首相のビデオメッセージ

　共生社会と人権に関するシンポジュウムでの岸田首相のビデオメッセージを聞
いた。
　ものすごい違和感を覚え、怒りを感じた。
　まるで日本国民がマイノリティの方に不当な差別をしている悪い民族だと世界
に宣言しているようなメッセージである。誰一人として彼らに対して差別行為を
行っていないとは思わないが、次の表現は日本人全体に対する間違った先入観や
偏見を世界中の人に持たれてしまうと危惧する。　　　　　　　　　　　　　　　　　
　『残念ながら、わが国においては、雇用や入居などの場面やインターネット上
において、外国人、障碍のある人、アイヌの人々、性的マイノリティの人々など
が不当な差別を受ける事案を耳にすることも少なくありません』
　これが日本の首相がいうことでしょうか？
　首相のメガネを通すと自国の中に違う世界が見えるようだ。さらに続けて次の
ように演説、『近年、外国にルーツを有する人々が、特定の民族や国籍等に属し
ていることを理由として不当な差別的言動を受ける事案や、偏見等により放火や
名誉棄損等犯罪被害にまで遭う事案が発生しており、「次は自分が被害に遭うの
ではかいか。」と、日々、恐怖を感じながら生活することを余儀なくされている
方々もおられます』とはあまりにも世間を知らなすぎるといいたくなる。川口市
でのクルドの騒動で日本人の市民がどれだけ不安に思っているかも知らないのだ
ろうか。
　国連が唱えるSDGsの十七の項目にしても、日本では昔から実行してきている
ことばかりだ。いまさらLGBT法などは必要もないと思っている。
ジャーナリストの山口敬之氏の言によれば、岸田首相のこの演説はエマニュエル
米国大使、さらに言えばバイデン大統領、米国民主党に言わせられているとの
ことである。国賓待遇での訪米に報いるためにも胡麻をすっておく必要があるの
だろうか。米国会でウクライナへの援助の肩代わりなんて言わないでほしい。