しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

食糧自給率低下で農業の展望

2008年04月18日 06時01分15秒 | 今日の天気・夕日・散歩等
NHKの視点論点という番組で東大の鈴木宣弘という先生が「食料自給率向上の課題と展望」という演題の講演をしていた。日本に農作物の関税の自由化をせまってきている欧米諸国は自給率100%以上の国ばかりで、自国の農業はガッチリ保護貿易の関税政策をとっているし、日本とオーストラリアと比べてみれば規模が1:1000くらい違うし、規模では太刀打ちできない。写真はコメ関税撤廃の影響試算の表だ。短期的にはコメの関税の自由化で消費者は約2兆円の利益を得るが、生産者である農家は約1兆円のマイナスとなり農家が減ってさらに日本のコメ自給率95%から1.4%に低下し生物の多様性はそこなわれると予測。水や土地の環境を守ってくれている農家を農作物の消費者である国民が声を大きくして守るべきかどうか、討論するべきだとのこと。ガソリン税や食料高騰、保険料負担増加のなどの消費者いじめの時期に、関税撤廃をすればたちまち日本の農業は壊滅するだろう。政治家にこのことがわかっているのだろうか。