AKB48の炎上マーケティング

【はてな】炎上マーケティングとは
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B1%EA%BE%E5%A5%DE%A1%BC%A5%B1%A5%C6%A5%A3%A5%F3%A5%B0


【α】【AKB48】高校教科書 「kawaiiを世界共通語に普及させたのはAKB48である」
http://alfalfalfa.com/archives/5344437.html

　うそはいけません。つーか、どこから突っ込んだらいいのやら…。

　まず、ソースのどこに「kawaiiを世界共通語に普及させたのはAKB48である」と書いてあるのだろうか。
　せいぜい、「AKB48を“kawaii”の代表として紹介した」程度ではないか。






　AKB48が「kawaii」を普及させたのなら、AKB48の活動開始元年である2005年以前に、「kawaii」を意識した海外イベントなんぞないはずだが。
　わりと簡単に、ぐぐると捜す事ができる。

【mon-paris】FONDATION CARTIER
http://jp.mon-paris.info/contents/branche/oyv_expo0209.html

　こっちはパリを紹介するブログ。2002年9月の記事で、「Kawaii! Vacances d'ete展」というイベントを紹介していた。

【エル・デコ】
http://www2.elle.co.jp/deco/magazine/71/



　こっちは2004年4月号の（自称）世界で一番人気のあるデコレーション雑誌なんだそう。これは日本語版の表紙なんだが、表紙に「kawaii Goods」とある。

　また、ヤフー辞書を検索してみると、kawaiiは新語として2004年6月10日に追加されている。

http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2004000324

英語には「cute（キュート）」があるが、これは気が利いてかわいらしいさまや、活発な女の子を形容することばで、日本製のアニメ・キャラクターの多くがもっている「幼さに根ざした愛らしさ」というニュアンスを含んでいない。

　とあるので、世界共通語という認識にしたのは、おそらくは日本のサブカルなんだろうね。

　ちなみに「kawaii」で画像をぐぐってみると、AKBどころかアイドルすらほとんどかからない。アニメかキャラクターか、アダルトビデオがヒットする。

　そんな訳で、kawaii＝AKB48みたいな英語の教科書だが、ないわー。それはないわ。
　そして、２ｃｈのスレタイの「kawaiiを世界共通語に普及させたのはAKB48である」という行間読みもおかしいわー。それもないわ。

　この件、

「高校の教科書が「AKB48がkawaiiを普及させた」と嘘を書いている」
「kawaiiについてネットで上記デマが蔓延してる」

ばかりがクローズアップされているような気がする。

　本来、「kawaiiの現在の代表としてAKB48を紹介はピント外れ。kawaiiの初期の語彙から大幅にずれている。おかしい」という理由で叩かれなければならないはず。
　行き過ぎたスレタイで、なんだか

「デマ多きネット」

　という方向にねじ曲げられそうな気がするのは気にしすぎだろうか。
　なんかね、最終的に炎上マーケティングじゃないかなぁと。