21日、EUで世界初の「AI包括規制法」が成立した。
詳細はこれからだが、国連ではAIの危険性が繰り返し議論されてきた。AIによる民主主義や人権保障の危機意識からだ。
しんぶん赤旗では、5月14日から18日にかけて経済研究者の友寄英隆さんが寄稿している。 左の表は17日付に掲載された国連のAI諮問機関により「AIリスク」を一覧表としてまとめたものだ。 |
友寄英隆さんは、
1,偽情報排除の仕組み必要
2,「国民総監視」の基盤
3,内心の自由」に影響も
4,人類的視点でリスク整理
5,技術の危険性念頭に活用
と展開している。
実際に「チャットGPT」にマルクス経済学の「経済学における労働価値説について解説してください」と質問してみると「労働価値説は現代的でない」と!
「生成AIが利用しているデータの圧倒的材料は、現体制を前提としています。そのために、生成AIは体制擁護のイデオロギー的な道具になる危険」があると。
「ジェンダーバイアス(性別によるあやまった偏見や差別)が生まれることがある」と警鐘している。
企業や団体、個人が安易にAIの結果を信用すると、とんでもない結果になりえる。
アメリカでは、新聞などの膨大な記事を読み込みAI処理した結果にたいして、「記事の無断使用」として著作権の争いが、裁判の大きな争いに発展している。
日本は、後手後手だ。
アメリカが動かなければ動かない。
いずれにしても、急速な発展によるAIによる危険性、驚異が認識されつつある。
兵器にもAIが搭載され、「殺人・・・」が実用化されつつある。いわゆるLAWSだ。
EUの「包括的規制」が、各国でより具体化されるよう願う。
取り返しのつかないようになる前に。
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