経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

あきない

2006年12月06日 | Weblog
やはり、1ページがせいぜい。いやそれもおぼつかない。別のソフトに長い間なじんできた分、想像以上にビルダーでのHPの改築に手間取り、まごつく。なまじっか、なじみがあるために、だろう。
 
そうか。これが革新の難しさか。「こんな当たり前のこと、それも金がかからずすぐやれることで、やれば大きく増収増益になるのに」、と大きなニンジンを手にかざしながら、話をするのだけれども、ほんとに実践してくださるのは、ほんの一握り。「しゃあーないや」、と思っていたが、こうして長く使っていたソフトにすら、囚われ、縛られる自分自身を昨日一日、現実に体験して、改めてわかった。

昔、植木等が歌っていた「わかっちゃうるけど、止められない」だ。
 ひねくれの私は、そんなことあるかい、という思いもあって、たばこをやめること試みた。ちゃんとやめることができた。酒も、自在にコントロールすることにした。これもうまくやっている。1月やめて、1日のみ、また3日休んで7日飲む。自分の意思で自在にできる。
 こうしたことが自分の慢心だ。その証にたかが「ソフト」に、縛られているではないか。

昨日、青森・黒石商工会議所の三上課長からメール。7日に私が、エキスパートでアドバイスしたKさんが、さっそく改革に取り組まれているとのご報告だ。
 はっ、と思った。「Kさん、すごい」。
30余年つづけてきた「やり方」を、わずか2時間程度の話で、変えられる!
 「Kさん、すごい」
 
 難しいのは、自分のなかにいつの間にか滞積された保守性、慣れ。そしてそれらが怠慢やリスクを生む。
 その怖さがわかっているから、たとえば事務所のレイアウトや、ものの置き場所を変えたり、機器の設定を手動にしたり、リモートにしたり。パンツを右足からはいたり、左足からはいたり、ワードをつかったり、一太郎にしたり、できるだけそうしたことに陥らないように日常の生活で、対策は講じているのだが、実はそのこと自体がマンネリだったのかも、しれない、とおもった。
  
 たしか、あの白圭が、と思い、確認した。

 「人を助ければ、自分が助かる。(中略)助けてくれた人に礼を言うより、助けてあげた人に礼を言うものだ」(宮城昌光著「孟嘗君」5巻P270-271 講談社)。
 
 Kさんに、お礼を言いたい。それを知らせてくださった三上さんにも。
おかげで1日棒に振っていなかったことが、わかったことも添えて。

 商いって、いいな。売った人から教えてもらえるから。
 飽きない、って怖いな。頑迷のおおもとになるから。