石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

お雛さま

2017年02月22日 | 畑から
今年もお雛様を飾りました。春になり、桃の節句が近づくと「お雛様出さなくては・・・」と。一時、飾らない時期もありましたが古民家の生活空間にはお雛様が良く似合います。季節感を感じる和の象徴ですね。本当は明日雨でなければタイからのお客様をお迎えする予定でした。残念…見ていただきたかったです。
日本は最近、イベントは年間通して和洋折衷。子どもはどれが日本古来の行事で外来がどれかなんてわかるはずもなく(笑)。きっと日本だけじゃないでしょうか。楽しんでいる大人はわかっているから良いですが子どもたちには「和」を感じることでイベントを区別して日本の伝統行事を残し伝えてもらわなくては。
お団子作りも昔は家庭で作られていたおやつです。買うのが当たり前の時代ですが、素材のシンプルさがかえって新鮮に感じます。


3月4日 【お団子作りと絶品おかきの試食】の催し行います。
●日時 3月4日(土)雨天中止 10時集合 12時解散
●参加費 恵みの会会員 1500円(1人分お団子材料・おかき) 500円(同伴見学のみ)
        一般  2000円(上記同じ) 500円(上記同じ)
●持ち物 おぼん(団子をこねるため)、お皿、フキン、エプロン、飲み物など

申込は2月28日まで 090-2910-6506(18時から20時)

お団子はうるちの米粉を製粉したものを使用します。原料はお米100%なので、お腹いっぱい食べてしまった時は1食抜けばよいだけ。お米ってお団子にもなるのだと知る良い機会にもなりますよ。かまどで茹でて、アツアツを食べましょう。
おかきは我が家の子どもたちが大好きな「おばあちゃんの手作りおやつ」です。お餅をのしたものを干して、油で揚げたもの。甘辛くしたり、しょうゆ味もありで+我が家のラッカセイが加わると止まらない・・・。ぜひ味見をしてみてください。
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くず掃き

2017年02月16日 | 畑から
裏山の雑木林には毎年ふかふかになるほど落ち葉が堆積します。落ち葉を掃く作業を「くず掃き」と言います。
今年も野菜の有機質堆肥作りと雑木林を管理・手入れするために落ち葉を掃きます。今年ほど、この作業は我が家が農家を続けるためにもやらなくてはいけない作業だと感じたことはありません。1年でも落ち葉掃きをしなければ落ち葉は堆積しすぎてしまうし、裏山散策も歩きにくいし、植物も日が当たらず芽を出さなくなったり、一年中裏山から落ち葉が吹き落ちてくるし・・・。野菜の堆肥を購入することになったらふんだんに使えないから化学肥料に頼ってしまうし、落ち葉堆肥の美味しい野菜の味が変わってしまうだろうし・・・。色々なことを考え、母がよく言う石坂ファームハウスは「循環型農業」が成り立っているのだとやっとわかった気がしました。
 
農家の仕事は野菜を作るだけではなく、その周りの屋敷・庭・田畑、伝統や習慣などを毎年の作業や行事として行うことで継続・維持していくことが本当の農家なのかと。

くず掃き・・・とても大変です。でも、続けていかなければいけない作業。畑には超山盛り落ち葉の山。堆肥になるころには5分の1にかさは減ります。我が家と農園の1年分の堆肥になります。
明日はボランティアさんたちと農園の方々にお手伝い要請。とても一人ではできません・・・よろしくお願いします。
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お餅つき

2017年02月09日 | 体験講座
1月は幼保園などほぼ毎週がお餅つきの日でした。
お餅は一年中、お店で売られていますが我が家では冬の食べ物です。
つきたてのお餅は市販品のお餅とは違う風味や食感があります。テレビのCMのような伸びるお餅ではありません。お水の加減で違ってくるようですが、商品でないので「かさまし」する必要がない分お水は手水程度。もち米の味がするのです。
最近は若いお母さんの経験不足?なのでしょうか。「お餅は子どもがのどに詰まらせるから食べさせない」というお話を聞きすごく驚いてしまいしました・・・。でも、つきたてお餅を食べた人の感想を聞くと市販品のお餅は伸びるので、のどに詰まらせやすいかもしれません。
「ぺったんこ!ぺったんこ」と大きな声で子どもたちはお父さんを応援します。お餅つきは共同作業。大勢の人の手があってできる作業です。子どもたちも周りからの掛け声で「ぺったんこ!ぺったんこ」と重たい杵を持ち上げます。この一体感が大人も子どももお餅をつきあげた達成感、食べておいしい満足感、食べすぎなくらい食べても消化が良い有難い食べ物ですね。お餅つきは日本の伝統行事や文化、伝統食なので次世代にも続いて欲しいと思います。

昨日は大学生の方々が農園に体験に来ました。普段は都会での学生生活ですから、東京なのにこの田舎な感じに驚いた様でした。あと何年かしたらパパママになる彼らたち。親になった時にその子どもたちにもぜひ農家と農業を身近に感じる体験をさせてほしいです。「虫がダメ・嫌い」「土は汚れるからイヤ」「日焼けしたくない」は独身時代だけの言葉にしてくださいね。子どもたちの興味や行動の可能性を親が狭めてしまうような気がします。せめて農業体験に来た時だけは、どっぷり子どもにお付き合いください・・・。

一昔は3kと言われた仕事。汚い・きつい・キケン?…今でも汚れる作業だし、外作業は暑いし寒いし、今時期手は荒れてひどいし、何も変わらないですよ!最近は農業は素敵ってプラス印象ばかりですが農業の大変さや苦労も伝えられたらと思います。
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3年生の昔の暮らしの授業

2017年02月03日 | 生活
毎年、近くの小学校の3年生が「昔のくらし」について古いものを見学に我が家に来ます。古い物…時代の枠にとらわれずとにかく農家は古いのもが沢山あるのです。かなり、古い納屋を壊した時に処分しましたが、それなりの意味のありそうなものは捨てずにとっておきました。火鉢・アイロン・お椀・ダイヤル式の電話・・・今の子どもたちにしてみたらダイヤル式の電話だって見たこともない昔のもの(笑)
子どもたちの質問に母が答えます。昭和20年30年代のころを思い出しながら、母も当時を振り返ります。牛や馬が今やトラクターに変わり、竹製品はプラスチックに変わり、お風呂もご飯も薪を使い・・・。話を聞きながら、私でさえ便利時代になったと感じます。便利でなかった時代だから、準備や支度も多く子どもたちはそれを手伝うのが当たり前だったそうです。家族が協力しないと生活できない時代は家族で助け合いきずながしっかりしていたのでしょうね。おばあちゃん世代のお話を聞いて、子どもたちはどのように感じたのでしょうか。

いまだに我が家では裏山の落ち葉掃きに使用する竹の背負いカゴを子どもたちが背負う体験を用意しました。重くて大きくて、フラフラになりながら多くの子どもが背負いました。プラスチックは軽いけど、割れたら粉々になり壊れたら直せない場合がほとんど。でも竹製品は修理しながら長く使うことができる素材です。モノを大事に長く使う事も、いまどきの子どもたちに伝わると良いと思いました。
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