佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

日振島のカンダイ釣り/2 2001年5月

2010-04-22 20:35:15 | 釣り
仕掛けができたので、今度はエサの段取りである。赤貝を袋から取り出して一つずつ割ってマキエを始めることにした。

何せ足場が狭いので作業ができない。座ることができるのは頭の上だけで、後は横に長細い棚があるだけなので赤貝を割りながらあちら、こちらに分散しておかなければならないのである。

竿かけのピトンを打つところがないが、竿尻をくくるためのハーケンを打つぐらいはできるのでそれにロープで水汲バケツやエサ入れ等を落とさないようにくくり、石鯛竿も尻手ロープに繋いだ。

潮は磯に当って来ている潮であるので底物釣りには申し分ない潮のようです。狭い足場で苦労して割った赤貝をたっぷりと捲き第一投。

仕掛けは振り出しの「がま」の石鯛竿、リールは「アブ10000」に道糸はゴーセンの「テクロン」を120m巻いてある。そしてハリス「ワイヤー38番」、ハリ「がまいし16号」とし、ハリスを1ヒロ取った。エサの剥き身をウニ通しで5、6個刺しての第1投。

この振り込み、後ろが絶壁なので上から放ることができない。仕方がないから横から振り込むのであるが、上手く目的の所には飛ばない。

こんな身動きもできない所へ上げた浜崎渡船、帰ったら文句を言ってやろうと思いながらも2投、3投と、マキエを切らさずに撒いていくこと1時間余り。手持ちの石鯛竿の穂先がゆっくりとおじぎをしたかと思ったその一瞬に、一気に竿が海中へと突っ込んだ。あまりにもすごい突っ込みに竿を落としそうになったが、何とか持ちこたえた。

これがお昼からであると、気持ちが入ってなくだらけているだろうから、竿を落としていたであろうかと思う。まだ朝一だから気が張っていたからだろうと思った。手元に伝わってくる重量感と右手の岩肌にへばりつくように底へ底へと引っ張っていく魚も必死である。

リールのギアは充分に締めてるつもりであるが、その糸がすべり気味になっている。うーん、こいつは少しでかいぞぉと腕に力が入る。でも引きが石鯛と何か少し違う感じである。クエのようなずっしりと重み。先手は取られたが何とか持ちこたえた。

リールを巻くと、少し底を切ることができた。これで勝ちだと思ったとたんに、心配していた左側のシモリめがけてエモノは走り出した。チラリと見えたその姿は一瞬クエと思ったが、いや赤貝なんか食うはずがない…するとあの色合いからしてカンダイの大物と感じた。

後で考えるとあのひとのしは、カンダイ特有のものだった。随分昔に島根県の日御碕にあるトモシマで釣りをした時、一発で竿を折られた事を思い出した。あの時もいきなり来たのを掛け合わせて、ポン!といい音がして見事に3つに折れたのだった。

今回はその当時より遥かに竿がよくなっているので持ちこたえたのでだろう。やっと浮かすことができた。大きなカンダイ、海中では1mぐらいに見えたが、そうは無い物で引き上げて手尺で80cmぐらいであった。

やっと浮かす事ができたが、それからが大変であった。足下のタナまで何とか引き上げたいのであるが、何せ、重量がある魚である堂見ても7、8キロはある。イシダイのように放り上げるわけには行かない、そんなことすれば竿が折れる。

竿を思い切り立てて道糸をつかもうと思うのであるが、後ろが立ち上がった岩で前が絶壁である。下手するとこちらが落ちる。5度6度と繰り返し、つかもうと手を伸ばすがつかめない。

左のほうで見ている尾西さんが「こちらから見ていたが、佐藤さん磯から落ちるのと違うかと心配していたんやで」と後から話してくれた。

何度かのトライの後、やっと道糸がつかめて、潮が少し引いて頭を出した磯の上に引きずり上げることがだきた。

<今日の出来事>

今日は老人ホームの見学に、新築のスーパーコート三国をこれから工事をかかっていく各業種の人と参考のために見せてもらいに再度行きました。
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