冬の海彩るイギス
イギスという耳慣れない名の魚が、毎年、中紀・塩屋沖人工漁礁で冬場、竿先を賑わせてくれます。マダイの外道ですが大物はなかなかの手応え。
この名は和歌山方面の方言名で正しい和名はホウセキハタ、以前、なぜイギスなのだろうと、T船長に質問したことがあります。その時、イギリス、と関係あるのとちがうかなあ、という船長の一言がずっと耳に残っていました。
その後、長崎県、島原温泉に海藻を使った伝統的な郷土料理「イギリス」というのがあるのを知りました、原材料は海藻のイギス。「寒天で作った豆腐」のようなものだそうです。
地元に聞くと「イギス」は外人さんの赤毛の色そっくりです」と。ここでピンときました。大昔には、珍しかった赤毛の外人さん、その代名詞がイギリスだったとすればイギリスが訛って海藻の名前イギスになったと考えることもできる。
T船長のヒントのお陰で長い間の胸のつかえが降りた思いです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます