ぐーたら猫の「パソコン水彩の館」

これまで描いたのは900点余。我ながらよく続いたなぁ!右下にあるブックマークからHPに入ってご覧さいませ。

インド仰天紀行(18)

2006-10-28 20:44:26 | パソコン画
娘が下宿に入った時、大家さんから1枚の紙を渡されました。
いわば、「下宿人の心得」みたいなものです。
その中で奇妙だなーと思ったのが、
「夜は6時以降エアコンをつけない」?…
高い天井にファンがついているので、夜はそれを使えという事らしい。電気代を節約しろという事かなと勝手に解釈。

入居してすぐのある日、うっかり6時過ぎたのに気がつかず、エアコンをつけっぱなしにしていました。
すると、いきなり、ブチッ!停電です。
日本式の考えでそのうちつくだろうと考えて、お勉強していると、まもなく電気がつきました。
やれやれと思う間もなく、またブチッ!
今度はなかなかつかない。でもまた付いた。
でもまた、すぐブチッ!停電!
「何やってんのよ~!」と腹をたてて、2階に下りていくと、1階では大家さんが子供たちを叱っている?
こっそりマリを呼んで「どうしたの?」と聞くと、
「夜はいつも停電するの~。地下のバッテリーで家の中の照明だけは付くようにしているんだけど、
今日は子供達がエアコンを消し忘れていたので、バッテリーがすぐ切れちゃったらしい。」
・・・・娘はあわてて、自分の部屋に飛びかえると、エアコンのスイッチを消し、ファンへと切り替えましたとさ。

暫くしてスタンドが付き、やれやれと思って宿題を続けていると大家さん登場。
天上のファンが静かに回り、机のスタンドで静かにお勉強している姿を見て、頷く。
(まさかエアコンつけっぱなしで停電引き起こしたのが娘だと露ほど疑わず)
それからマリがしたと同じ説明をし、子供達のせいで迷惑かけたとひとしきりあやまっていきました。
小学生の子供達もうっかりエアコンつけっぱなしにしていたからよかったものの、
だいたい、暑いインドで夜にエアコン使えないって、どういう事?!と思いません?
同じアジアの新興国でも中国は共産主義の国なので、
発電所を作ろうと思えば、住民を強制的に退去させ工事を始めることができます。
でもインドは民主主義の国なんですら~。

電力が不足しているから発電所を作りたいのでどいてくれーハイそうですかと、住民が移住してくれません。
立ち退き問題ですったもんだ揉めるのは日本と同じです。
というわけで、停電はインドの日常茶飯事なのです。
デリー市内では、夜になると家庭で一斉にエアコン使うから、停電も頻発。
それで各家庭では、夜はバッテリーで自家発電しているのです。
しかし、バッテリーではエアコンの電力まで賄えない。
それで夜は消費電力の少ないファンを使えーという事なのだとわかりました。

ただでさえ不足している電力なのに「盗電」も日常茶飯事。
路傍に点在する屋台の多くは、電線を電信柱に勝手につないで、タダで電気を利用していました。
あ然ぼう然のインド風景です。



絵は「大人の休日(3)」
題名の意味は考えがあって描き始めた絵ではなくて、
遊びながらあれやこれやと作り上げた絵のシリーズということでー。
背景が主題です。
これも水彩のツールを使用し、あまり使わない色をたまには使ってみようとトライ。
ああしたり、こうしたり…。結構楽しく気に入ったものが出来ました。
でも、背景だけじゃ~ね。
と言う事で、アクセントにランを描きました。蝶は余計だったかな ?










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インド仰天紀行(17)

2006-10-20 13:39:11 | パソコン画
インドと言えばカレーですが、気のせいでしょうか?出てくる料理全てが、カレー味?

・・・いやいや、間違いない!全てがカレー味ですぞ~。
マックがあるので入ってみたら、(聖なる牛の)肉で作ったハンバーグなどあるわけがない。
ベジタリアンの国らしく、メニューの全てがコロッケバーガーでした。その全てにカレー味がする?…。
アメリカ系ピザ屋を発見。
やれ嬉しや…と入った時も、どれを頼んでも、全てカレー味がしました。(
間違いない!)(しかも全部野菜ピザだ!)
(ベーコンもハムも使ってないぞ!)

三週間もすると、舌が「カレー味嫌い!」と訴えて、さすがの私も4キロも体重が落ちました。
(今だにカレーを食べられません)
(胸焼けするようになりました)
(胃袋が恐怖の日々を覚えているようです?)
そして、可笑しな事にカレーうどんだけは美味しくいただけます。
カレーうどんはめんつゆとのミックスです。舌がこれはカレーではない、めんつゆであるーと認識しているらしい。

そういえば…独身時代、浜松に乗馬合宿に行きました。
馬場の隣がうなぎの養殖場だったので、旅館で頼めば朝からうな丼を出してくれました。
それも東京ではお目にかかった事もないような巨大なウナギ…
まるではんぺんのようなウナギが丼からはみ出さんばかりに乗っているうな丼で、
最初は喜んでかぶりついていたものの、1週間後に合宿から引き上げる頃には、ウナギを見るのも嫌になっていました。

あくる年には北海道に合宿に行きましたが、合宿所の隣が夕張メロンの畑でした。
馬場に形が悪くて売れないメロンが馬のおやつ用に積み上げてあるので、
「食べていいか?」と聞いたら「どうぞ」というので、みんなでかぶりつきました。
(その頃まだ夕張メロンは高価だった)
そして1週間後にはやはり、メロンが嫌いになっておりました。
どんなおいしいものでも、たまにーほどほどにー食べるのが、おいしく食べるコツなんでしょうね。

さて、話はインドに戻って…インドは暑い。夏に40度はざらです。
しかも湿度があるので、サウナにいるような感じです。
というわけでインドでの常識その1。
買ったペットボトルに直接、口をつけて飲んではいけません。
ボトルから水を滴らせて、大きく開けた口で受け取るようにして飲みましょう。
日本でよくやるように口をつけて飲むと、暑いインドでは、そこに口の細菌が付いて短時間に繁殖し、
二度目に飲む時にはそこが汚染されているので、大下痢を起こすというわけです。
(おーこわ!)
そんなわけで、屋台で色々なものが売られていましたが、私は絶対食べませんでした。
入る店も高級ホテルのレストランかガイドブックに乗っている有名店のみ。
食べるものは火に通してあるものーのみ。
こんなに口に入るものに気を使うから、インドを楽しめなかったのかも知れません。

絵は「静物」絵を習ったことがないから、どう描いていいのかわかりません。
何か規則みたいなものがあるのかしら…?
真ん中に描けとか、テーブルに乗せろとか?
その他もろもろ?ご存知の方いらっしゃいましたらお知らせください。



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インド仰天紀行(16)

2006-10-15 16:23:18 | パソコン画
インドと言えば紅茶のイメージですが、実は、コーヒーも輸出するほど作られています。
但し、ほとんどは輸出されてしまうので、国内産コーヒーには滅多にお目にかかれません。
そのかわり飲まれているのがネスカフェ。
…なんかおかしくない?インドで「コーヒー」というのは「ネスカフェ」と同義語なのであります。
だから「コーヒー飲まない?」と言うところを「ネスカフェ飲まない?」と言います。
しかも「アイスコーヒー」と注文すると、出てくるのは冷たく冷やされたコーヒー(コールドコーヒー)なんですわ~。
氷を浮かべて飲む習慣がありません。
そりゃそうだ。水道の水が飲めない国です。
氷を作るとしたら、ペットボトルの蒸留水を買ってこなくちゃならない。
氷を作るケースも消毒しなくちゃならないし、氷をはずすのに水道の流水は使えないし…とにかく不便。
ホテルで氷をオーダーしてウイスキー飲んだ日本人が下痢…なんて、よくある話です。
原子力発電所の開発に血道をあげるのもいいですが、
暑いインドでは、氷をたくさんいれたアイスコーヒーの登場こそが最重要課題に思えました。
ちなみにコーヒーに添えられるミルクは水牛の乳です。
それを聞いた最初は「げげっ!」と薄気味悪く思い、使用しませんでしたが、
モッツァレラチーズの原料でもあるーと知ってからは平気になりました。
でも、インドでは美味しいコーヒーにはお目にかかれないと覚悟したほうがいい。
やはり名産の紅茶を飲むべきでしょう。

我々が泊まっていたSホテルは新宿にもあるおなじみの米国資本のホテルで、サラダバーが「売り」です。
でもこのホテルに宿泊していると告げると、
インド駐在員のある方に「あのホテルのサラダバーは食べないように。
野菜をどんな水で洗っているか不明だから、用心に越した事はない」と釘をさされてしまいました。
インドにいて何がつらかったといって、生野菜が食べられないことが一番つらかった!
大根おろし、もろみきゅうり、パリパリレタス、おかかを乗せた玉ねぎスライス等々・・・・。
日本にいれば何と言う事もない、シンプルな野菜料理が恋しくてたまらない。
蛇口をひねれば、飲料水がタダで出てくる日本って、まさしく水の国。
日本の豊かな水の恩恵をしみじみ感謝しました。
日本に生まれた有り難味を再認識する為にも、みなさん、どんどん海外旅行したほうがいいですね。


追記:今週は旅行あり、娘の引越しあり、友達の個展あり、訪問客ありで、大忙しの1週間でした。
金曜にUPする予定が大幅に遅れ、日曜になってしまいました。インド話も中途半端です。ごめんなさい。

絵は「海の朝焼け」
水彩教室の宿題が「朝景色又は夕景」というので描きました。
でも、あまりにそのまま…なので、締め切りまで、これからの2ヶ月もあるので描き直す事にします。
こういうお題だと、たぶん他のみな様の絵も、同じような構図になってしまうはず。
ちょっと捻った絵…にすることにしました。うふふ。乞う、ご期待?



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インド仰天紀行(15)

2006-10-07 09:30:44 | パソコン画
さて再び召使の話…
住み込みで初任給が月800円ぐらいの給料です。
ヒンズー教にも日本のお盆に似た行事があり、
その日は祭壇に故人の写真を飾り、家の外まわりをロウソクでライトアップ?。
その時主人は召使たちに服を贈るならわしです。
(ここの主人はケチで余りいいものをくれないーと古参の召使が言うとった…が。)
この日も大家一家は総出で、昼間からお出かけ。
大学も休みで、退屈を持て余した娘が部屋でごろごろしていると、マリがサリーを着てみないかと持ちかけてきました。
(この頃にはもうすっかり、召使たちにとけこんでいた)
(大家さんがいると、お互い、尊大な主人と召使として接するが、いないとなると一転。お気楽お友達関係)

マリのサリーを着せてもらい、額にビンディというしるしを描いてもらい、気分はすっかりインド人。
(外人がへんてこな着付けで和服着て喜ぶ気持ちーよくわかったそうな)
これは記念になるーと思い、日本から持参したバカチョンカメラで写真を撮ってもらいました。
ついでに、召使達も家の内外や近所をバックにして撮りまくり。
日本式の考えで、3人写っていたら3枚焼き増し注文。
街角の小さな写真屋も驚く、かなり大量の注文をしました。
(40枚くらいなんだけどね)(こんなに焼き増しするお客は近所にはいなかったようね)

写真が出来てからそれらを、写っている人ごとの束にして配りました。
(これも日本では普通よね)
でも写真を貰った召使達は大喜び。
写真をもらうなんて、滅多にない事らしい。
お互いの写っている写真を見せ合って、みんな子供のように、わぁわぁ、きゃぁきゃぁ、大騒ぎ。
お掃除おばさんリナに至っては、産まれて初めて写真に写った自分を見たそうで、非常に感激してました。
インド人を喜ばすなら写真を撮ってプレゼントすることのようです。

さて今度はコックのマドゥの話。
一口にインド人といってもインドは広い。
北はヒマラヤに接し、南はアフリカのような熱帯気候の国です。
大家さんはデリー近郊生まれなので、欧米人が日焼けした程度の黒さ。
洋服をきているし、ターバンをまいているわけではないので、ちょっと見ただけではインド人とは思えない風貌です。

対してコックのマドゥはインド最南端の生まれ。
肌の色ははアフリカ系の黒光りした色です。
マドゥは無口で、腕のいいコックでした。
小学生の子供達に毎朝お弁当を作るのですが、インド料理が苦手な娘には、別にサンドイッチ弁当を作ってくれます。
(これがなかなかおいしい。)
しかもラッシーと言ってヨーグルトと砂糖と氷をミックスした飲み物に関しては、
休日に食べ歩いたデリーのどの高級ホテルのものより美味しいものを作ってくれたそうです。
大家さん一家が留守の夜の夕食の時は、娘だけの為に夕食を作ってくれます。
「何が食べたいか」と聞いてくるので、迷わずラッシーとサンドイッチを注文。

インド風ご馳走でなく、あまりに簡単なオーダーなので、彼は戸惑い、注文を聞くたび毎回首を捻ってましたとさ。
娘がインドを去るとき、マドゥも故郷で結婚するため、この家を去る事になったので、
何かプレゼントしたいが、何か欲しいものがあるかと聞いたら、おずおずと恥ずかしそうに、
例のバカチョンカメラが欲しいーといってきたそうな。
(もちろん、あげましたよ。でも、壊れてもいいようにと、一番安いものを
持っていきましたのにーもっと値の張るプレゼントを考えていたのに…)
このあと、イギリス、欧州、アメリカと様々な国の飲み物を味わってきた娘ですが、
マドゥの作るラッシー以上の味の飲み物にはお目にかかった事がないーとぼやいておりますよ。
I miss you!


絵は「コスモスの風吹く」
さっぱり系で仕上げようと思いつつ、やはりこんな感じになりました。




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