嫌な言葉であるが、現実にはそうとしか思
われないものがある。
厚労省が、福島の原発の廃炉作業に対して
外国人の就労に待ったをかけた。
福島第1原発の廃炉作業に「特定技能」の
外国人受け入れを計画している東京電力に、
「極めて慎重な検討を行う必要がある」と
述べた。(22日付赤旗)
日本共産党の仁比議員が、「廃炉作業に特
定技能外国人は従事できない」ことを指摘。
そのうえで「抜け道」を使おうとしている。
運用要領ガイドラインで、日本人労働者が
従事していれば「同程度の範囲内で従事さ
せることは差し支えない」となっており、
この抜け道をつかって大量に外国人が従事
する恐れがある。
これを受けたものだ。
稼働している原発の作業や廃炉作業は、膨
大な数の人間が必要になる。累積の被爆が
基準を超えると二度と作業はできなくなる。
まさに人海戦術ともいえる原発労働だ。
下請けの重層構造という問題もある。
原発を「人間の使い捨て」にしてはならな
い。
被爆する膨大な数の作業員が必要な原発は
この意味でも廃止しなければならない。
処分先のない高レベル放射性廃棄物も増や
してはならない。
だからこそ再稼働などもってのほかだ。
そういえば、1日派遣労働やワンクリック
派遣など、人間の使い捨てともいえる
間的な労働が問題になったときがあった。
儲けのためには、抜け道を含め何をやって
もいいんだという風潮を危惧する。