東北地方には鹿(シシ)踊が広く分布しておりますが、我遠野地方においても鹿踊或は獅子踊と称する郷土芸能が伝承されております。
遠野では幕踊系鹿踊がほとんどで、太鼓系鹿踊はメディアを通じてとか、市外の大きなお祭りに行かなければほとんど観ることがない郷土芸能という位置付になろうかと思います。
太鼓系鹿踊は主に旧伊達藩、現宮城県~岩手県南部に多く伝えられておりますが、この度、遠野郷八幡宮で太鼓系鹿踊での3流派4団体が相互の交流も含めて神殿に奉納ということで出かけてまいりました。
今回は、堅いことは云わないで、まずはダイジェスト的に写真で、各団体の演舞の様子をお伝えしたいと思います。
まっ、今回が最初で最後のエントリーになるかもしれませんが、とりあえず2弾まではエントリーする可能性はあるかもしれません・・・(-_-;)
行山流湧水鹿踊
(遠野市宮守町達曽部)
幕踊系がほとんどの遠野にあって唯一の太鼓系鹿踊が伝承されている。
背の「ササラ」は鳥の羽根が用いられ、笛や子供達による踊手が付く
春日流八幡鹿踊
(花巻市石鳥谷町八幡)
装束が豪華で踊りは重厚な印象も・・・
行山流舞川鹿子躍
一関市舞川
躍動的というか跳ぶ演目をお披露目ということで・・・
金津流石関獅子踊
(奥州市江刺区稲瀬)
こちらも躍動では負けてはいない
素晴らしい演舞でした。
地元遠野の鹿踊であれば、次の場面はこれだな・・・とか次の動きは読めるのですが、太鼓系は確かに馴染みもなくて次の動きも推測できなかった場面がほとんどでしたが、それでも演目内容は遠野での鹿踊と類似する内容なので、ルーツは、おそらくほぼ一緒なんだろうなと思いました。・・・
それと・・・
躍動的な演目というか動きは皆無で単調なテンポかなと勝手に思い込んでましたが、重さ15キロにもなる装束を身に着け、しかも太鼓を叩き、さらに歌まで・・・そして遠野郷しし踊、上郷や青笹しし踊りも顔負けの躍動的な演舞を直に体験、考え違いをしていたと反省しているところです。
ほんと恐れ入りました的で、素晴らしかったです。
演舞が終わり参道を往く光景
まさしく壮観という感じですね。
またこのような機会があるのなら、今度は遠野の幕踊系団体も交えての奉納及び交流会を期待したいですね。
幕踊系と太鼓系の違いなんていうのも直で観てみたいと思うのは吾輩だけでしょうか?
白迫撃砲で狙い撃ち・・・笑
関係された皆さま、お疲れ様でした。