あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

資本主義者と社会主義者

2019年10月13日 15時56分22秒 | 政治(国内・その他)
 ファーストリテイリングの柳井社長が、怒りに震えてインタビューを受けていた。

 

 ご存知の通り、ユニクロの社長である。

【日経】柳井正氏の怒り「このままでは日本は滅びる」
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00357/?P=2

まずは国の歳出を半分にして、公務員などの人員数も半分にする。それを2年間で実行するぐらいの荒療治をしないと。今の延長線上では、この国は滅びます。邱永漢さんも亡くなる前に「日本は政治家と生活保護の人だけになる」と言っていました。

 ガチで思う。日本で経営者なんぞというヤクザな商売をやっている連中は、無論例外は存在するだろうがおしなべて外道であると。

 荒療治というのであれば、公務員の給与をもう少し下げて、公務員の数を少なくとも倍にすべきであろう。
 つまり、柳井氏と完全に逆の主張である。

 日本は、公務員の数があまりにも少なく、かつ給与が高すぎるのである。
 少し古いデータだが、きちんと根拠もある。

【ニューズウィーク】日本の公務員は先進国で最も少なく、収入レベルは突出して高い
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/10/post-5959_1.php

 2016年の時点で、日本の公務員の少なさと収入の高さは、上記58カ国の調査で、モロッコに続き2番めである。少なすぎる。
 調査対象の中で、この傾向はモロッコと日本だけの特徴だ。

 日本では、なんでもかんでも民営化民営化と叫ばれる。健全な競争で腐敗を一掃しようと。そこには、均一にそこそこ優秀で、なんだかんだとルールを守る事を強要する日本の社会に対する、政治家・経営者の甘えがある。

 誰もかれもが民間で働けると思ったら大間違いだ。日本国民の優秀さにあまえんな経営者。

 お陰様で、日本のセーフティーネットは極端に過ぎる。俺の物言いも極端かもしれないが、まるで「民間で仕事して生きていけるか」「生活保護か」の2択のようだ。

 だいたい、ファストリの柳井氏といえば、自前の会社のデカさをいいことに、下請けに対して理不尽で容赦がない記事を見たことがある。

【アスキー】ユニクロを特許侵害で訴えた下請け社長語る「ゼロ円でライセンスを要求された」
https://ascii.jp/elem/000/001/953/1953461/

 上記記事は、

・ユニクロがレジの特許を侵害した

・数々のユニクロ側の理不尽の末に係争に発展

・さらに数々の嫌がらせの末、ユニクロ側に分が悪いとわかると「ゼロ円ライセンス要求」


 というお話である。
 こーゆーのを、「殿様商売」というのである。ユニクロの柳井氏や、ソフバンの孫正義氏を見ていて思うのだが、日本人から搾取する事だけを考えているように思える。
 柳井氏が怒り心頭で不機嫌なのは、言うまでもなく、ユニクロの主戦場である韓国で、日本製品の不買運動のターゲットにされ、大きな不利益を負ったからである。呆れるほどに、自分の城の事しか考えていない。
 つまり、今の日本の政治が自分にとって不利に働く事を知っており、それが許せないのだと思う。

 そして、自分の「知名度」を利用し、バカを扇動し、ただでさえ足らない日本の公務員を減らすなど、クズい事をやろうとするのである。
 柳井氏が日本の政治を牛耳れば、むしろ日本は跡形もなく滅びてしまうだろう。というか、日本が日本という体をなさなくなるだろう。

 本来、公務員なんて職業は、もっと給与が安くていい。そして、民間であぶれた人々のセーフティーネットであるべきではないのか。

 引きこもったり、発達障害だったり、あるいはグレーゾーンな人たちが、できるような特化した仕事を、「国」という大きな枠だからこそ用意したりできるもんじゃないのかね。

 別に、ロシアや中国みたいに、半数ちかくが公務員をしているような、社会主義国家的な事を言っているわけではない。
 ただ、柳井氏のような人に、マクロ経済を語らせてはいけないと、強く認識する事となった記事であった。

 それと同時に。
 俺は仕事をする上で、予算等のカネに近づけば近づくほど、人間が腐っていくような気がして、管理職を辞退した者なんだが。(現在技術系ヒラ社員)
 そーゆー、「カネに関わること」を拒否した俺に、決して柳井氏とかは「経営」についてを語ってほしくないだろうなぁと思うのであった。

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