マスコミと官僚のタッグ

　ブログを書いている時に、俺は意識してシングルイシュー（問題点を１つに絞ること）にしないように心がけている。

　ほとんどの問題において、シングルイシューは有り得ないからだ。
　意外と、ネットの主張においてもシングルイシューは多くて。（「これが一番の問題点だ」ではなく「これこそが諸悪の根源」という主張ね）
　中には、ウチのブログに対してのコメントにおいて、わざと俺がシングルイシューで主張しているかのような曲解した意見をくださる方もいる。

　俺がわざわざ、シングルイシューにならぬよう、毎回意識してエントリをしているのにだ。まあ、それは置いとくとして。

　シングルイシューにすると、主張がわかりやすくなるのである。
　だから、ネット側でも、例えば「諸悪の根源は財務省」とかをベースに主張を展開したりしている。何を隠そう、俺もそんな風にきっと書いている事も、あると思う。
　でも、若干やっぱり誇張した表現なんだよな。煽るため、わかりやすくする為の。

　ここ最近の、安倍内閣叩きについて。諸悪の根源は官僚からの情報リークだという話は聞いた事はないだろうか。

　官僚は、マスコミを利用して、安倍内閣の倒閣を目指しているのだと。

　では、マスコミは悪くはないのか？それとも、官僚に軽々しく利用されているマスコミはアホなだけで、実際、一番悪いのは官僚なのか？

　確かにな。表向きマスコミってのは、嘘は絶対に流してはいけない事になっている。マスコミは、真実であるならば、報道する事に躊躇する事も、やっぱり許されないものであろう。

　とすると、マスコミは単なる道具なんであって、悪いのはそれを利用する連中だ…という観点も、わからんではないのだけど…。つーか、マスコミの連中ってのは、そこを強調する事で、自分達の所業に頬かむりをしているように思うのだけどさ。

　そう言う意味で、今日産経はなかなか勇気をもった記事を掲載したなと思った。

【産経抄】「とにかく安倍をたたけ」の大号令　新聞業界の「不都合な真実」　８月２６日
http://www.sankei.com/affairs/news/170826/afr1708260001-n1.html

　コラム欄とはいえ、なかなか掲載できるネタではなかったであろう。
　つまりな、これは、「今回の加計／森友学園ネタは官僚の反乱である」という通説が間違っている事の証左なのではなかろうか。

　官僚が、マスコミを利用したのではないのだよ。マスコミも、官僚のネタを自分達の意思で選択しているのだ。
　官僚とマスコミは、「どっちの方が悪い」ではない。「もっていきたい方向性が同じ」なのだ。どっちも、安倍内閣にとっては敵なのである。

　まったく。勘弁してほしいものだ。
　本来であれば、この安倍内閣の倒閣を目的とした意図的な情報リークを行う官僚について、マスコミは国民へと公開し、疑義を呈する立場ではないのかよ。


人気ブログランキングへ　※いつも応援ありがとうございます！

エコカー技術の最前線　どこまでも進化する燃費改善と排出ガスのクリーン化に迫る (サイエンス・アイ新書)