佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

トカラ列島・船の釣りⅢ 2000/5 

2010-01-11 17:17:23 | 釣り
ジギングは若い人の釣りと決めてかかっていると、堀尾氏が年寄り向きのジギングだといって小型電動リール付きの竿を持ってきてくれた。竿だけを上下するだけで済むので巻く手間がないのである。

それでも横でやっている若い人には到底釣果は及ばないのでやめたが、なんでも経験が物をいうのだという事を痛感した次第だった。

お天気が良いのと海が凪いでいるせいか、それとも船上で2日ともなれば慣れてくるのか船酔いまでいかず、ポーター氏の作ってくれる料理までたいらげるようになった。

3日目の早朝停泊した船からキビナゴをエサに小物釣りをしたら次から次ぎへと赤魚が入れ食いになった。その中で昨日の味噌汁に入っていたヤガラの1mを超すのが釣れたが青ヤガラだったので海にお帰り願った。

赤ヤガラだったら昨日のように美味しく頂くのですが、色が違うだけで美味しくないとは。昨日のは1m80cmものサイズで、本土の料理屋さんに出すと相当な値段がつくとの事だった。

朝ご飯を食べながら船は出船、これから帰途に着くのだが、その途中でキハダマグロを狙うという。心地よい朝風を受けながら大海原を全速でとばし、目的の海上に浮かぶ「パヤオ」を探す。

「パヤオ」とは海上に浮かぶ標識のようなもので、その下に太く長いロープが海中深く垂れ下がっている、そのロープに小魚がつくのを狙ってキハダマグロや各種の大型魚が寄ってくる、それをジギングで釣るというものである。

そのそばまで来ると話に聞いていた通り、キハダの子が群れている。子といっても70cm近くはある丸々と太っている良型で掛けてもひと仕事である。

私はジギングがダメなのでキビナゴを2匹掛けにしてフカセで狙った。50mぐらい流したところで大きなウキがスーツと入ったと思った瞬間に、手元までゴツン!ときたが、120号の船竿なので割合に楽に取り込めた。

これでは面白くないので持って来たイシダイ竿に変えてPEの道糸にハリス14号で流してみた。船長が棚を深い目にと言うので60mほど出したところで一気に入った。「来た!」と竿を立てようとしたが、これが全然立たないのだ。

竿を船べりに当ててリールを巻きにかかったが、巻けずにしっかりと締めてあるドラグを無視するが如く「ジャー」と糸が引き出されていった。そして、やっと止まったと思ったら今度はウンともスンとも動かない。

暫く放っておいたら動きだしたので、堀尾氏が肩を入れて起こしにかかったが、竿は起きずに魚が走り出して、糸を今度はひきちぎって竿が跳ね上がった。

大型のキハダだったのだろう、14号のハリスでは細すぎた。魚からすればこんな糸でバカにするなと言いたかったのかも。でも、久しぶりの大型魚との出会い、一瞬の引き合いであったが満足だった。

帰港後、2隻の釣果の重量は何と250キロもあったが、チームアイランズの国元氏は、最初から獲物は全て名瀬市の老人福祉センターの3軒に配布するとの約束だったので、市の助役さんを始め地元の議員さんに大島テレビまでの大歓迎を受けた。

そして各センターから引取りに来られた車に魚を乗せて喜んで持って帰られた。

2泊3日の船釣りの初体験、デイリースポーツの堀尾さん、チームアイランズの国元会長に会員の皆さんの足手まといになりながらも楽しかった。

快適な船は有村商事(株)の浜千鳥と浜千鳥丸の2隻(19t)の快速船で、船長さん、ポーターの皆さんには大変お世話になりました。お礼を申し上げます。
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