あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

世界はアメリカ終了の話題で満ちている3

2008年10月06日 22時25分22秒 | 経済
 終わっているぜアメリカ。いやマジで。

 あ。最初に言っておくけど、アメリカは絶対に潰れない。基軸通貨ドルの後釜が出てこない限り、それは無理なのだ。

 基軸通貨ドルの後釜の条件は、確かな軍事力と信用度と、豊かな内需だ。
 資金の海外流出を食い止める為に市場を開けたり閉めたりしているロシアとか、様々なカントリーリスクを持っている故に資金流出中の中国等、共産圏軍事大国は市場経済活動で信用失墜中でお話にならないし、ユーロだってバブル崩壊中であり、対円ではぐんぐん下げている。

 円は、経済面では基軸通貨たる資格があると思うのだが、こと軍事面で弱い。北朝鮮が核ミサイルを一発落せば、いきなり中国が宣戦布告すれば、即座に円は大暴落するだろう。
 代わりがいないんだから、世界各国は、アメリカに倒れられてはたまらんとばかりに、アメリカを支える。

 すると、アメリカは足らない紙幣をガンガン輪転機回して増刷すればいい話なのだ。
 ところが、みんな自分の事で手一杯だから、必死で資金を確保する。刷っても刷っても金融機関に金が集まるばかりで、金が経済を回さないのだ。

 こうなると、どう考えても過剰にドルが存在する事なる。
 基本的に、自分を守ろうとする金持ちが溜め込んでいるはずで、そいつらを救済する為に、公的資金を注入しようとしたのが、この間アメリカの下院で否決された奴である。
 そりゃまあ、この法案が通らないとなると、自分達の給料に最終的に回ってくるのがわかってても、許せないもんだ。

 そこで、民主党系の闘う映画監督、マイケル・ムーアがアメリカ救済プランを打ち出した。
 以下、「株式日記」さんからの引用。マイケルムーアの声明の訳文だと思われる。

【年収100万ドル以上の全ての夫婦は5年間10%の追加所得税を支払え。 マイケル・ムーアの救済案】
 http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/37f9e8474c770bf8dfe6005197174dc1

『400人のアメリカの最裕福層、そう、「たったの400人」が底辺の1億5千万人を全部合わせた以上の財産を持っています。最裕福400人が全国の資産の半分以上を隠匿しているのです。総資産は正味1兆6千万ドルになります。ブッシュ政権の8年間に彼らの富は「7千億ドル近く」膨らみました。7千億ドルはちょうど救済資金として我々に支払いを要求しているのと同額です。彼らはなぜブッシュの下でこしらえた金で自ら救済しないのでしょうか!』

 と言う訳で。マイケルの4つの提案は、以下の通り。

1.ウオール街で、承知の上で今回の危機到来に加担した者を犯罪者として起訴するため、特別検察官を任命せよ

2.年収100万ドル以上の全ての夫婦と年収50万ドル以上の独身納税者は、5年間10%の追加所得税を支払う

3.株主はみな愛国的米国人であるから、四半期の間配当の受領を辞退し、その分を財務省による救済資金の足しにする

4.米国の大企業の25%は現在連邦所得税を全く払っていない。企業からの連邦税収は現在GDPの1.7%であるが、これは1950年代には5%であった。もし企業の所得税を1950年代の水準に戻せば更に5千億ドルが出来る。

 遡及法まであるこの意見。実にムチャクチャなんだが…。
 残念ながら、搾取されている側(アメリカの中流~下流層)にとっては、なかなか説得力がある。

 国というものは、金持ちほど優遇せねばならないものだと、俺は思っている。
 税金を一番たくさん払ってくれるのは金持ちだからだ。
 マイケルムーアの考えを実行に移すと、多分金持ちの大半は、シンガポールとかの金持ちを優遇する国へ脱出するだろう。
 そこで初めて、アメリカが終了する事になる。

 で、冒頭に戻る。
 「終わってるぜアメリカ…」

 そう。マイケル・ムーアのこの案が、やたらと中下流世帯の心を鷲掴みするのであれば…。
 アメリカの未曾有の危機は、まだ続くという事だ。

 繰り返すが、アメリカは潰れない。
 風邪を引いたアメリカのばい菌が、全世界を覆い尽くして、抵抗力のない国から破綻していくだろう。

 一番手はどこかな。日本から世界を眺めている分には韓国が目立って危ないんだが…。ロシアかな。


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