Episode5 遠征4
また別の機会の種子島行。思ったようにグレが釣れなかった初日の夕食時、私は船頭に明日は釣れるポイントへ行ってくれと頼んだ。すると船頭は明日はきっと釣れるよという。翌日着けてくれたのは屹立した岩の近くで、そこにアンカーを入れた。そして船頭が撒き餌をしたら何かが水面で物凄くバシャバシャと跳ねている。「あれは何か」と聞くと全部グレだという。まさかと思ったが目を凝らしてみるまでもなく大型のグレが船の近くをウロウロしだした。その全てが大型の尾長グレだった。逸る気持ちを抑えて8号のハリスに丸ウキ仕掛けでその撒き餌のど真ん中に放り込んだ。しかし釣れない。アタリが出ない。完全に見切っている感じである。それではと撒き餌とは離してウキを入れると一発で喰ってきた。凄い引きである。ハアハアいいながら一匹を釣り上げた。もちろん50cm以上はある尾長グレである。気を取り直して再挑戦し、結局当日は約50kgの尾長グレを釣り上げた。しかしながら60cm以上のグレはなかった。
船の掛り釣りとはいえ人生最高のグレの釣果を得た日である。
谷本氏の釣遊記の磯釣りクラブと遠征を終わります、次は大阪府釣り連盟