あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

悪魔の証明

2009年01月02日 15時43分32秒 | 国内の事件
 「ザ・経済闘論」という日経系の番組がある。
 2007年12月28日に放送された、「膨らむ世界経済のリスク」に、リチャード・クー氏と竹中平蔵が出ていたんだが…。
 
 この番組の中、竹中氏は一貫して

「日本は景気が回復し、経済のパイが大きくなっているんだから、構造改革を推し進めるべきである。」

 と主張し、

「郵政のような莫大な資金が自由に使えるのは重要だ」

 と繰り返している。

 その後、竹中氏は、ダイヤモンド・オンラインでの「竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方」にて、2008年4月21日、

「日本郵政による出資なら米国政府系ファンドより安心」

という事で、郵政による救済を主張する。

 さらに、

 【ロイター】米サブプライム問題、経済の根幹揺るがす事態とならず=竹中前総務相

 米サブプライムローンの問題は大した問題にはならないと、2008年8月に言及。

 ここまでの、竹中氏の主張を整理してみよう。

・日本の景気は底堅い。
・だぶついている世界最大の投資マネーである郵政は、アメリカに投資すべきだ。
・米サブプライム問題は大した問題じゃない。


 基本的に、日本は景気がいいんだから、アメリカを助けようという論調なんだな。まあ確かに彼の言は、俺も間違っていないと思う。
 しかし、2008年10月27日の、ダイヤモンド・オンラインの「ニッポンの作り方」の、竹中氏の台詞はどうかと俺は思う。


「そうですね。私も年初から「これから経済が本当に悪くなる」と言い続けて来ましたが、やはりその通りになってしまいましたね。」


 どの口が言うかこいつは!と思った。
 こうやって時系列で並べると、こいつの言う事は、分析としては一流なんだが、言っている事が流行っている占い師みたいだと思ってしまう。
 どこで、こいつは「経済が本当に悪くなる」みたいな事を言っているだろうか。こうやって時系列に発言を並べると、とたんにペテン師じみてくる。

 そりゃまあ確かに、「構造改革やんないなら、景気は本当に悪くなる」みたいなニュアンスの発言はあるにはある。頭はいいのかもしれないけど、

俺「アンタ、あん時日本の景気はよくなってるって言ってたやん!」

平蔵「いや、それはそういう意味じゃありません。ボクはボクの言うとおりにしていかないと景気は必ず悪化すると言っていました。ボクの言うとおりにしていれば、景気はさらによくなっていたはずです。」

俺「(くっ…)」


 みたいな感じで、絶対非を認めない気がする。

 「自己中心帝国主義」と言ったところか。自分の言った通りの政策が取られずに景気が悪化した場合、「俺の言うとおりにしてれば成功した」と断言すれば、聴衆は竹中の政策が成功しない事を証明しなければならなくなるという、「悪魔の証明」を押し付けられる。

 韓国人従軍売春婦のみなさんや、南京大虐殺謝罪要求者達の事を、ある人が、「被害者帝国主義」と定義していたが…。言い得て妙だ。

 竹中や、元従軍売春婦のクソババアみたいな、悪魔の証明を押し付けるタイプの人を、信用するべきではないと俺は思う。


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