カケ」事件と朝日新聞 (WAC BUNKO 273)
言い得て妙ですねw
安倍さんにはおもいっきり外交問題に取り組んで頂きたいのですが、国内問題で大変そう。
昨日の国会中継見てましたけど、アホらしくて笑っちゃいました。
立憲の枝野氏、東電社長呼びつけて偉そうに上から怒鳴り付けてましたが、おいおいお前も当事者だろ。何他人事みたいに言ってんだよと思ってしまいましたね。
安倍さんの冷静な態度にキレて審議停めるし(-_-;)
野党の皆さんは、国民が納得していないと叫んでますが、モリカケ早く終わらして欲しいって国民の声は聞こえないんだろうなぁ。
日本の風景あるあるですけど、中国国内ではそういうのは無いんですかね。
日本国内で中国人に「そんなの見積もりに無いし出来ないアルよ」と言われると、外国人だしゴリ押し通用しなそう…で客は諦めそうなんですが、
中国人同士だと今後の受注のために媚売ったり押し切られたりしないのかなぁ…と。
ふと疑問に思いました。
昔、「NOと言える日本」という本があったのを思い出しました。
すみません。知っているだけで読んだことは無いです。
でもおっしゃりたい事は、こういう事なのかな
と思った次第です。