石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

お米の種、発芽、育苗中

2023年05月15日 | 田んぼ・お米作り講座
※今年は団体(グループ)の受入れがないため、まだお米作り講座の募集を継続しています。興味のある方はぜひお申し込みください。4月1日のブログをご覧ください。

毎年ほぼ同じ日(4月29日)に種もみを水に浸けます。
GWは苗を育てる箱に土を入れたり、芽が出た種もみを蒔きます(5月8日)。
育苗箱を重ねビニールに包んでおくと暖かく1週間しないうちに芽が伸びてきます。その状態になったら水を張った田んぼの一画に箱を並べ(5月14日)田植えのころまで苗を育てます。
まだ弱々しい芽が伸びたての苗も数日すると緑が濃くなりグングン成長していきます。

雨が降ると用水からの水を止め、加減を見ながら水を入れたり…苗が乾かないようにと常に水に気を使います。

水を張る準備をするとカモがつがいで飛来。カエルも一斉に鳴き始めます。田んぼに住む生き物は毎年我が家の田植えを待っています。

この先の田植迄の準備も稲刈りまでの管理も気を抜けません。台風や大雨など自然に起こることはどうにもコントロールできませんが、お水の管理は生育や生育段階に応じてコントロールしていきます。
父が亡くなりお米作りも私にバトンタッチして6年目。毎年何かしら色々失敗しています…昨年はトラクターを用水の水で洗っていたらタイヤがぬかるんで沈みトラクターを大きく傾かせて脱出不能の状態にしてしまったり。父は大型のトラクターは重量があるから田んぼに水が入ると使用していませんでしたが、作業効率が早いからと小さなトラクターでやらず父のやり方を無視したばかりに起きた失敗です。田んぼにはここがぬかるみやすいとか乾きやすいとか特徴があり、そのようにやっていたのにはちゃんと理由があり自分なりに変更してたらダメなこともあるのだと学びました。失敗をして色々な事を学んでいる最中です。だからこそ収穫は喜びであり、一人ではできないので関わる方々の協力に感謝なのです。

東京には作物を作る耕作地のうち水田は4%程と言われています。農園がある日野市も区画整理や相続で田んぼがなくなっています。道路沿いの我が家の田んぼは足を止めてしばらく見ている方も多く作業をしていると声をかけられます。「田んぼの景色が楽しみなの」「頑張って田んぼを残してね」など、それらの声を励みに地域の欠かせない風景として続けていきたいです。そしてこの田んぼに多くの方が関わることで、子どもたちやお父さんお母さんたちが田んぼを身近に感じて「石坂さんちの田んぼ」が次世代へ残るように応援ください。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする