しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

吉本興業の戦略

2011年05月14日 15時24分00秒 | ニュース・テレビ関係

4/28のTVQのカンブリア宮殿で吉本興業の社長、大崎洋氏が出演されていた。大阪に本拠地を置き、80年代の漫才ブームやM-1などの平成のお笑いブームを起こし、東京よしもとを作り、東京進出をはたした。そんな2009年に大崎氏が吉本興業の社長になられた。今、空前のバラエティ番組み黄金時代である。その番組の司会はほとんどが吉本興業所属のタレントさんであり、出演者の中にも、同社のタレントさんが必ずといっていいほど出演されている。よしもととジャニーズがなければ、テレビ番組はできないかのようだ。

東京進出に成功したよしもとの大崎氏の戦略は、日本の完全全国制覇とアジア進出だ。

今年も3月に沖縄で吉本興行と在京5放送局の共同制作映画を発表上映を中心としたイベント「第3回沖縄国際映画祭」が開催され好評を博した。作られた作品は今年秋からj全国または各地で上映される。ちなみにこの沖縄国際映画祭のコンセプトは「Laufe & Preace」です。

「笑い」には、人間らしい生き方のエッセンスが、ギッシリつまっています。

「笑い」には、ストレス社会の不安や緊張から人々の心を開放する、パワーがあります。

「映画」もまた、様々な表現スタイルを通して、生きる喜びや勇気を、私たちに与えてくれます。
“Laugh&Peace”で、「笑い」、「楽しい」、「平和」な気分になっていただきたい。
これらは、国境や人種を越える、万国共通のキーワードです。

(HPのLaugh&Peaceコンセプトより抜粋)

 

ということで、第3回沖縄国際映画祭は震災後多くの国内の大きなイベントが中止になるなか、震災後1週間後の3/17から開催予定だった、同映画祭を敢行することを決定した。以下はその決定の趣旨を伝えるための大崎社長の開催する旨のHPからの抜粋だ。

(沖縄国際映画祭は)「ラフ&ピース(Laugh&Peace)」の精神のもと、笑いと笑顔を通じて、世界中のみなさまの心に平和と幸せをお届けすることを目的としております。
 「笑い」というものは、元来、人を思いやり、支え合うという気持から生まれるものであり、一人一人が誰かと「つながっている」こと、誰かが「そこにいてくれる」という実感を分かち合うことで伝わっていくものであり、それは、「生きていく意欲の交換」でもあると、私たちは考えています。
 沖縄国際映画祭としては、人々の顔から多くの笑顔が消えようとしているこのようなときであるからこそ、さらに、「エール,ラフ&ピース(Yell ,Laugh&Peace)」をコンセプトとし、被災地への募金活動をはじめとしたチャリティーのほか、被災地から遠く離れた沖縄の地から被災者のみなさまのもとへ、地元沖縄のみなさまや国内外の出演者・関係者からの数多くの「心のつながり」と「エール」をお届けすることを趣旨と致します。

日本の「笑い」を牽引する企業の社長だからこその決断だったように思う。「日本を暗くしたらあかん!!」というような思いを感じた。

 

地震で吉本の活動は目立たないが、「Laugh & Peace」という言葉が世界に共通するキーワードになりうる気がする。

なぜなら、これらの動きとは別に、地方自治体とコラボして映画を作っているケースもある。地方の人々と吉本の人がいっしょになって、映画作りをすることで、地方の再生を試みている。日本では無名な村の名前が全国に知られ、こんな田舎に全国区のよしもとのタレントが来てくれた、と村民がやる気や元気を出すきっかけになったりと、笑いの新しいエネルギーが村の再生という希望を生み出している。

また夕方のニュースで、吉本では今年から新人タレントに各県への担当タレントを派遣するプロジェクトを決定して発表していた。

また、中国の地方都市とコラボして映画を作りたいとカンブリア宮殿で中国の偉い人と握手していた。

日経のHPでは、日本の敢行や物販の番組を中国テレビで5/7より毎週金曜に放送するとあった。

アメリカでも番組を作っているらしい。

大崎氏は笑いで世界とビジネスしようとしている。また、日本の文化を世界に伝えようとしている。ハリウッド映画に吉本の映画がコンテンツとなっていたり、ハリウッド映画に吉本のタレントさんが出演していたり、世界中のバラエティ番組に吉本のタレントが出ているのが珍しくない時代が、そう遠くない未来にやってくる気がする。

これから吉本のお笑いタレントを目指す若者は外国語を話せることが条件になるかも。

 

吉本は世界戦略を始めている。日本を世界で売らんと、日本は豊かにならん。国内でいくら競争しても日本は1円も儲からんことを、知っている社長がいかに日本に少ないかをもっと、マスコミは報道したほうがいいと思う。地方再生は、地方からいかに世界へ売れるものを作るか、いかに世界とビジネスするかを考えないと日本は儲からないのだ。

そして、世界に売れるものを作ると、それが地方の誇りになるのだ。

田舎の一市民が何を偉そうにと、批判の言葉が聞こえてきそうだが、糸島には世界に売れるものを作れるアイデアがいっぱいあります。今日はここまで。