(出かける前のひと時)
ジヤングルを抜けて、フレミング磯の入り口にきた、なんとそこからはとがった隆起サンゴの所を
荷物を担いで歩かなければならない、折から太陽は太平洋のかなたに沈んでいこうとしている、
釣り場を確保するまでにもう汗だくである、はやる気持ちを抑えながら仕掛けつくり、竿受けの
ピトンを岩肌に打ち込むのはポロポロと欠けてきて打ち込めないので持参した接着材を使いピトンを
固定してしまうことにした。
日が暮れてしまうまでにすべてをセットしておかなければ、動きが取れない今夜はつきよとのことでは
あるが、なんせ足元が大変なサンゴの岩場であるからこけたりしたら大怪我をする。
(サンゴの磯)
私の仕掛けはクエ竿、小笠原11に、リールはセネター4ゼロ、道糸はトトの100号でハリス、
ワイヤ―キングポイント28番にハリは、GAMAKATSネムリの30号エサは日本から持ち込んだ
サバ、アジ、サンマ、である、このエサもクーラーにドライアイスを入れて持ち込んだが、グアムの
検疫ですっかり身ぐるみはがれて、溶けてきている。
全員が似たり寄ったりの仕掛けである、セットできた者からそれぞれが、紺碧の海に第1投を・・・
第1号は、この強竿を曲げて上がってきたのは、1,2mほどの嫌われ者のサメである、よいしょと磯に
ほうりあげた、
(サメとの闘い)
サイパン島の夜釣りで嫌というほどこのジョーズ君に振り回されたが、ここでも同じで
悩まされるのかなーと思っていたら、隣の簗瀬氏が,来たよーと大合わせの後一気に巻き上げた、水面を
割って出てきたのは、80センチクラスのアカマスであった、この魚は大変馬力のある魚で並みの力では
とても歯が立たないが、怪力の簗瀬氏にかかるとこの魚もオダブツである。
(榎氏とアカマス)
このアカマスの引きの強さは釣り上げた人しかわからないが、2匹も釣りあげるともういいやとなる。
そして全員にアタリが出だした、私のピトンに固定していたクエ竿の道糸をその間に引きちぎっていった奴が
いたが、まだいい方で、弓削氏のクエ竿を何の苦も無くへし折って逃げたやつ、どんな魚がいるのだろうか?
さすがに釣り荒れていないテニアン島である、そんなおり、投入したリールの糸がパーマした、しまった
この忙しい時にと思いながらほどいていたら、突然その糸が走り出した、がんじがらめの糸が一瞬にほどけて
一気に100mほど走って止まった、あの勢いの最中にブレーキでも掛けたら竿のガイドを飛ばしてリール共
すっ飛んでいったであろう、そこで態勢を立て直して巻きにかかった、いったい何者(何魚)かということで
真剣に魚をあやしながら寄せてきた、どうにか見えるところまで来たのでライトを当てると、優に1mを超す
イソマグロであった。
(弓削氏とイソマグロ)
このフアイトある魚とのやり取りで急にお腹がすいてきた所で、小休止としてガイドの
萩島氏が差し入れしてくれたオニギリをほおばった、この時の水の美味しかったことは当分忘れることはない、
(休憩)
空がうっすらと明るさを取り戻してきた頃、簗瀬氏の竿の穂先が激しく揺れた、その竿を持ちヨイショと竿を
あおったが、途端にあおった分だけ引き戻された、あの簗瀬氏が両足を岩に踏ん張って竿を起こし魚の引きに
耐えてるが逆に引きたおされそう、ガイドの萩島氏が見かねて肩を入れたが今にも竿が折れそうになっている
これはひょっとすると、待望のヒラアジか?と一瞬、心は踊る、仲間全員の目が点になっている、今回まだ
だれの竿にもヒラアジは当たっていない、この強烈な引きに耐えつつやっと浮いてきたのは、なんと大サメ
突進力はないが、パワーはすごい、怪力の持ち主の簗瀬氏をもってしてのこのフアイト、スポーツフイッシング
には,持ってこいの相手ではあるが、この3mからの相手になると、ちょっとやそっとでは歯が立たない、
こうして磯際までよしてきても最後のひとのしで引きちぎっていく、サイパンで榎氏が掛けたサメの場合は
磯際に来てギヤフを掛けたら、そのギヤフをくるりと体を回転させて簡単に引き折られたことがあった。
この日最後に来たサメを引き上げて、それを記念撮影して本日の釣り納とした。
(釣果)
つづく・・・
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