石坂ファームハウスの『都会の田舎をおすそ分け』

多摩丘陵の自然豊かな里山から、その恵みを大切にした農家の暮らしをお伝えします

イチゴ栽培のテキスト

2020年09月29日 | 畑から
露地イチゴのおいしさは今でも忘れません。父が宝交早生を栽培しボールいっぱい収穫して、食べて。
昨年は東京都の新ブランド「おひさまベリー」を試験的に栽培挑戦。その前の年に少しだけイチゴ栽培をしていたので栽培に手を挙げました。
家の光協会の出版物「やさい畑」に~農家400年 石坂家直伝 旬の野菜作り講座~が連載されていたのが2014年ごろ、父が亡くなり栽培について聞きたいことがあるときはこの雑誌を開きます。その年の秋号には「イチゴ」の栽培についても掲載されています。今やネットで調べれば色々な栽培法があるのですが、父のやり方で行っていました。今年は一時アブラムシが発生しましたがテントウムシのお陰で農薬散布には至らず、ビニールマルチは敷かず稲わらでマルチングして。香りのある大きなイチゴが実りました。
でも・・・新聞の広告で見たイチゴ栽培のタイトルに惹かれ「やさい畑 10月号」を購入。雑誌はほぼ買う事がないのですが、やはり情報入手🈮もたまには必要だよねと。
ページをめくっていくと落ち葉の記事の小さな写真に「あっ!、お父さんだ!」と娘しか気が付かないような父の落ち葉掃きの写真を見つけました。当時、取材に来た時に撮影されたものです。うれしかった、まさかの気付きでした。
勝手に父から励まされていると解釈して、日々の作業をしています。今年も「おひさまベリー」を栽培予定、10月に苗を240本植えつけます。肥料は落ち葉堆肥とぼかし肥をメインに。今日の草むしり最中も何匹もテントウムシを見かけました。春には日本ミツバチも受粉を手伝いしてくれます。栽培補助仲間が多いのは心強いです。

お近くの方で最低3日に1度収穫に来られる方限定で区画売り(10株5,000円)します。興味のある方はご連絡お待ちしております。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオスズメバチ

2020年09月23日 | 日本ミツバチ
この時期、裏山ではオオスズメバチが巣の前を飛びミツバチをエサにするために連れさりをします。大きいハチは4㎝くらいあるので、ミツバチはかないません。花粉集めに外へ飛び出すのやめて、巣に籠城状態。あまりに攻撃が続くとミツバチは巣を逃げ出してしまうのです。
お酢と砂糖と日本酒を混ぜ、ペットボトルに1匹が入れるくらいの入り口を空けてオオスズメトラップを作りました。2日目あたりから液体がいい具合に馴染んだのでしょうか・・・オオスズメホイホイみたいに後から後から次々に液体を入れたペットボトルに吸い込まれます。
オオスズメバチは壊滅的に捕獲すると言う訳でなく、あくまでも日本ミツバチに危害を加えさせない範囲の捕獲。私たちにとって日本ミツバチは守るべき対象ですが、オオスズメバチも農作物に来る害虫をエサにしたりと役立つ生き物でもあり共存できればと思います。生き物の命、仕方のない場面もあることを感じながら向き合っています。

完全防備の服装・帽子と顔面のネット・手袋・長靴。しかし今年は油断したのか運が悪かったのかミツバチに2回、あしながバチに1度に6か所、良く分からないハチに1か所刺されるという当たり年。アナフィラキシーの心配をしながらハチに関わっていきたいです。

色々調べていると日本ミツバチはスズメバチやオオスズメバチに反撃することがあるのです。最初に体当たりの1匹はかみ殺されてしまうそうですがミツバチたちが攻撃する対象に団子状にたかり身体を震わせて熱を出し(48℃近くになる)殺すそうです。「熱殺蜂球」という名前が付いています(笑)見たことはありませんが、あの小さなハチが集団で立ち向かい敵を倒すなんてすごいことです。西洋ミツバチは身体の熱を上げられても40℃ちょっとにしかならず、この方法で撃退できるのは日本ミツバチだけです。だからこそ、オオスズメバチも日本ミツバチも共存しながら自然界に暮らしているのですね。

日本ミツバチのためにも自然に優しい農業しています。

※只今、さつま芋堀りと秋野菜の種まき体験、募集中です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さつま芋堀りと秋野菜の種まき体験~秋の恵みを味わおう~

2020年09月21日 | 自然の恵みを楽しむ会
秋は野外活動の時期です。空は雲が高く、風が気持ち良いです。5月に植え付けしたさつま芋は収穫できる季節になりました。先日試しに掘ってみると、ちょうど良いサイズが4個くらい。出来は上等です!
10月半ば頃は小松菜・ほうれん草の種まきを行います。色々な野菜の種のお話もしますね。土に触れ、収穫を楽しみ・喜び・味わいましょう!
稲刈り後の田んぼの畦を歩くもよし、畑の原っぱで昼食も良し、秋の虫を捕まえるも良し。秋を楽しんでください。

●日 時 10月17日(土) 雨天中止 10時集合11時半ごろ解散(活動後1時間は自由にお過ごしください)
●参加費 お1人2,500円 2歳から (入園・さつまいも1株・種まき体験・日本ミツバチのハチミツ小瓶(約70ml)お土産 ほか)
●持ち物 収穫物を入れるビニール袋・作業用手袋・汚れても良い服装と靴または長靴・水筒 ※虫よけ対策もご用意ください
●申込み メールでお申し込みください ishizakafarmhouse@yahoo.co.jp
①代表者名前 ②参加人数 ③緊急時連絡できる番号 ④駐車場利用の有無
※10組限定
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミツロウラップ

2020年09月18日 | 日本ミツバチ
ブルーベリーの摘み採りに来たお客様に教えていただいた「ミツロウラップ」の存在。気になっていましたが、ようやく制作することが出来ました!
ハチの巣は採蜜したあとはエサの少ない冬の時期のミツバチのエサとしてストック。あとは巣を煮て溶かし、ゴミなどを漉してミツロウを作ります。花粉の混入具合で黄色さが異なるみたい。まったく不思議な固形物が出来上がるのです。
この固形物とアイロンとクッキングシートと布を用意します。ミツロウは熱で溶けるので、クッキングシートは大きめに。更に新聞紙もアイロン台の上に敷きます。
クッキングシートの上に布を載せてナイフで適当に削ってから、更にクッキングシートで挟みます。アイロンを当てるとミツロウが溶けだし布に染みていくのが見えます。染み足りないところはまたミツロウを削り足して全体にミツロウが行き渡ったらOK。そっと剥がして乾燥させます。結構、簡単なのが嬉しい。保湿・抗菌効果もあるようです。軽く水洗いして、何度も使用します。レンジでは使用できませんが、残り野菜を包んで冷蔵庫へ・・・も。永久的なものではないですが、使い勝手あり。

ホホバオイルなど布に柔らかさを持たせるためにオイルを使う作り方もありますが、今回はミツロウのみ。器に載せて手で温めて形作り、使用してみるとラップをふわっと載せている感じ。ちょっとの時間・ちょっとの食材なのにラップをかけてそれをゴミにするのはなんだかな・・・なんて日頃感じていたので、これまた嬉しいアイテム。

我が家の日本ミツバチのミツロウラップ講習会を開催予定です。ミツロウハンドクリームも手作りして使っていますがこれまた良いのです。是非知って使ってほしい!冬場の必須アイテムです。ミツバチのいる生活も4年、ハチミツだけでなく色々楽しませてもらえ感謝の自然の恵みです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年の初蜜

2020年09月16日 | 日本ミツバチ
この夏の暑さで、巣落ちしてしまった一群。丸太の巣箱でしたが、ハチたちの勢いが無くなり急遽蜜を取ることになりました。
少しだけ・・・蜜層をいただきました。このまま、残ったハチミツとミツバチで保てるかなと思っていたら見事に翌日には逃げられてしまっていた!!

裏山の雑木林の草刈りもそっちのけで『蜜回収』作業。前日の垂れた蜜にはオオスズメバチも数匹来ています。時間がたてばスズメバチの数も増え回収不能になります。

西洋ミツバチと違い1年に1回ほどしか採蜜出来ないので貴重なハチミツです。手早く丸太を抱え(蜜が少ないから軽い)スズメバチから逃れて用意したボールにザクザク巣を切り取ります。
何とも言えない蜜の甘い香り、濃くて独特の味。ミツバチってスゴイ!
この後は袋状フィルターに巣を入れて、自然に垂れてくる蜜のみを集めます。ちょっとしたタイミングで採蜜するハチミツの色はまちまち、これもまた不思議。まだこれから成虫になる予定の蛹も巣には沢山います。潰さないように・・・また、孵ることが出来なかった幼虫の命にも「ありがとう、ハチミツは感謝していただきます」という気持ちを忘れずに。

この先、あと2回は採蜜作業があるかな。来年へつなげるために人間は欲張ってはいけないのがお約束です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤモリ

2020年09月12日 | 生活
古民家にはヤモリも一緒に住んでいます。私が子どもの頃はあまりお目にかかることはなかったのですが、この数十年で増え夏場は特に多く見かけます。
動きも素早く隙間にすぐ入り込みますが、扉に挟まれているタイミングの悪いことも・・・。家の周りの小さな昆虫を食べているのでしょうか。
小さな子どもと不意に出会えば驚きますが、大きな10㎝くらいのサイズは悲鳴と驚き。古民家だから土間もあるし、縁の下は土のままだし。ヤモリも虫も仕方のない事。
しかしヤモリの小さな手の吸盤で壁を這う姿は不思議です。たまに産み付けられた卵を見つけることがありますが、うすい殻の卵は恐竜の卵を想像させられます。

「稲刈り体験と秋野菜の収穫体験」の募集は締め切りさせていただきました。来年度は例年のように田植えから始まるお米つくり講座を募集いたしますのでご参加お待ちしております。

10月中旬、11月上旬に「秋野菜の収穫体験とハチミツを味わおう」の募集を予定しています。詳細が決まり次第ブログに掲載いたします。ハチミツはこの秋採蜜予定のものです。日本ミツバチは春から集め続けた蜜を秋に1回だけ採取するので量も少なく大変貴重です。味も格別ですので、お楽しみに!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲刈り前の準備

2020年09月08日 | 田んぼ・お米作り講座
先日の台風の前に大雨が予想されたので、川の水位を上げる板と用水への水取り板を外しました。5月の田んぼに水を入れ始める頃に川に板を設置。用水へ水が調整して流れ込むようにします。農業用水は許可水利権という権利があります。数十年の間に近隣の農家は田んぼをやめてしまいこの地区は我が家1軒のみの水路の使用。そのため田植え前の用水の堀さらいや草刈りも共同作業ではなくなり、うちだけで担わなくてはいけなくなりました。でも、夏場の渇水期はこの用水の水で揉めるところが多いそうです。そのような事が起きない分気が楽かな・・・。

これで田んぼへの用水からの水は断たれ、稲刈りまでは自然の降雨のみで田を乾かしていきます。いつまでも水が入った田んぼでは稲刈りの時に重量のある機械もぬかるみ動かなくなってしまうからです。だから稲刈りの頃の田んぼはカチカチの地面になってますよ。

稲刈り体験と秋野菜の収穫、9時の部・あと5組。10時の部・あと1組。お申し込みお待ちしております。詳細は8月31日のブログをご覧ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲刈り体験募集

2020年09月04日 | 田んぼ・お米作り講座
稲刈りの体験と秋野菜の収穫(ラッカセイ・さつまいも)の募集です。
9時の部  残り6組
10時の部 残り5組
ご参加お待ちしております。詳細は8月30日のブログをご覧ください。

今、田んぼはアキアカネの大群が百匹以上は飛んでいるでしょうか。高く飛び、低く飛んだり見ていて飽きません。シオカラトンボもいます。アキアカネは6月ごろ羽化して標高の高い山で成熟するまで過ごし涼しくなった頃の10月ごろに平地の田んぼに戻ると言われています。このあたりですと高尾山から飛んでくるそうです。「今年は早いのでは?」と母が気にしています。7月の長雨・8月の高温乾燥・・・トンボの体内時計も狂うはずです。

台風10号の進路も心配です。年々自然災害がひどくなるばかり。子どもたちが将来も自然と共存できるように今の大人が出来る事をして考えていきましょう。私は持続可能な農業を意識して、子どもたちの豊かな未来を願い農業を通して応援してきたいです。農業体験の受け入れでは「たくましい子」「興味を持つ子」「諦めない子」「優しい子」・・・色々な場面を見ますが、農作業体験は五感からの学びが多いと思っています。秋の空の下、稲刈りを体験して収穫の喜び・食べ物への感謝の気持ち、旬を感じる機会になると良いですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする